市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL200LA(哲学 / Philosophy 200)倫理学LⅠEthics LI
伊藤 直樹Naoki ITOU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1397 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this lecture, we will study the relationship between the self and others, which is the basis of ethics. In particular, we will consider the question of what others are, and the relationship between others and the self.
The purpose of this lecture is to remind students of the obvious fact that I do not live alone, but that there are other people in front of me and next to me, and that I live with other people.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、倫理の基底である自己と他者との関わりを学んでゆく。とくに他者とはなにかということを問題とし、他者と自己との関わりを考察してゆくことになる。
私はたった一人で生きているのではなく、私の前や隣には人がいて、その私以外の他人とともに生きているという、このあたりまえのことに、あらためて気づくためである。
到達目標Goal
講義を終えた後、受講生が、上記の諸問題について自分なりに考えてゆくことができるようになることが、到達目標である。具体的には、学期末のレポートにおいて、それを行なってもらう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まず、他者論の問題設定の発生を明らかにして、そのうえで、デカルト、フッサール、シェーラー、ハイデガーなどが、その問題をどのように考えているかを見てゆく。
基本的に講義形式を取るが、いずれかのタイミングで「哲学対話」を取り入れたい。また、受講者からの質問、コメントをもとに、それに答えるかたちで講義内容を補⾜してゆく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
単位取得方法、および講義の概要についての説明
第2回:他者と自己をめぐる基本問題
問題設定の意義について
第3回:デカルトの他者論(その1)
デカルト哲学の紹介
第4回:デカルトの他者論(その2)
デカルトの他者論(コギト、神の存在証明)
第5回:フッサールの他者論(その1)
フッサール哲学の紹介
第6回:フッサールの他者論(その2)
フッサールの他者論へ 間主観性・共現前という問題
第7回:フッサールの他者論(その3)
フッサールの他者論の問題点と可能性(自己移入論、超越論的間主観性という立論)
第8回:シェーラーの他者論(その1)
シェーラー哲学の紹介、シェーラーの類推説・自己移入論批判
第9回:シェーラーの他者論(その2)
「体験流」からの出発、共同感情について
第10回:ディルタイの他者論(その1)
ディルタイ哲学の紹介
第11回:ディルタイの他者論(その2)
抵抗経験、追体験
第12回:ハイデガーの他者論(その1)
ハイデガー哲学の紹介
第13回:ハイデガーの他者論(その2)
顧慮的気遣い、本来的な他者
第14回:まとめ
あらためて「他者」とはなにかということを考えます
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
前回の講義内容に関して、自分なりの理解をまとめておくこと
テキスト(教科書)Textbooks
内容が多岐にわたるため、特定のテキストは用いない。授業毎に、資料を配付する。
参考書References
参考文献等は、そのつどの講義で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末にレポートを提出してもらう。
成績評価の基準は次のようにする。
平常点35%;レポート65%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度はZoomでの授業だったため、若干ニュアンスが異なるが、次のようなコメントがありました。
「倫理学を今まで学んだことがありませんでしたが、今回初めてこの授業を受講し、デカルトやフッサール、シェーラーの思想について知ることができ、非常に興味深かったです。それぞれ内容が複雑で、先生に何度か質問をさせていただき、何とか全体像をつかむことができたように思えます。内容は難しかったですが、先生のご説明やよもやま話、zoomのグループ分けでの授業など、全体がとても面白く最後まで楽しく授業をうけることができました。」(法・三年)
「春学期を通してとても難しい内容だったが、授業は落語の映像やシンクロニシティなど例えがとてもわかりやすくおもしろかった。」(文・一年)
これらの方々の感想から解るように、「難しく、楽しく、分かる」という路線を狙っています。