市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CUA100LA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 100)文化人類学Cultural Anthropology
ベル 裕紀Hiroki BELL
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2191 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法1年A~H/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This class aims basic understanding of cultural anthropology. Students should think what understanding of a culture is and how cultural differences or boundaries are built, recognized and reproduced.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学生は、マリノフスキー以降の文化人類学の諸概念および理論を毎回トピック別に学習し、文化人類学の基礎的かつ体系的な理解を目指す。それを通じて、文化人類学的な社会の見方を身に付け、「異文化」「他者」の理解とは何なのか、考える。
到達目標Goal
学生は、文化人類学的な社会の見方を身に付け、「異文化」「他者」の理解について認識論的な立場から批判的に学習する。それを通じて、現代的な問題、身近な問題においても、内省的な思考力を養うことを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式を取り、随時映像などの資料を用いる。また、授業の初めに、前回の授業の課題に対する回答をいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
なお、大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第一回:文化人類学の考え方
文化人類学が成立した時代的背景および学問的な特徴を概説する。
第二回:機能構造主義と文化相対主義
機能構造主義と文化相対主義が主張された理論的・時代的背景を踏まえた上で理解し、それに対する1960年代以降の批判を理解する。
第三回:親族論
贈与・交換に並んで、人類学にとって重要な親族論の展開を通史的に把握する。
第四回:贈与・交換・再分配
文化人類学の理論の中核を成す、贈与、交換、再分配に関する研究の展開を学習する。
第五回:構造と主体
構造主義と主体(行為主体性論)という人類学の理論を理解するための二つの見方を紹介する。
第六回:言語・記号論
ソシュール以降の記号論の展開、および人類学における言語行為論について学習する。
第七回:宗教・呪術・儀礼
儀礼論・宗教人類学の議論を、とりわけ呪術研究や通過儀礼を中心に理解する。
第八回:政治人類学
政治体系や権力関係に着目してきた政治人類学の諸理論を特に動態的アプローチの出現以降の議論に焦点を当てて紹介する。
第九回:都市人類学
都市人類学において発展したネットワーク論や都市における集団形成の意味とその形式について学習する。
第十回:国民国家とナショナリズム
A.ゲルナーやB.アンダーソンなど、国民国家をめぐる代表的な議論を学習する。
第十一回:ジェンダー論
ジェンダーという考え方、人類学におけるフェミニズムからの批判的な諸研究を概観し、構築主義的な考え方を理解する。
第十二回:ポストコロニアル人類学
80年代以降、人類学は、コロニアル状況ないし、ポストコロニアル状況の中で発展してきたという歴史的な経緯により自覚的になった。この授業では、そうした視点からの過去の研究への批判や新しい文化観へとつながる研究を紹介していく。
第十三回:オリエンタリズム批判とポストモダニズム
サイードの『オリエンタリズム』を中心に植民地主義における「他者」表象、ポストコロニアリズム批判を理解する。
第十四回:「異文化」「他者」の理解
人類学の目的である「異文化」「他者」の理解という問題を、これまでの講義の要点を踏まえて改めて確認する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
課題を通じた復習と、翌週の授業の準備に概ね2時間程度の時間をかけるものとする。また、それに加えて授業内で紹介する参考文献を、各自の関心に応じて読みこみ、理解と思考を深めることが望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。毎回の授業で講義レジュメを配布する。
参考書References
授業時間内に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業ごとの課題60%、レポート40%で評価する。ただし、レポートの提出は必須とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の授業の内容に関する課題を出す。毎回の授業の冒頭に前回の学生回答の紹介および応答を行うことで、学生の理解を深めていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
提出物は学習支援システムを通じて提出してもらうつもりである。また、学習支援システムを通じ、授業のレジュメや参考となる文書を事前に学生に配布する(レジュメに関しては授業当日にプリントしたものを配布する)。