市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ECN200LA（経済学 / Economics 200）経済学ＬＡEconomics LA
ミクロ(マイクロ)経済学とマクロ経済学の基礎
中平 千彦Kazuhiko NAKAHIRA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | Q2321 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 法文営国環キ1～4年 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群（社会分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
This course is designed to provide the student with an opportunity to understand the basic theory of microeconomics and macroeconomics. Generally, economic theory broadly divided into two parts - microeconomics and macroeconomics. Microeconomics focuses on decision making at the individual level, while macroeconomics studies the economy as a whole.
This course is a comprehensive guide on how to get started with microeconomics and macroeconomics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
＊第1回(4月9日)講義の参加は、学習支援システムhttps://hoppii.hosei.ac.jp/portalにログインして『経済学LA』(担当:中平)内にある「お知らせ」で指示された方法によって行ってください。
この講義は、春学期開講『経済学LA』(担当:中平)です。この講義で学んだ内容は、秋学期開講『経済学LB』(担当:中平)に接続されます。
受講生の皆さんは、「経済学」に対してどのような印象を持っているでしょうか？ 経済学は、我々の形成する社会で観察される、経済主体の活動や相互依存関係によって導かれた多様な経済問題を分析し、その中に存在する経済法則を究明することによって、望ましい社会的経済厚生を研究する学問です。あるいは、希少性を有する財・サービスの最適な選択と配分を、相互に競合する目的を考慮しながら決定し、また、その決定を行うための方法を研究する学問です。
春学期開講『経済学LA』では、「ミクロ(マイクロ)経済学」と「マクロ経済学」の基礎をコンパクトに解説し、受講生にそれらを速習してもらうことを目指します。
到達目標Goal
・ミクロ(マイクロ)経済学とマクロ経済学の理論的基礎を説明できるようになる。
・ミクロ(マイクロ)経済学とマクロ経済学に関する基本的問題を、社会科学的に思考・表現することができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP1、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
経済理論を大別すると、「ミクロ(マイクロ)経済学」と「マクロ経済学」に分類できます。「ミクロ(マイクロ)経済学」は、個々の経済主体における最適化された行動を前提に、市場における経済主体間の相互関係、資源配分と所得分配の決定における市場機構の役割などを分析する、あるいは、いくつかの代表的な公理に依拠した最適化行動に基づき、個から市場、そして経済全体へとアプローチする研究分野です。一方、「マクロ経済学」は、消費者部門における消費、企業部門における投資と生産物供給、政府部門における財政支出と貨幣供給、貿易バランス、そして、それらの相互連関によって決定される国民所得、インフレーションと失業、景気変動などに着目し、経済全体についての集計変数における均衡水準と決定経路を分析する研究分野です。これらの2分野は相互補完的な関係にあります。例えば、「ミクロ(マイクロ)経済学」において、個々の経済主体の最適な行動がマクロ経済にいかなる影響を与えるかを分析するには、「マクロ経済学」の理論が必要となります。また、「現代マクロ経済学」にとって「マクロ経済学のミクロ(マイクロ)的基礎」は不可欠な要素となっています。
この講義では「ミクロ(マイクロ)経済学」と「マクロ経済学」の基礎理論を学びますが、講義時間に余裕があれば、「ミクロ(マイクロ)経済学」の理論と現実との関係、また、マクロ経済学や公共政策学のミクロ(マイクロ)的基礎などのトピックも採り入れるよう努力します。
我々には、講義回数14回という厳しい時間制約が課されていますが、担当教員は、受講生諸氏が要領よくミクロ(マイクロ)経済学とマクロ経済学の基礎項目を学ぶことができるよう努力し、また、この講義が、受講生各位における将来の発展的学習・研究に役立つものとなることを願っています。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回：経済学の基本問題と経済システム
経済学の基本問題と市場の仕組み、経済システム
第02回：消費者と生産者の行動(Ⅰ)
選好と効用関数、需要関数
第03回：消費者と生産者の行動(Ⅱ)
生産技術と費用関数(1)
第04回：消費者と生産者の行動(Ⅲ)
生産技術と費用関数(2)、供給関数
第05回：市場均衡(Ⅰ)
完全競争市場と調整過程、余剰と比較静学
第06回：市場均衡(Ⅱ)
部分均衡と一般均衡、独占市場と独占的競争市場
第07回：経済厚生
市場の失敗、パレート効率性、厚生経済学の基本定理
第08回：国民所得分析の基礎
SNA、マクロ経済指標
第09回：消費関数
消費と消費関数
第10回：投資関数
投資と投資関数
第11回：有効需要と乗数理論
有効需要の原理、乗数効果
第12回：IS・LM曲線と総需要曲線・総供給曲線
IS曲線・LM曲線および総需要曲線・総供給曲線による経済分析
第13回：インフレ需要曲線
インフレ需要曲線による経済分析
第14回：インフレ供給曲線
インフレ供給曲線による経済分析
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
・受講後にテキストやノートによって講義内容を復習してください。また、必要に応じて予習を行ってください。
テキスト（教科書）Textbooks
・塩澤修平(著)『基礎コース 経済学(第2版)』新世社，2011年.
