公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1-105(政治学 / Politics 500)公務員制度研究Study of Civil Service System
合田 秀樹Hideki GODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9044 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)公共マネジメントコース専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This class studies the Japanese civil service system, especially national one, in international comparison – compared with that of the U.K., U.S.A., Germany and France. In this class, not only the system but also its actual implementation will be analysed.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本の公務員制度について、国家公務員制度を中心に、国際比較(英米独仏)の中で、その制度及び実態について考察する。
到達目標Goal
日本の公務員制度について、国際比較の中で、その制度がどういうものかという理解を得る。また、実際の運用がどうなっているかについて理解を深める。さらに、今後のあるべき姿について提言を考える能力を身に付ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP2」「DP3」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面で行う。日本の公務員制度について、総論の後に、いくつかの主要分野について、現行の制度を解説するとともに、運用についても紹介する。学生の理解を踏まえて、それらの制度及び運用が、どのような目的、要因によって行われているかを考える。参照軸として、主要諸外国の例との比較を行う。近年進められている公務員制度改革についても考察を行う。各回の授業の前半では教員がその回取り上げる分野について解説し、後半ではその分野の中で学生が取り上げたい個別テーマについて学生及び教員による討議を行う。授業の中で学生から提起された質問や論点に対しては、授業の中で教員から説明するとともに、学生が更なる研究を進めるために役立つ助言を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1.2:公務員制度の総論及び歴史
日本の公務員制度の全体像を示すとともに、第2次世界大戦後の国家公務員法の成立過程を見る。
3.4:採用と昇進
国家公務員の採用、昇進について考える。2009年度から実施の新人事評価制度も取り上げる。
5.6:給与
国家公務員の給与の決定過程について考える。
7.8:服務と倫理、研修
国家公務員に課せられている服務規定や、公務員倫理の問題について考える。あわせて、研修による人材育成について考える。
9.10:身分保障と公平審査
国家公務員の身分保障について考えるとともに、救済制度としての公平審査について考える。派遣・出向も扱う。
11.12:退職管理、天下り
国家公務員の退職管理の問題について考えるとともに、天下り問題について考える。
13.14:公務員制度改革
公務員制度改革のこれまでの展開について検証し、今後の改革について検討する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用しません。
参考書References
村松岐夫編著「公務員人事改革ー最新米・英・独・仏の動向を踏まえてー」(2018学陽書房)
村松岐夫編著「最新公務員制度改革」(2012学陽書房)
西尾勝著「行政学[新版](2001有斐閣)
森園幸男ほか編「逐条国家公務員法全訂版」(2015学陽書房)
人事院HPhttps://www.jinji.go.jp/top.html
内閣官房内閣人事局HP
http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/
内閣官房(旧)国家公務員制度改革推進本部HPhttp://www.gyoukaku.go.jp/koumuin/
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50%(毎回の授業において、その回における課題を理解して自らの理解の上に立って議論に貢献しているか)
小論文(レポート)50%(自ら選択する課題について考察を行った小論文)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生自らが問題点を発見し考察を深めることができるようにしています。
その他の重要事項Others
中央人事行政機関である人事院に30年以上在職し、国家公務員の人事行政の制度及び運用を実際に担当している。さらに、国際連合日本政府代表部において国際機関職員の人事にも関わった。これらの経験を踏まえて、日本の国家公務員の人事管理の制度及び運用がどのように行われているかを、国際比較の観点も踏まえながら、学生に紹介し、議論を行なっていく。
担当教員の専門分野等
<専門領域>公務員制度
<研究テーマ>国際比較の中の我が国公務員制度
<主要研究業績>
「有為で多様な人材の育成・確保」2014年度日本行政学会研究会報告(「有為で多様な人材の確保・育成」日本行政学会編「年報行政研究50行政の専門性と人材育成」(2015年、ぎょうせい)所収)
「公務員に求められる資質・能力」2008年度日本行政学会研究会報告
村松岐夫編著「公務員人事改革」(2018年、学陽書房)
森園幸男ほか編「逐条国家公務員法全訂版」(2015年、学陽書房)(共著)