市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course

人間の条件について、心理学という学問が20世紀の時代に何を探究し理解してきたのか、そして、その探究を今世紀においてどのように推し進めようとしているのか、基礎的な内容と研究方法を押さえながら概観します。

「心」は目には見えないものでありながら、「心が壊れる」「心が折れる」というような言い方をします。果たして「心」とは何か？そして、「心」を扱う心理学とはどのような学問なのか？これらの問いに答えるための具体的な手掛かりを得るとともに、人間の健全な心の働きや発達を様々な切り口から捉えることのできる能力を身につけること、また、心理学的な視点で、自分のこと、周りの人々のことを考えられるようになることを本授業の主眼とします。

各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP1、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1

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学期を通してオンライン授業となります。オンデマンド型を基本としますが、グループディスカッションを実施するときはZoomによるリアルタイム型となります（学期中、2回ほど予定しています）。また、Zoomで授業の同時収録を行うときには、リアルタイム型での受講を歓迎しますが、出席は任意とします。いずれの場合も、具体的な日程についてはGoogle Classroomに掲載します。
授業動画へのアクセス、およびリアクションペーパーや課題の提出など、学期中の通信手段としては主にGoogle Classroomを使用します（学習支援システムは使用しません）。詳細については初回のガイダンスでお伝えします。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：「心理学Ⅱ」ガイダンス
科学的心理学の歩み

授業概要、授業のねらいなど
心理学における科学的人間観

第2回：「知る」の探究

注意・バイアス、社会的知覚

第3回：「憶える」の探究

認知過程と記憶

第4回：「考える」の探究（１）

高次認知過程と思考

第5回：「考える」の探究（２）

心と脳科学：認知と行動の生物的基盤

第6回：「やる気」の探究（１）

学習性希望（旧「学習性無力感」）

第7回：中間レポート

レジリエンスワークに基づくレポート発表・評価・提出

第8回：「やる気」の探究（２）

動機づけのメカニズム

第9回：「感じる」の探究（１）

主観的経験の本質、感情と身体的反応

第10回：「感じる」の探究（２）

感情の役割と意味、感情と文化

第11回：「感じる」の探究（３）

認知と感情、幸福感の効用

第12回：「成長する」の探究（１）

自意識と利他主義、善悪の判断基準

第13回：「成長する」の探究（２）

発達段階と知性の諸側面

第14回：期末レポート

レジリエンスワークに基づくレポート発表・評価・提出

授業で扱うテーマについて、授業を離れても日常的に意識して過ごしてみることをお勧めします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としますが、各自でペース調整をしてください。

『折れない心のつくりかた：はじめてのレジリエンスワークブック』（日本ポジティブ心理学協会著、すばる舎、2016年）
授業計画に示したテーマと並行して少しずつ学習を進めていきます。中間レポート・期末レポート共に、当テキストに即した出題となります。

（春学期Q2083「心理学Ⅰ」より継続受講する場合　※新規での購入は任意です）
『ポジティブ心理学入門：「よい生き方」を科学的に考える方法』（クリストファー・ピーターソン著、春秋社、2012年）

中間レポート25%、期末レポート25%、授業に関係するアクティビティ50%
中間レポート・期末レポート共に、暗記による知識ではなく、理解度を確認するものとなります。授業に関係するアクティビティの具体的な内容を含め、成績評価に関する詳細についてはガイダンスで説明します。

本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。