市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SOS100LA(その他の社会科学 / Social science 100)社会思想ⅠSocial Thought I
阿部 崇史Takafumi ABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2215 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文1年P~R、営1年A~H、国1年/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this course, students learn modern political philosophy. It aims to construct a conception of a just society by examining values or ideals related to policies or social institutions. These values or ideals include liberty, equality, or fairness. In the spring semester, we discuss various conceptions of a just society, such as utilitarianism, libertarianism, and liberal egalitarianism. After learning and examining them, students can critically evaluate existing institutions and construct their own conception of a just society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、現代の規範的な政治理論を学びます。言い換えれば、自由や平等のような、政治・政策に関わる価値を扱います。貧困やパンデミックといった現代の社会的課題に対応するためには、様々な政策を実施し制度を構築する必要があります。そしてその際には、政策がもたらす経済的効果に加えて、自由や平等や公正さのような、様々な価値ないし理念をどのようにして実現するのかが問われてきます。このような価値ないし理念を考察し、望ましい社会のあり方を考えることが、規範的な政治理論の目標です。春学期は、現代の規範的な政治理論において提示されてきた、望ましい社会のあり方に関する様々な立場を学びます。これらを学ぶことによって、現代社会のあり方を再検討できるようになるとともに、望ましい社会のあり方を自ら考えていけるようになることが、この授業の目的になります。
到達目標Goal
本授業における具体的な到達目標は、以下の3つになります。(1)功利主義、リバタリアニズム、平等主義的リベラリズム、といった代表的な社会構想について理解すること。(2)それらの構想に対して提示されてきた批判を踏まえて、様々な社会構想を比較検討できるようになること。(3)望ましい社会のあり方に関する自らの考え方を構築できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。授業中および授業後に、できる限り質問の時間を設けます。授業時間の最後には、リアクションペーパーを提出していただきます。リアクションペーパーでいただいたコメントに対しては、前回の授業の復習も兼ねて、次の授業の冒頭でいくつか応答を行います。
※大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行います。詳細は学習支援システムで伝達します。
※初回の授業(4/7の13:10~)は、zoomを用いて、オンラインで実施いたします。zoomミーティングへのリンクは、学習支援システムの授業内掲示板に掲載しています。お手数ですが、そちらをご確認ください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講義の概要の説明
第2回:功利主義(1)
人々の幸福を最大化する社会の構想
第3回:功利主義(2)
功利主義への批判と応答
第4回:リバタリアニズム(1)
自由を絶対的に尊重する社会の構想
第5回:リバタリアニズム(2)
リバタリアニズムへの批判と応答
第6回:リベラルな平等主義(1)
自由で平等な人々の公正な協働
第7回:リベラルな平等主義(2)
リベラルな平等主義への批判と応答
第8回:平等主義の展開(1)
「何の平等か?」をめぐる論争
第9回:平等主義の展開(2)
平等主義/優先主義/充分主義の差異
第10回:運の平等主義(1)
選択責任の尊重と不運からの保護
第11回:運の平等主義(2)
運の平等主義への批判と応答
第12回:関係論的平等主義(1)
平等な存在として関わり合う社会
第13回:関係論的平等主義(2)
関係論的平等主義への批判と応答
第14回:授業内試験
論述試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
※大学設置基準に鑑みた場合、本授業の準備・復習時間は、各2時間が標準となります。
参考書や授業中に挙げた文献を各自の興味関心に合わせて読むことや、授業で扱った議論について自分で考えてみることを、推奨します。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書を使用することはなく、学習支援システムに毎回の講義資料をアップロードします。
参考書References
※参考書として、規範的な政治理論の教科書を4冊挙げておきます。どれか1冊が手元にあると、予習・復習をしやすいと思います。
※授業内容との関連という点では、(1)→(4)の順番で関わりが深いです。しかし逆に、簡単に読めるという観点では、(4)→(1)という順番で読みやすいと思います。
(1)W.キムリッカ、千葉眞・岡崎晴輝(訳)『現代政治理論』日本経済評論社、2005年
(2)宇佐美誠・児玉聡・井上彰・松元雅和『正義論:ベーシックスからフロンティアまで 』法律文化社、2019年
(3)川崎修・杉田敦(編)『現代政治理論』有斐閣、2012年
(4)田村哲樹・松元雅和・乙部延剛・山崎望『ここから始める政治理論』有斐閣、2017年
※その他、それぞれの授業のテーマに関連する文献を、授業中に挙げます。
成績評価の方法と基準Grading criteria
満点である100点のうち、平常点が30%、期末試験が70%になります。平常点に関しては、授業後に毎回提出していただくリアクションペーパー、授業内での質問や発言、普段の聴講態度、この3つを考慮します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムに授業のための資料をアップロードします。そのため、学習支援システムを利用するための情報通信環境が必要となります。
その他の重要事項Others
秋学期の社会思想Ⅱでは、春学期の社会思想Ⅰ(本授業)の内容を踏まえて、現代の様々な社会的課題について考察します。社会思想Ⅰのみの履修でも意義があるような講義を行いますが、春学期・秋学期を合わせた履修を推奨します。また、社会思想Ⅰで学ぶことのイメージがつかみにくい場合は、実践編である社会思想Ⅱのシラバスを参照してください。