市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)文学と社会LDLiterature and Society LD
江戸の絵本で読む百人一首
白戸 満喜子Makiko SHIROTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1320 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this class, we read the original book of "Nishiki Hyakunin Isshu Azuma Ori" https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533227 with ukiyo-e. Hyakunin Isshu has been loved by people, and recently it has gained recognition as a sport. We will read Hyakunin Isshu which was made in the Edo period, and learn about the interpretation of waka and the singer drawn.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
浮世絵が添えられた絵本『錦百人一首あづま織』(国立国会図書館所蔵)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533227を受講生全員で分担し、読解・解釈をします。最近では競技としての知名度が上がってきた百人一首が、いつ、どのようにして成立し、また現在まで人々に愛されてきたのか。江戸時代の人々が楽しんだ百人一首を読み解き、和歌の解釈と描かれた歌人について学んでいきます。
到達目標Goal
くずし字で書かれた和歌(ひらかなの部分とその字母)を判読し、解釈することが各受講生の目標です。
各自の担当する和歌について、1:字母を確認しながら翻字をする、2:解釈(意味や技法)する、という2点から考察・発表をし、『錦百人一首あづま織』という絵本の成立を理解し、和歌の知識を深めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
はじめは百人一首と『錦百人一首あづま織』について講義を行います。その後は受講生がそれぞれ分担する和歌についての読解・解釈を順番に発表します。発表者以外はそれぞれの読解・解釈を準備しておき、発表内容に対して授業内掲示板で意見交換をします。
なお、大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで資料配布方式にて実施します。詳細は学習支援システム(Hoppii)で伝達しますので、そちらを確認してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オリエンテーション
百人一首とは何か
くずし字読解の方法と解釈
テキスト『錦百人一首あづま織』の発表順番決定
2:テキスト『錦百人一首あづま織』の構成について解説
テキストに関する講義
3:テキスト『錦百人一首あづま織』の読解方法
テキストの翻字・解釈の具体的な方法・内容
4:勅撰和歌集に関する講義1および受講者による発表1回目
・勅撰和歌集とは何か:八代集
・担当者による発表
5:勅撰和歌集に関する講義2および受講者による発表2回目
・勅撰和歌集にまつわる逸話
・担当者による発表
6:歌合に関する講義1および受講者による発表3回目
・歌合とは何か
・担当者による発表
7:歌合に関する講義2および受講者による発表4回目
・歌合に賭けた歌人たち
・担当者による発表
8:歌道に関する講義および受講者による発表5回目
・歌道とは何かー和歌の変化
・担当者による発表
9:百人一首の中世写本に関する講義および受講者による発表6回目
・中世における百人一首
・担当者による発表
10:百人一首の近世写本に関する講義および受講者による発表7回目
・手で書き写された百人一首:近世の写本
・担当者による発表
11:百人一首版本に関する講義1および受講者による発表8回目
・印刷された百人一首
・担当者による発表
12:百人一首版本に関する講義2および受講者による発表9回目
・浮世絵と百人一首
・担当者による発表
13:百人一首版本に関する講義3および受講者による発表10
・百人一首とかるた
・担当者による発表
14:テキスト『錦百人一首あづま織』のまとめ
教員による全体の解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
履修者にはこちらから発表分担となる和歌を指定します。受講生は各自が分担する和歌の翻字と読解・解釈を第3回目の授業までに提出してください。分担以外の和歌については、それぞれ読解しておいてください。各自の読解に基づいて発表内容に対する意見交換をします。
くずし字の読解に必要な資料(配布プリント)は毎回持参し、授業前には一読しておくこと。テキストのくずし字読解として2時間、授業で扱った和歌の字母確認・復習に2時間を毎回必要とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『錦百人一首あづま織』(国立国会図書館所蔵)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533227
参考書References
くずし字を読むための参考文献は以下の2冊ですが、読解用のプリントは教材にアップロードします。文学と社会LC既習者は同じプリントになります。
・笠間影印叢刊刊行会『字典かな』笠間書院
・松尾聡編『変体平仮名演習』笠間書院
成績評価の方法と基準Grading criteria
分担発表の内容30% 平常点(授業内での意見内容)30% 期末レポート40% として評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「江戸時代の文字を翻字すること、内容を読み解くこと、どちらも謎解きのようで楽しかった」という感想が寄せられています。くずし字の読解は、昔の日本人たちと時空を越えたコミュニケーションをするようなもの。
語学習得に似ているものの、ひと味異なる独特の達成感を味わって下さい。
その他の重要事項Others
関連部分があるので文学と社会LCを履修していることが望ましいものの、前向きな性格・柔軟な思考・気合などのどれかがあれば秋学期のみの履修も可能。