市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CUA200LA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 200)文化人類学LCultural Anthropology L
今日の文化人類学
阿部 朋恒Tomohisa ABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2396 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
By studying perspectives that look extensively at present world, we aim to develop the ability to link this learning to practical tasks. Based on this, students will acquire viewpoint to understand multicultural and overheated world. Specifically, students will learn about field works, mechanisms to create various discourses about “development” or “environment”. After that, students will think independently how to create a future that accepts diverse cultures.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文化人類学は他者理解のための方法であると同時に、自らが拠って立つ場所を見つめ直し、その未来を見通すために役立つ道具でもある。この授業では、開発や観光化、情報通信技術の発達、移動の増大といった今日の世界に共通してみられる現象に焦点を当て、そうした変化の過程が同時代にありながら多様であることを学ぶ。さらに、世界各地で生起する出来事を具体的かつ深く知ることで、環境変動や政治的リスクの変動、感染症の流行などわれわれが直面する大きな課題に対する思考の幅を広げることを目指す。
到達目標Goal
テーマごとに文化人類学の基礎的な考え方を知り、併せてフィールドワークにもとづく良質な民族誌に触れることで、異文化を深く理解するための方法を学ぶ。また、身の回りで生じる出来事やメディアを通じて知る世界各地の記事について、その背景へと一歩踏み込んで理解するための粘り強い思考を身に付けることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は対面方式での実施を予定している。各回授業は、パワーポイントおよびレジュメ資料にもとづく講義形式で実施する。各回授業ごとにテーマを設定し、必要に応じて映像資料なども交えながら関連する方法論と事例を解説していく。
各回授業内容についての質問はリアクションペーパーを通じて受け付け、次回授業の冒頭でいくつかを取り上げてフィードバックを行う。また隔週でオンライン相談窓口(オフィスアワーに相当)を開設し、個別の質問にも対応する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業のねらいと進め方、成績評価の方法について説明する。
第2回:文化人類学の成り立ち
学説史の概略を知り、文化人類学が時代ごとに切り拓いてきた知的領域の広がりを学ぶ。
第3回:文化人類学の課題
今日の文化人類学が直面する課題と、これを乗り越えるための試みを学ぶ。
第4回:フィールドワークの再検討
文化人類学におけるフィールドワークの魅力と、その誕生以来一世紀のあいだに生じた方法と実践の変化を学ぶ。
第5回:移動と人類学①
旅とフィールドワークの類似と相違を知り、人類学的研究の奥行きを学ぶ。
第6回:移動と人類学②
人間の移動のみならずモノや情報、技術、概念、さらには動植物やウィルスなどのモビリティが高まる世界における文化人類学の意義を学ぶ。
第7回:開発と人類学①
人類学者はこれまで開発の現場で何をしてきたのか、開発援助に携わる人たちとどのように関わってきたのかを学ぶ。
第8回:開発と人類学②
「貧困」「援助」「復興」などさまざまな言説がせめぎあいながら構成される現象として開発を捉える方法を学び、今日の世界を多角的に理解する視点を身につける。
第9回:環境と人類学①
人類学者はこれまで環境変動の現場で何をしてきたのか、環境保護にたずさわる人たちとどのようにかかわってきたのかを学ぶ。
第10回:環境と人類学②
「地球温暖化」「持続可能性」「保全」「汚染」などさまざまな言説がせめぎあいながら構成される現象として環境変動を捉える方法を学び、今日の世界を多角的に理解する視点を身につける。
第11回:観光と人類学
観光化によって創られる文化のダイナミズムを理解するための視座を学ぶ。
第12回:食と人類学
食をめぐる実践の多様性を学び、われわれをとりまく食と健康に関連するさまざまな知識を反省的に検討する。
第13回:映像資料鑑賞
第12回までの授業内容に関連する映像資料を鑑賞する。
第14回:まとめ
授業内容の総括および期末試験についての説明を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
新聞や雑誌のニュースに関心を払い、遠くの国や地域で生じた出来事であっても少しの時間を割いて考えてみること。また、身の回りで生じるさまざまな出来事について、異なる立場にある人の見方を想像してみること。その際、文化人類学の考え方を応用するとどのような発見があるのかを意識してほしい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しない。ただし、毎回の授業で関連する文献について紹介するので、各自の関心に合わせて読み進めてほしい。
参考書References
『グローバリゼーションのなかの文化人類学案内』中島成久(編)明石書店、2003年。
上記の他にも、毎回の授業で関連する基礎文献を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への出席率およびリアクションペーパーによる平常点(40%)、筆記形式の期末試験(60%)により評価する。なお、期末試験は紙媒体の資料のみ持ち込み可とする。状況に応じて、期末試験はオンライン上での実施も検討する。また、大学教室での試験を行う場合でも、期末試験への実地参加が難しい受講生にはオンラインで受験が可能な代替試験を用意する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度はオンデマンド配信方式で授業を実施したため、オンライン化に付随するさまざまな課題が浮かび上がった。ただし、本講義は対面授業を予定しているため、かならずしも全面的に改善策を反映できるわけではない。このため、以下に昨年度と一昨年度授業を踏まえた改善策を記載しておく。
【2020年度授業を踏まえた改善策】
オンデマンド方式の動画配信について、公開時期や要望への対応の遅れが生じたほか、音声の強弱のむらや動画が冗長になるなどの課題が多々浮かび上がった。このほかにも、対面できないため伝えられない要望もあったかと思う。これらを踏まえ、今学期は機器の取り扱いに習熟する、授業時間外に寄せられる連絡にも柔軟に対応する、各回授業には過剰な内容を詰め込みすぎないよう配慮するなど、オンライン環境に適した授業づくりに努めたい。
また、オンライン化に伴って例年になく課題に追われるなど困難な状況に置かれた受講生も少なくないようだった。課題要求についても過大にならないよう配慮したい。
【2019年度授業を踏まえた改善策】
授業進度がやや早く、とくに難解な概念や用語についての理解が追い付かないことがあったとの意見が複数あったため、難易度に応じて緩急をつけたきめ細やかな解説を行いたい。また、教室内の気温や騒音など授業を受ける環境について改善を求める意見も受けている。学生がその場で気兼ねなく要望を伝えられるような雰囲気づくりを心掛け、空調設備や音響機器の調整にも気を配っていきたい。また、周囲の受講生の私語が気になるとの指摘もあり、教室内の静粛性保持にもより一層配慮したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Google Classroomの利用を予定しているため、インターネット環境を整えたうえで受講の望んでほしい。
その他の重要事項Others
学生の理解度に応じて、授業計画の内容や順序を変更する場合がある。