市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SHS100LA(科学社会学・科学技術史 / Sociology/History of science and technology 100)科学史AHistory of Science A
詫間 直樹Naoki TAKUMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q3183 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文環1年/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The outputs of science and technology, such as scientific knowledge and artifacts, have spread into every corner of society. We may say that science and technology are indispensable in dealing with almost all the social problems. This course aims at providing students' understanding of science and technology by observing how they have become such a big stuff.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
今日、科学技術のアウトプット(科学知識や人工物など)は社会のすみずみまで浸透している。また、大抵の社会問題に科学技術が絡んでくるようになって来ているので、科学技術なしには問題を語ることも解決することもできないと⾔ってよいほどの状況にある。この授業は、科学技術がこれほどまでに大きな存在となった歴史的経緯をたどり、科学技術に対する理解を深めることを目的とする。
到達目標Goal
・科学技術の歴史がどのように展開してきたのか,その流れをイメージできるようになること。
・科学技術が社会の中でどのように作動しているのか、そのおおよそのしくみを理解できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行う。スライド(PowerPoint)を用いる。適宜、ビデオを鑑賞してもらう。科学技術に関する個別の専門的知識は必要としない。文科系の学生にも分かりやすいように、科学と技術の歴史的・社会的性格を論じる。
また、毎回、授業の終了後、リアクションペーパーを提出してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンスおよびイントロダクション
授業の概要と進め方。「科学」「技術」「科学技術」の簡単な定義。科学と技術の歴史的発達の概要。本講義で科学と技術を一緒に議論する理由。
第2回:古代ギリシャ・ローマの科学と技術
古代ギリシャ人による自然現象の探求と、古代ローマ人の実用重視の傾向を理解する。
第3回:中世の科学・技術(その1)
西欧における農業生産の拡大、都市の発達、イスラムの科学・技術、12世紀ルネサンス、などを例に文明と科学・技術の関係を理解する。
第4回:中世の科学・技術(その2)
火薬、鉄砲、製紙、活版印刷など、今日にも影響を与えている諸技術について、その発明と発達の様子を見る。
第5回:科学革命への先駆け― 地動説の発達
地動説の発達を支えた観測技術、および研究者たちの異様な努力を知る。
第6回:科学革命と科学の制度化
英国王立協会や仏科学アカデミーなど科学の制度化とその思想的背景を理解する。また、ニュートンによる力学の確立を簡単にふりかえる。
第7回:産業革命の始まり
産業革命の発端が、蒸気機関の導入ではなく、木綿工業における生産性の飛躍的向上であることを理解する。
第8回:産業革命の他部門への波及
木綿工業における紡績・織布工程の生産革命が、他の部門(動力(蒸気機関)、漂白剤、製鉄業、鉄道、工作機械など)の発達を促進した経緯を理解する。
第9回:産業革命のイギリス以外の国々への波及
産業革命が仏・独・米・日などへの国々へ波及していく過程を追い、産業革命と国家形成が共進化する様子を把握する。
第10回:科学の専門職業化
研究・教育で生計をたてることのできる科学者が大量に出現した経緯を、独・仏・米・日本における大学や高等教育機関の整備と併わせて理解する。
第11回:第二次産業革命
科学知識をベースとするに産業革命の特徴を理解する。
第12回:戦争と科学技術
二つの世界大戦における科学者・技術者の動員体制の形成と権益化の様子を見る。
第13回:大量生産方式の発達
アメリカンシステム(互換性の確立)、フォードとGMの生産方式、トヨタのカンバン方式、全自動無人工場など、大量生産方式の過去の具体例を学び、未来の生産方式を考える際の基礎とする。
第14回:まとめ
授業をふりかえり、総括を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
① 毎回の授業の前までにその前の週の授業内容について、復習を充分しておくこと。
② 中間レポートには充分な時間を掛けて取り組むこと。
③ 期末試験の前には再度復習を⾏い、2000年に及ぶ歴史のおおよその流れを把握しておくこと。
④ 毎回の授業で紹介する関連⽂献やインターネットサイトについて積極的に閲覧し、理解を深めることを推奨する。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。
参考書References
本授業で取り上げた事項についてさらに詳しく調べたい人は、たとえば、
中島秀人(2008年)『社会の中の科学』(日本放送出版協会)
を参照されたい。
また、必要に応じて、参考になる文献やウェブサイトを紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・平常点30%、中間レポート20%、期末試験50%。
・平常点は、毎回提出してもらうリアクション・ペーパーをもとに採点する。
白紙提出は大幅な減点となるので注意すること。
・中間レポートでは、科学史・技術史の研究者カードウェルの文章を要約してもらう。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
最終回を講義することができなかったが、講義してほしかったという声もあったので、今年度は講義できるよう努力する。