市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CHM100LA(その他の化学 / Chemistry 100)入門化学AIntroduction to Chemistry A
赤羽 良一Ryoichi AKABA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q3125 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The present course will be an introductory chemistry course that describes the world of molecules that form materials in nature. The course will deal with: a) the molecules consist of atoms: b)a tiny molecule, the size of it is usually within the order of nm or less, may make giant molecules like proteins by using chemical bonds, c) chemical reactions of molecules may produce new molecules eventually leading to new materials that are not present until then. It will also point out important role of chemistry in everyday life, and will emphasize the vital relationship of chemistry with energy that mankind needs to live. The course will be designed for college students who will take chemistry course as a subject for the first time.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、「化学」という学問の視点から、自然界の物質やその構成要素である「分子」について学習します。地球上の物質そして生命体は、ほとんどすべて原子が2個以上結合してできた分子で作られています。この分子の、自然界、生命体、日常生活での役割について学びます。その理由は、私たちがより良く生きるためには、自然界を構成している物質や分子を理解することがとても大切だからです。
到達目標Goal
物質の構成要素である分子について、以下のことを理解し、口頭または文章で表現できるようになること:
1)分子は、物質や生命体の構成要素であること。
2)原子の結合によって分子が生じ、その性質や数にはほとんど限りがないこと。
3)分子は人類の生存に必要な「エネルギー」に関係していること。
4)自然界や人間の日常的世界における分子の役割について。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度はオンラインで資料を掲示する形式で行います。資料は、パワーポイントファイルとワードによるパワーポイントファイルの内容の説明のファイルです。課題が出ます。また、毎回、出席調査票を配布(掲示)します。学習支援システムからの質問、感想を歓迎します。質問には詳しい解説をします。また、課題には、提出後、解説と、それを理解する上でのポイントを掲示します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:授業概要
自然界と自然界にある物質、その構成要素である分子について、14回の授業に沿った概論的な話をします。
2:自然界と物質
物質は何でできているのだろうか。どんな状態にあるのだろうか。固体、液体、気体の性質を考えます。
3:物質と分子
物質はどこまで分けられるか?物質を構成するものは何だろうか。元素と同位元素、そして原子とは?
4:分子と原子
分子とは何だろうか。分子は原子から形成されていることを学びます。
5:分子と化合物、そしてイオン
原子が2個以上結合すると分子が生じますが、それは様々な性質や形を持つ化合物や電荷を持つイオンになります。
6:分子の数:その数え方
分子の変化(化学反応)を学ぶ基礎として、アボガドロ数とモルについて学びます。
7:分子と結合:共有結合とイオン結合
原子から分子が生成するときの、原子が他の原子と形成する結合の数と結合の仕方を学びます。
8:分子の大きさ:分子、巨大分子、高分子、そして超分子
分子1個はナノメートルサイズあるいはそれ以下です。しかし、その何千倍、何万倍の巨大分子や超分子も存在します。
9:分子は形をもつ
分子は特定の三次元的な形を持っていて、それが性質に大きく関わります。
10:分子は変化する:化学反応の世界
分子を加熱したり、光照射したりすると、結合が切断されて別の分子になります。これが化学反応で、物質に変化をもたらします。
11:分子と日常生活
食物、衣服、医薬品(薬)など、身の周りの物質はほとんどが分子から構成されています。
12:生命体を作る分子:タンパク質
私たちの体を作っているのも分子です。その代表格のタンパク質の基礎を学びます。
13:化学反応とエネルギー
化学反応が起こるとエネルギーの出入りがあります。その基礎と応用について学びます。
14:まとめ:実験はどうやるのだろうか。
ここまでのまとめと、分子を研究するための実験装置、器具、実験方法について学びます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
教科書は子供向け(children's booksの一つ)とありますが、内容は、本質的には十分に大学向けなので、予習としてまず教科書をよく読むことが大切です。授業は教科書にある話題の解説と、より進んだ段階の内容への「橋渡し」なので、必ず出席しなくてはなりません。「参考書」も適宜参考にして、授業理解に努めることが必要です。宿題、授業内の課題は必ず遂行します。週一回の授業に対して、授業時間を含めて、最低4時間の学習(予習・復習)が必要です。
テキスト(教科書)Textbooks
科学キャラクター図鑑「化学ー化けるの大好き!ー」、サイモン・バシャー(絵)、ダン・グリーン(文)、藤田千枝(訳)、玉川大学出版部、2017年5月(初版第4刷)、1600円+税
参考書References
1)「化学」入門編ー身近な現象・物質から学ぶ化学のしくみー、日本化学会化学教育協議会「グループ・化学の本21」編、化学同人;2)分子のはたらきがわかる10話、斎藤勝裕、岩波ジュニア新書、岩波書店;3)人物で語る化学入門、竹内敬人、岩波新書、岩波書店。この他にも授業中に紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験50%、課題(複数回)50%。内容の理解度や論述の仕方(文章表現)で評価する。期末試験を受験しない場合は、単位の認定はできません。期末試験や課題の具体的方法等は授業で指示します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業で配布(掲示)する出席調査票の意見や質問が大変有益でした。今年度も毎回掲示し、返信をお願いしていきます。質問やコメントには、きる限り早めに答えるようにしていきます。(今年度は学習支援システム内で行います。)
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムで授業資料を見るための機器等。
その他の重要事項Others
秋学期の入門化学B(赤羽担当)へと内容が連続していくので、化学全般を理解するために、入門化学Bも履修することが望ましい。予習と復習には、具体的事項の理解のためには参考書の1)が、分子の性質や働きについては2)が、化学の歴史や、化学という学問における歴史的人物などを知るには3)が特に役に立つと思います。