公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1-201(政治学 / Politics 500)ガバナンス研究Studies on Governance
芦立 秀朗Hideaki ASHITATE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9064 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)政策研究コース専門科目 |
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Outline (in English)
In this class, students will first learn theories of “governance,” and be asked to apply them to the current policies in Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
いわゆる「ガバナンス論」の第一人者の著作を英語・日本語で講読し、最終的にはそれらの理論枠組みを用いて学生が実際の政策形成過程を分析し、授業内で発表する。
到達目標Goal
近年の行政改革で散見される参加型(住民参加・国民参加)とも関係の深い、「ネットワークによるガバナンス」の議論を自分なりに説明できるようになること。それらの議論を実際の政策形成過程に当てはめて説明できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP2」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は対面で実施される。この授業では「ガバナンス論」の第一人者の著作を英語・日本語で講読する。受講生は要点を日本語のレジュメにまとめて、発表することが求められよう。補足の解説や著作の内容に関する議論も行う。最終的にはそれらの理論枠組みを用いて実際の政策形成過程を分析し、発表してもらう。課題については、次回の授業あるいはメールにてフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期前半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:「ガバナンス論」とは何か(1)
この授業の目的と進め方について解説し、到達目標を確認する。
第2回:「ガバナンス論」とは何か(2)
「ガバナンス論」について説明した短い文献を講読し、レジュメの作り方について学ぶ。
第3回:「政府の道具」の議論
「ガバナンス論」の前提としてフッドらによる「政府の道具」の議論について学ぶ。
第4回:行政改革に関する議論
「ガバナンス論」の前提としてガイ・ピーターズによる「政府の道具」の議論や行政改革について学ぶ。
第5回:第一世代の「ガバナンス論」(1)
ローズの著作(英書)を講読し、第一世代の「ガバナンス論」の内容を理解する。
第6回:第一世代の「ガバナンス論」(2)
ガイ・ピーターズの著作(英書)を講読し、第一世代の「ガバナンス論」の内容を理解する。
第7回:ローカル・ガバナンスの最前線(1)
群馬県を事例に、地方政治と国政の関係を理解する。
第8回:ローカル・ガバナンスの最前線(2)
群馬県を事例に、地方行政について理解する。
第9回:「ガバナンス論」の最前線
「ガバナンス論」をはじめとする政治・法律・公共政策のキーコンセプトを理解する。
第10回:期末レポートについての構想の中間報告とそれに基づく議論
各自が関心のある問題を一つ取り上げ、各自がその見解を討議する。
第11回:第ニ世代の「ガバナンス論」(1)
トルフィングの著作(英書・和訳)を講読し、第二世代の「ガバナンス論」の内容を理解する。
第12回:第ニ世代の「ガバナンス論」(2)
ソレンセンの著作(英書・和訳)を講読し、第二世代の「ガバナンス論」の内容を理解する。
第13回:具体的な社会問題の検証(1)
これまで学んだ「ガバナンス論」を実際の分析に用いるとどうなるか、担当者が執筆した論文を講読しながら、考える。
第14回:具体的な社会問題の検証(2)
現在問題となっている社会問題を取り上げ、各自がその見解を討議する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
様々な著作の一部を扱うのでテキストは特に指定しない。初回に文献リストを配布するので、図書館で借りる等すること。
参考書References
岩崎正洋[編著](2011)『ガバナンス論の現在』東京:勁草書房
村上弘・佐藤満[編著](2016)『よくわかる行政学 第2版』京都:ミネルヴァ書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート40%と平常点60%で評価する。平常点は文献の理解の程度、授業への貢献、報告内容で総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2019年度より授業を担当しているが、過年度の受講生からは英語で文献を読む習慣付けになったとコメントを得ている。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉行政学
〈研究テーマ〉ガバナンス、援助行政
〈主要研究業績〉
・「援助行政への参加と政策への支持の関係-JGSS-2006データから-」『産大法学』第48巻、第1・2号,2015年。
・「幹部人事と政治介入制度」大谷基道・河合晃一編『現代日本の公務員人事』第一法規,2019年。
・「二〇〇〇年代前半への回帰なのか‐京都二区‐」白鳥浩編著『二〇一四年衆院選:「一強多弱」の完成』ミネルヴァ書房,2021年。