市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT100LA(文学 / Literature 100)日本近・現代文学BModern Japanese Literature B
日本近・現代文学から浮かび上がる作者のイメージ
鈴木 彩Aya SUZUKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1028 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course deals with the characterization of authors. While reading literary works, we can imagine what kind of personality the author has (earnest, delicate, humorous, and so on) However, that image is not necessarily the same as the author himself. In this course, I will focus on the works that overlap the experiences of the real author, and the works in which authors appear as characters. Students can learn how the characterization of authors are formed and disseminated.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文学テクストから浮かび上がる〝作者像〟を読み解く。多くの場合、文学作品を読む読者は、それを書いた作者について、何らかのイメージを抱く。しかし実在の作者と、作品から想起される〝作者像〟は必ずしも同じではない。この授業では日本近現代文学(特に明治・大正・昭和期)の中から、作家を主人公にして書かれたフィクションや、作者の体験に重なる小説などを読むことを通して、作者のイメージがどのように形成され、流布するのかを考える。
到達目標Goal
作者に関する情報は、作品を読むにあたって参照され、時にはそれに基づいて登場人物と作者が重ねられもする。しかし文学を学ぶにあたっては、実在する作者と、作品を読む上で想起される〝作者像〟を適切に切り分ける必要がある。そのことを理解した上で、テクストがどのような〝作者像〟を構築しようとしているかを読み取り、それらのテクストが持つ意義や戦略性を学ぶことを、この授業の主な目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンライン授業・オンデマンド形式(資料配信型)で行う。授業の要点を解説した音声付きパワーポイントと、引用文などをより詳しく掲載したPDFの別紙資料を配布する。毎授業資料の公開後、一定期間(4日程度)の間に、リアクションペーパーに相当する短い課題(講義の感想・質問、および講義に関連する問に対する自分の考えなど)を学習支援システムから提出してもらう。次の回の授業では、その課題の中からいくつかを取り上げ、フィードバックや質問への回答を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業内容・進め方について
第2回:文学研究は〝作者〟をどう考えるか
授業で用いる概念の解説
第3回:〝作者〟をめぐる論争
夏目漱石「こころ」
第4回:〝作者像〟の流布と更新①
樋口一葉「にごりえ」
第5回:〝作者像〟の流布と更新②
樋口一葉「十三夜」
第6回:〝作者像〟の流布と更新③
井上ひさし「頭痛肩こり樋口一葉」
第7回:明治時代へのノスタルジー
泉鏡花「薄紅梅」
第8回:自伝的小説を書き換えること①
林芙美子「放浪記」
第9回:自伝的小説を書き換えること②
「放浪記」の改稿について
第10回:流行作家の文壇批判①
龍胆寺雄「放浪時代」
第11回:流行作家の文壇批判②
龍胆寺雄「M・子への遺書」
第12回:〝作者像〟の構築方法①
太宰治「新ハムレット」
第13回:〝作者像〟の構築方法②
太宰治「人間失格」
第14回:総括
授業内容のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習として、「授業計画」に挙げた作品を事前に読み、内容を把握する。(授業内ではあらすじの説明にはあまり時間を割かないので、必ず事前に読んでくること。長編作品の場合は、目を通すべき章を授業内で指示する。)
復習として、PDFの別紙資料に改めて目を通し、理解度を確認する。またリアクションペーパーに相当する短い課題(「授業の進め方と方法」に記載したもの)を提出する。
本授業の準備・復習時間は各3時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。適宜プリントの配布を行う。
参考書References
授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・レポートによる評価 60%
・学習支援システムを利用した「小テスト」(半期につき2回予定・時間制限付き)による評価…20%
・平常点(毎授業後のリアクションペーパーの提出率・内容)による評価…20%
以上を総合して判断する。ただしレポートの提出を行わなかった場合、単位は認定しない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業資料冒頭で、前の回の課題に記入いただいたコメントの共有や、質問への回答を行うことは好評であるため、今年度も継続します。
小テストの難易度は、やや高く感じられるかもしれませんが、受講生の皆さんには改めてそれまでの授業内容を見直した上で、理解度を確認していただきたいという考えから、事前に授業内容の復習・確認が必要となる難易度で、今後も実施する予定です。
また、昨年度もオンデマンド型授業でしたが、資料配信が遅れ、ご迷惑をおかけすることがありましたので、今年度はそのようなことがないよう、十分に注意して実施します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出・事務的な連絡などは、学習支援システムを通じて行う。