市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIN200LA(言語学 / Linguistics 200)音声学LPhonetics L
江村 裕文Hirofumi EMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1362 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
There are two aspects in language. The first is a aspect of "form", the essence of language. The second is a aspect of "substance". The aspect of "substance" is the sound use for language, human voice for language. The field treats human voice for language is "Phonetics".
The title of this class is "Phonetisc". The purpose of this class is to master what is IPA, and how use the this symbol.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「言語」は、音声の形式という表現面と意味の形式という内容面が結びついた言語記号が単位であるようなシステムであり、このシステムの解明を対象とする学問分野のことを「言語学」と称します。
この「言語」の表現面の「音声」を扱う分野を「音韻論」と称します。「音韻論」は言語の音声の形式面を対象とします。これのに対して、言語の音声の実質面を扱うのが「音声学」です。つまり「音声学」は、この言語の表現面である音声の実質を対象とする経験科学です。
この授業では、言語音(「単音」)の記述方法および記述された記号の実現化(再現つまり実際に発音できるようになること)を授業内容とします。
到達目標Goal
この授業では、「音声学」の記述方法であるIPAの方法論的な考え方を身につけ、IPAを音声化したり、実際の音声をIPAによって記述するための基礎的な技能を訓練することを目的とします。
補足として、音声の形式面である「音韻論」(「音素論」)にも触れます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まず「言語学」は言語をどういうものとして見ているかを概説し、表現面の形式である「音韻」が実質である「音声」によって実現されているという発想に慣れ、実践的な訓練に入ります。具体的には、人間の発声器官の呼称を確認し、個々の単音について母音と子音に分けて調音の方法および聞き取り、記述について詳述しながら発音指導を行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:導入 1
教材の配布
言語とは
2:導入 2
音声とは
3:調音(発音器官)
どこでどのように発音するか
4:発音記号(音声記号)
音声記述の方法
5:母音
ダニエル・ジョーンズの基本母音を中心に閉鎖音・鼻濁音
聞き取ってみる
調音してみる
6:子音
閉鎖音(破裂音)
摩擦音 1
聞き取ってみる
調音してみる
7:子音
摩擦音 2
聞き取ってみる
調音してみる
8:子音
その他
子音のまとめ
聞き取ってみる
調音してみる
9:韻律的問題
アクセント
イントネーション
(プロソディー)
10:「音声学」試験
「音声学」の概念に関する理解
11:「音韻論(音素論)」
音素とは何か
対立について
12:日本語の形態音韻変化 1
「転音」について
13:日本語の形態音韻変化 2
「連濁」について
14:最終試験
試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
音声学はスポーツと同じです。いくら水泳の仕方や自転車の乗り方を詳しく教わって、浮力や水流、足の漕ぎ方やバランスのとり方等を頭で理解したとしても、泳げるわけもないし自転車に乗れるわけでもありません。
できない発音があっても、訓練すればだれでもできるようになります。できないのはやる気がないからだけです。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
決まったテキストを使う予定はありません。発音器官の図とIPAの表は、最初の授業時間に配布します。
参考書References
聞いて発音してみる授業ですが、読んで理解したい学生のためにふさわしい参考書は紹介・指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点40点、(理論)試験の得点30点、(実施)試験の得点30点、合計100点で評価します。
ただし、必要に応じてレポートを課すことがあります。その場合はそのレポートも評価に反映します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2018年度に受講した学生は、ドイツ語・フランス語・スペイン語・ロシア語・朝鮮語・中国語・沖縄方言等の履修をしていたが、異口同音に「発音」について理解が深まったと感想を述べています。
「(一般)音声学」をマスターすれば、世界のあらゆる言語の音声について自信が持てるようになります。