参考書References
・浅田統一郎(著)『マクロ経済学基礎講義(第3版)』中央経済社，2016年.
・浅田統一郎(著)『ミクロ経済学の基礎(第2版)』中央経済社，2017年.
・井原哲夫／桜本光／辻村和佑／牧厚志(著)『経済学入門－現実の経済を理解するために(第2版)』日本評論社，2008年.
・スティグリッツ，ジョセフ・Ｅ．/ウォルシュ，カール・Ｅ．(著),薮下史郎/秋山太郎/蟻川靖浩/大阿久博/木立力/宮田亮/清野一治(訳)『スティグリッツ 入門経済学(第4版)』東洋経済新報社，2012年.
・福岡正夫(著)『ゼミナール経済学入門(第4版)』日本経済新聞出版社，2008年.
・マンキュー，Ｎ．グレゴリー(著),足立英之/石川城太/小川英治/地主敏樹/中馬宏之/柳川隆(訳)『マンキュー入門経済学(第3版)』東洋経済新報社，2019年.
・Bade, Robin and Michael Parkin, Essential Foundation of Economics(8th ed.)(pap.), Pearson, 2017.
・Hirshleifer, Jack, Amihai Glazer and David Hirshleifer, Price Theory and Applications: Decisions, Markets, and Information(7th ed.)(pap.), Cambridge Univ. Press, 2005.
・Hubbard, R. Glenn and Anthony Patrick O'Brien, Essentials of Economics(6th ed.), Pearson, 2018.
・Hubbard, R. Glenn and Anthony Patrick O'Brien, Economics(7th ed.), Pearson, 2018.
・Krugman, Paul and Robin Wells, Essentials of Economics(5th ed.), Worth Publishers, 2019.
成績評価の方法と基準Grading criteria
・ [定期試験点(90％)＋平常点(10％)＝総合点(100％)] の評点配分で成績が決定されます。
・単位認定には規定数以上の出席が必要です。
・各種行事の出席や疾病などによる止むを得ない欠席は、出席扱いとすることがあります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・受講生による講義アンケートの結果は、講義内容を改善するための参考資料とします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・特別な指定はありません。
その他の重要事項Others
・出席確認を行いますので注意してください。
・テキストは購入し、参考文献の購入は、必要性に応じて判断してください。
・本講義の趣旨は、アカデミックな経済学の基礎理論を平易に解説することですが、公務員、国税専門官、公認会計士、不動産鑑定士、中小企業診断士、ファイナンシャル・プランナーなどの、各種資格・就職試験で経済学を受験科目として選択する受講生にも配慮した解説を行います。
オフィス・アワー
・講義終了後(14:50～15:00)、または相談により設定。
関連科目
・秋学期のリベラルアーツ科目『経済学LB』(担当：中平) 、また、リベラルアーツ科目、あるいは各学部で開講されている科目で、経済学、統計学に関わるもの。