公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1-202(政治学 / Politics 500)リージョナリズムと非政府組織Regionalism and NGO
大芝 亮Ryo OSHIBA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9065 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)政策研究コース専門科目 |
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Outline (in English)
The goal of the course is to understand the basic structure of international relations focusing on regionalism and non-state organizations.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際関係における非政府組織(NGO)の活動・課題について、グローバリズム、リージョナリズム、ナショナリズムの3つの次元から考察する。次に、さまざまな地域協力の活動について具体的にとりあげる。具体的活動を見るなかで、あらためて、国際秩序のありかたについて、考察する。
到達目標Goal
国際関係について、理論的に分析するとはどういうことかについて、理解する。また、抽象論だけでなく、地域協力枠組みの具体例を事例として、実証分析できる能力を養う。
③ 授業の進め方と方法 必須
基本的に、毎週ごとのテーマに関連する論文を取り上げ、皆で議論する。履修者は、数回、論文についての要約と論点提示を行う。なにが、いま、国際政治でとりあげるべき問題=パズルの発見を行う。また、パズルの解決方法を考察する。そのための糸口として、この授業では、リージョナリズムという概念および非政府組織というアクターに焦点をあてる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に、毎週ごとのテーマについて、簡単に紹介したのち、関連する論文を取り上げ、皆で議論する。履修者は、数回、論文についての要約と論点提示を行う。事前リーディングのアサイメントについては、集中講義であることを配慮して、実際に対応できるようにする(和文・英文、文献の分量など)。
論文要約、論点提示、展開した議論の内容に対して、その都度、コメントを行うことで、フィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期集中
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講義の目的等の説明
第2回:リージョンとは?
多様なリージョン概念と政治的含意について
第3回:グローバル・ガバナンスとは?
ガバナンスとガバメントの相違
第4回:リージョナル・ガバナンスとは?
グローバル、リージョナル、ナショナル、ローカルのそれぞれのレベルでのガバナンス
第5回:リージョナリズムとトランスナショナリズム
グローバリズムを補足?競合?
第6回:非政府組織と公共
公共の担い手はだれか?公と私
第7回:NGOの分類
NGOの分類と新しいタイプの登場
第8回:地域的枠組みとNGO
水問題とEU
第9回:地域的枠組みとNGO
森林問題とEU
第10回:地域的枠組みとNGO
種子問題とTPP
第11回:地域的枠組みの事例
中国の戦略
第12回:地域的枠組みの事例
日本の戦略
第13回:地域的枠組みの競合とフォーラム・ショッピング論
アジアの重層的システム
第14回:総括
リージョナリズムの担い手としての非政府組織
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
翌日、とりあげる文献を事前に目を通しておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
国際関係の理論について、基礎的知識のあることを前提としているが、理論についてあまり詳しくない場合には、以下のテキストが参考になる。
参考書References
・国際関係の理論について、基礎的知識のあることを前提としているが、最初の数回ほど、入門的テキストを使用する。大芝亮『国際政治理論』ミネルヴァ書房、2016年。
・授業でとりあげる文献はPDFで配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の議論、および最終時間に研究発表を行う。これらに基づいて成績を評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
適宜、実態を示すビデオを活用する。
毎週とりあげるテーマに関連して、自主的に、新聞記事なり、国際組織・NGO等の報告書なりを調べ、授業の際に、簡単に皆に対して報告することを歓迎する。
その他の重要事項Others
原則、対面授業とする。ただし、教員が地方在住のこともあり、状況に応じてオンラインで授業を行うこともある。集中講義の具体的日程については、履修者が確定した段階で、履修者と協議して決定する。
担当教員の専門分野等
<専門領域>国際関係論、国際機構・NGO研究
<研究テーマ>世界銀行の資金配分
<主要研究業績>大芝亮他『パワーから読み解くグローバル・ガバナンス論』、有斐閣、2016n年。大芝亮『国際政治理論』ミネルヴァ、2016年。大芝亮編『日本の外交 対外政策 課題別』岩波書店、2013年。