市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SOC200LA(社会学 / Sociology 200)社会学LCSocial Science LC
労働倫理と消費美学
徐 玄九Hyonku SO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2363 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
What is the meaning of labor and consumption in sociology? How have interpretations of labor and consumption changed historically? The purpose of this course is to learn basic theories about labor and consumption.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業の目的は、社会的連帯やアイデンティティの観点から「労働と消費」に関する社会学の成果を学ぶことである。ほとんどの人が自らの人生の中で最も活動的な時期を労働時間にその相当の部分を費やし、そこで得た貨幣の相当の部分を基本的な欲求や必要をはるかに超えた「モノ」を手に入れることに費やしている。しかも「マジメ」にである。このような「常識/当たり前」も長い歴史からすればつい最近のことである。この「常識/当たり前」のもとにそれだけの時間と貨幣を費やす人間の活動(労働と消費)が、どのような「意味」をもち、どのように「説明」されてきたかを歴史的・思想的に辿りながら、現代社会の構成原理についての理解を高める。
到達目標Goal
(1)労働観の変遷と宗教との関係が理解できる。
(2)消費社会論の登場を歴史的な文脈で理解できる。
(3)自らの「労働と消費」に関する考え方を相対化できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面実施を基本とするが、数回オンライン授業[ Zoom 等のリアルタイム型/オンデマンド型]の組み合わせで行う。数回、予習・復習の課題(リアクションペーパー課題)課す予定であり、課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。具体的な進め方は初回(ガイダンス)で発表する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス
授業の趣旨、全体内容の概略的な説明
2:神からの「罰」としての労働
ヨーロッパにおける古代の労働観を宗教との関連で学ぶ
3:神との「契約/義務」としての労働
ヨーロッパにおける初期キリスト教時代から中世カトリック時代までの労働観を学ぶ
4:「天職」としての労働
M・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に即してM・ルターの「天職」概念を学ぶ
5:自己開発型人間の誕生
M・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に即して「二重予定説」と労働の性格の変化を学ぶ
6:近代理性啓蒙主義時代の労働観
J・ロック、A・スミスの労働観について学ぶ
7:K・マルクスの労働観
K・マルクスの労働観について学ぶ
8:近代における労働信仰
自己実現と労働
9:消費社会の歴史
フォードとGMの戦略とその結果を事例に消費社会の登場とその後の歴史を概観的に学ぶ
10:「顕示的消費」
T・ヴェブレン『有閑階級の論理』の一部講読
11:「アウラの消滅」
W・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』の一部講読
12:「記号価値」と「差異への欲求」
J・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』の一部講読
13:労働倫理から消費美学へ
Z・バウマン『新しい貧困』の一部講読
14:試験
まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用せず、配布資料を用いります。
参考書References
必要に応じて追加で配布または提示しますが、さしあたっては以下を参照してください(●は必読)。
今村仁司(1998)『近代の労働観』岩波文庫。
●見田宗介(1996)『現代社会の理論』岩波新書。
ジャン・ボードリヤール(2015)今村仁司他訳『消費社会の神話と構造(新装版)』紀伊國屋書店。
マックス・ウェーバー(1989)大塚久雄訳『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫。
ジグムント・バウマン(2008)伊藤茂訳『新しい貧困』青土社。
ジグムント・バウマン(2016)奥井智之訳『社会学の考え方〔第2版〕』ちくま学芸文庫。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(40%)と期末試験(60%)で評価します。平常点は、質疑応答、ミニテスト形式のリアクションペーパー、予習・復習の課題などで評価します。期末試験は、対面もしくはZoom 等のリアルタイム型で実施予定です。「授業の到達目標」に応じて、かつ講義内容をふまえながら論理的に書き述べているかを基準に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
①提出した課題に対してコメントを付けて返す。
②より多くの質疑応答の時間を設けて受講生との疎通を図ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
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