市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)外国文学と文化LCForeign Literature and Culture LC
漢詩を作る
日原 傳Tsutae HIHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1311 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to write Chinese poems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
初心者に漢詩の実作を指導する授業です。最初に漢詩の中でも最も厳格な規則に基づく「近体詩」の作り方について解説します。その上で漢詩(七言絶句)の実作に挑み、「近体詩」の規則についての理解を深めます。実作の参考になるように、実作と並行して春夏秋冬の風物を詠じた漢詩(歳時詩)を季節に沿って鑑賞してゆきます。春学期の授業では主に春から夏にかけての風物を詠じた漢詩を鑑賞します。
到達目標Goal
・漢詩の読解・創作に必要な基本的知識の習得を目指す。
・近体詩の規則を理解し、それに従って漢詩の実作をする。
・日本の古典文学の世界で大きな位置を占める「漢文学」の存在を再認識する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
開講時から3回ほどを使って、漢詩の歴史、さまざまな詩形、近体詩の規則について説明する。その後は漢詩の実作指導を中心に据える。実作の参考になるように、一回ごとに異なるテーマを設け、毎回数首の漢詩を鑑賞する。日本人の作った漢詩もできるだけ紹介したい。日本の先人が中国に起源をもつ「漢詩」という定型詩と取り組み、各自の思いを表現していったことを知ってほしい。
※対面授業を基本にし、状況によってオンライン授業を組み合わせる。それにともなう各回の授業計画の変更については、学習支援システムでその都度提示する。
※課題等へのフィードバックは授業時間または「学習支援システム」を通じて行なう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:歳時詩について、近体詩の規則①/梅の詩鑑賞
漢詩の歴史、さまざまな詩形、古体詩と近体詩の説明。「歳時詩」「二十四節気」「七十二候」の説明。正岡子規「聞子規」を例に作詩法を解説。/林逋「山園小梅」などを鑑賞。
第2回:近体詩の規則②/桜の詩鑑賞
平仄図式・押韻の説明。二四不同二六対、反法・粘法の説明。/藤井竹外「芳野」などを鑑賞。
第3回:近体詩の格律③/春遊の詩鑑賞
いくつかの禁忌(下三連、孤平、冒韻、同字の重複)について。/杜牧「江南春」、永井荷風「墨上春遊」などを鑑賞。/実作(七言一句を作る)
第4回:晩春の詩鑑賞/実作指導
白居易「三月三十日題慈恩寺」、呉錫麒「送春」などを鑑賞。/実作
第5回:ほととぎすの詩鑑賞/実作指導
杜甫「子規」、蠣崎波響「聞鵑」などを鑑賞。/実作
第6回:牡丹の詩鑑賞/実作指導
皮日休「牡丹」、石川丈山「白牡丹」などを鑑賞。/実作
第7回:薔薇・石榴の詩鑑賞/実作指導
高駢「山亭夏日」、柏木如亭「石榴」などを鑑賞。/実作
第8回:山行の詩鑑賞/実作指導
王安石「鍾山」、広瀬淡窓「彦山」などを鑑賞。/実作
第9回:梅雨の詩鑑賞/実作指導
趙師秀「約客」、篠崎小竹「梅雨」などを鑑賞。/実作
第10回:蓮の花の詩鑑賞/実作指導
白居易「池上」、菅茶山「夏日雑詩」などを鑑賞。/実作
第11回:螢・蟬・蠅・蚊の詩鑑賞/実作指導
杜甫「螢火」、北條霞亭「観螢」、蘇軾「渓陰堂」、韓愈「雑詩」などを鑑賞。/実作
第12回:苦熱・避暑・昼寝の詩鑑賞/実作指導
柳宗元「夏昼偶作」、袁枚「銷夏」、野田笛浦「昌平橋納涼」などを鑑賞。/実作
第13回:夕立の詩鑑賞/実作指導
蘇軾「六月二十七日、望湖楼酔書」、大窪詩仏「急雨」などを鑑賞。/実作
第14回:夏の江村・舟行・滝の詩鑑賞/実作指導
杜甫「江村」、李白「望廬山瀑布」などを鑑賞。/実作
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
参考書に挙げたような漢詩関連の書籍を読み、漢詩に親しむ。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
担当者作成の資料を配布する。
参考書References
石川忠久『漢詩を作る』(大修館書店)
石川忠久『漢詩の稽古』(大修館書店)
鷲野正明『初めての漢詩創作』(白帝社)
鈴木健一編『漢文のルール』(笠間書院)
前野直彬『唐詩選』全三冊(岩波文庫)
村上哲見『三体詩』全四冊(朝日文庫)
目加田誠『唐詩三百首』全三冊(平凡社)
山田勝美『中国名詩鑑賞辞典』(角川書店)
猪口篤志『日本漢詩鑑賞辞典』(角川書店)
石川忠久『漢詩をよむ 春の詩100選』『漢詩をよむ 夏の詩100選』『漢詩をよむ 秋の詩100選』『漢詩をよむ 冬の詩100選』(以上、NHK出版)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業中の取り組み姿勢・授業中に作って提出する漢詩の実作)50%
期末試験またはそれに代わる最終レポート 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実作指導の時間を多くとれるように工夫する。