市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)日本文学と文化LGJapanese Literature and Culture LG
現代日本文学と映像表現
榎本 正樹Masaki ENOMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1307 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
We read the original novel after having watched movie work that filmized as "Contemporary Japanese literature". I select from the following 6 works in 2020.
We compare movie expression with the literature expression including the same story contents, we are analyzing peculiar expressin words and movies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代日本文学を原作として映画化された作品の一部を観賞した上で、原作の小説を講読します。2020年に劇場公開された以下の6作品を取りあげる予定です(作品の配列は劇場公開日順です)。
同一の物語内容を含んだ文学表現と映像表現を比較対照し、分析することで、言葉と映像それぞれのメディア固有の表現や技法について考えを深めるとともに、「文学固有の表現とは何か?」という視点から小説を読む力の獲得を目指します。
【授業で取りあげる作品】
野中ともそ『宇宙でいちばんあかるい屋根』(藤井道人監督)
今村夏子『星の子』(大森立嗣監督)
辻村深月『朝が来る』(河瀨直美監督)
塩田武士『罪の声』(土井裕泰監督)
若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(沖田修一監督)
田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(タムラコータロー監督)
*劇場公開順。作品は変更の可能性があります。
到達目標Goal
現代日本文学の多様なジャンルの小説を深く読むことで、複雑な言語構成体としてのテクストから様々な要素を抽出し、整理し、分析することができるようになります。さらに、個人の生き方や社会システム、性、生、死、ジェンダー、家族、事件、歴史などの諸問題について思考する力を養います。言語表現と映像表現を比較対照することで、メディア固有の表現やメディア間の相互接続性についても理解を深めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式をとります。映画の一部を観賞した後、原作小説を精読し、作品分析を行っていきます。映像メディアである映画と言語メディアである小説を比較検討することによって、情報提示の仕方、叙述の方法、人物設定、物語構成の違いなど、表現上の相違点を明らかにしていきます。
履修者には、現代日本文学の多様な表現世界や作品固有の表現に触れ、作品について深く思考し、考えをまとめ、批評的な言葉でアウトプットする力が求められます。小説を事前に読んでいなくても理解できる形で授業を進めていきますが、取りあげる作品については、事前に読んで授業に臨むのがベストです。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
(1):イントロダクション
ガイダンス授業
(2):野中ともそ『宇宙でいちばんあかるい屋根』を読む
小説の講読&分析&考察
(3):藤井道人監督『宇宙でいちばんあかるい屋根』を観る
原作の映画解読
(4):今村夏子『星の子』を読む
小説の講読&分析&考察
(5):大森立嗣監督『星の子』を観る
原作の映画解読
(6):辻村深月『朝が来る』を読む
小説の講読&分析&考察
(7):河瀨直美監督『朝が来る』を観る
原作の映画解読
(8):塩田武士『罪の声』を読む
小説の講読&分析&考察
(9):土井裕泰監督『罪の声』を観る
原作の映画解読
(10):若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』を読む
小説の講読&分析&考察
(11):沖田修一監督『おらおらでひとりいぐも』を観る
原作の映画解読
(12):田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』を読む
小説の講読&分析&考察
(13):タムラコータロー監督『ジョゼと虎と魚たち』を観る
原作の映画解読
(14):レポート提出
授業内レポート提出
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
事前に原作小説を読んでいなくても理解できる形で授業を進めていきますが、物語内容や人物関係を把握する上でも、小説を読んで授業に臨むのがベストです。授業で取りあげた小説や映像作品は、授業外の環境で、もう一度読み直し観賞し直し、作品の理解を深めるよう努めてください。
最終授業時に提出するレポート執筆の事前準備として、対象作品を精読し、その中で得た「気づき」をメモにとったり、疑問点や重要なポイントと思われる箇所についてまとめる作業を随時行ってください。
テキスト(教科書)Textbooks
授業で扱う小説の文庫本。
参考書References
参考書・参考文献は、教室で指示します。
必要な資料はプリントで配付します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートで評価します(100%)。
試験や小テストはありません。
レポートは春学期最終授業時間に提出します。レポート内容は、「授業でとりあげた作品の中から一作品を選び、作品論を展開する」というものです。授業内容を踏まえ、自分が選んだ作品について、自分で設定したテーマに基づき、自分の言葉で「論」を展開してください。
分析の鋭さ、論考の深さ、文章の正確さ、構成の巧みさなどを見て採点します。詳細は、初回のガイダンス授業時に説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
映画を観る時間を増やしてほしいとの意見が多くあるので、可能な限り鑑賞時間を増やす努力をします。
専門科目ではないので、現代日本文学になじみのない学生にも分かりやすい言葉で、分析と解説を行うよう心がけます。
その他の重要事項Others
現代日本文学のみならず、映像メディアに関心をもつ学生の履修を歓迎します。
榎本のプロフィールや研究・評論活動は、サイト(http://enmt.jp)で確認できます。ツイッター(@enmt)での情報発信も行っていますので、履修時の参考にしてください。