市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SOS100LA(その他の社会科学 / Social science 100)社会思想ⅡSocial Thought II
阿部 崇史Takafumi ABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2216 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文1年P~R、営1年A~H、国1年/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this course, students learn modern political philosophy. It aims to construct a conception of a just society by examining values or ideals related to policies or social institutions. These Values or ideals include liberty, equality, or fairness. In the fall semester, we discuss actual social problems such as poverty, health, or discrimination from the perspective of modern political philosophy. After completing the course, students can present their own views on social problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、現代の規範的な政治理論を学びます。言い換えれば、自由や平等のような、政治・政策に関わる価値を扱います。貧困やパンデミックといった現代の社会的課題に対応するためには、様々な政策を実施し制度を構築する必要があります。そしてその際には、政策がもたらす経済的効果の大きさに加えて、自由や平等や公正さのような、様々な価値ないし理念をどのようにして実現するのかが問われてきます。このような価値ないし理念を考察し、望ましい社会のあり方を考えることが、規範的な政治理論の目標です。秋学期では、現代の様々な社会的課題に対して、規範的政治理論の観点から考察を行います。これらの考察を通じて、現代の社会的課題に関して、規範的な論争点を理解するとともに、自らの考え方を構築できるようになることが、この授業の目的になります。
到達目標Goal
本講義では、貧困、健康、差別といった、現代社会における様々な課題・問題を取り上げ、価値や理念に着目する規範的な観点から、考察を行います。具体的には、以下の3つを到達目標とします。(1)様々な社会的課題に関して、どのような規範的な論争点が存在するのかを理解すること。(2)それらの論争点に関してどのような立場が提示されてきて、どのような批判的検討がなされてきたかを理解すること。(3)現代の社会的課題に関して、自らの立場を考えられるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。授業中および授業後に、できる限り質問の時間を設けます。授業時間の最後には、リアクションペーパーを提出していただきます。リアクションペーパーでいただいたコメントに対しては、前回の授業の復習も兼ねて、次の授業の冒頭でいくつか応答を行います。また、秋学期までに新型コロナウィルスの感染状況が改善すれば、何度かグループディスカッションの時間を設ける予定です。
※大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行います。詳細は学習支援システムで伝達します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講義の概要
第2回:貧困
貧困に陥るのは自己責任なのか?
第3回:市場経済の制度
市場経済が公正であるための条件
第4回:税と社会保障
課税と社会保障に正当性はあるか?
第5回:健康と医療(1)
人々の選択と医療資源の分配
第6回:健康と医療(2)
健康の社会的決定要因
第7回:教育(1)
教育はどのような意味を持つか?
第8回:教育(2)
教育機会の公正とは何か?
第9回:差別(1)
差別とは何か?
第10回:差別(2)
差別はなぜ不正なのか?
第11回:障害
障害と社会的包摂
第12回:政治的意志決定(1)
デモクラシーは望ましいのか?
第13回:政治的意志決定(2)
デモクラシーとポピュリズム
第14回:授業内試験
論述試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
※大学設置基準に鑑みた場合、本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
参考書や授業中に挙げた文献を各自の興味関心に合わせて読むことや、授業で扱ったトピックについて自分で考えてみることを、推奨します。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書を使用することはなく、学習支援システムに毎回の講義資料をアップロードします。
参考書References
※(1)の本と(2)の第2部は、現代の社会的課題を取り上げ、規範的政治理論の観点から検討を行う教科書です。(3)と(4)は、具体的なトピックの一例として、新型コロナウィルスへの対応と、デモクラシーについて、それぞれ論じる本になります。
(1)J.ウルフ、大澤津・原田健二朗訳『「正しい政策」がないならどうすべきか:政策のための哲学』勁草書房、2016年
(2)宇佐美誠・児玉聡・井上彰・松元雅和『正義論:ベーシックスからフロンティアまで』法律文化社、2019年
(3)広瀬巌『パンデミックの倫理学:緊急時対応の倫理原則と新型コロナウイルス感染症』勁草書房、2021年
(4)宇野重規『民主主義とは何か』講談社、2020年
※その他、各授業で取り上げるテーマ・トピックに関して、授業中に参考文献を提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
満点である100点のうち、平常点が30%、期末試験が70%になります。平常点に関しては、授業後に毎回提出していただくリアクションペーパー、授業内での質問や発言、普段の聴講態度、この3つを考慮します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムに授業のための資料をアップロードします。そのため、学習支援システムを利用するための情報通信環境が必要となります。
その他の重要事項Others
秋学期の社会思想Ⅱ(本授業)は、春学期の社会思想Ⅰの応用編としての性質を持ちます。社会思想Ⅰを履修していなくても理解できるような講義を行いますが、合わせて履修していただくことで理解が深まります。そのため、本授業に興味を持っていただいた場合、春学期・秋学期合わせての履修を推奨いたします。