市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT100LA(文学 / Literature 100)日本古典文学AJapanese Classic Literature A
『源氏物語』のはじまりー「桐壺」巻を読む
園 明美Akemi SONO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course introduces to the first volume of the Tale of Genji students taking this course.
By the end of the course, students should be
able to do the following:
・Understand a consciousness about the beginning of The of Genji.
・Recognize the customs of the Heian Period.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
『源氏物語』といえば、おそらく多くの人が「絶世の美男子・光源氏が多くの女性と恋愛遍歴を重ねていく物語」というイメージを持っているように感じる。
しかし、なぜ光源氏が多くの恋を重ねるようになったのかについては、意外に知られていないのではないだろうか。
本授業では、『源氏物語』の最初の巻である「桐壺」巻の読解を通して、この物語の発端がいかなるものなのかを理解するとともに、この巻の持つ54巻という長大な物語を牽引する力について考えてみる。
到達目標Goal
『源氏物語』の最初の巻である「桐壺」巻の本文を物語の展開に沿って紹介し、主人公・光源氏の人生の発端がいかなるものであったのか、また、『源氏物語』が描こうとしたものは何であったのかを考察するとともに、現代とは異なる平安時代の習俗等も理解してゆく。
なお、受験のための古文の学習ではないので、文法等にこだわるのではなく、「何が語られているのか」の理解を目指し、可能な限りかみ砕いて解説を行うので、高校時代に古文が苦手だったという人も心配しないでよい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンデマンドによる講義形式。
なお、学習支援システム上でコメントが記入できる形式の授業内容に関わるアンケートへの回答を要求し、その内容をフィードバックすることで、理解を含め、視野を広げることに役立てる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①:ガイダンス
導入と概説
②:「桐壺」巻を読む
光源氏の誕生
③:「桐壺」巻を読む
源氏の母の立場の弱さ
④:「桐壺」巻を読む
源氏の母の死
⑤:「桐壺」巻を読む
母の葬送-それぞれの思い
⑥:「桐壺」巻を読む
追悼-源氏の祖母の嘆き・その1
⑦:「桐壺」巻を読む
追悼-源氏の祖母の嘆き・その2
⑧:「桐壺」巻を読む
追悼-帝の嘆き・その1
⑨:「桐壺」巻を読む
追悼-帝の嘆き・その2
⑩:「桐壺」巻を読む
「長恨歌」との関わり
⑪:「桐壺」巻を読む
成長する源氏-並はずれた美貌と才能
⑫:「桐壺」巻を読む
運命の女性・藤壷登場
⑬:「桐壺」巻を読む
源氏の元服と結婚
⑭:「桐壺」巻を読む
満たされぬ想い-藤壷への思慕
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
一つの作品を取り扱うので、授業を受けた後、各自紹介された内容をふり返り、次のストーリー展開といかに関わりを持つのか、個々に考察を深めるよう努めてほしい。
また、受験勉強ではないので、文法等にこだわった逐語訳ではなく、エピソードの内容をかみ砕いて解説し、学生諸君に登場人物が何を感じ、いかに行動したのか?を考えてほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
特にテキストは定めず、授業支援システムを用いて、毎回必要な資料を配付する。
参考書References
新編日本古典文学全集『源氏物語』①(小学館)
新日本古典文学大系『源氏物語』① (岩波書店)
新潮日本古典集成『源氏物語』①(新潮社)
その他、それぞれのエピソードに関連して参考文献がある場合は、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末にレポート課題を課し、その内容によって評価する(90%)。
平常点は最終評価の参考とする(10%)。ただし、毎回提示するアンケートへの回答がない場合は、評価の対象外とするので注意すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケートに記されたコメントから、想像以上に、現代のことと引き比べることや、逐語訳を行うのではなく、「具体的にはどういうことなのか?」を噛み砕いて解説することで、学生諸君が古典文学や歴史に興味を持つことがわかった。
したがって、今後とも「わかりやすく、文学を身近に感じられる解説」に留意したい。
また、毎回コメント欄に記された内容を紹介することにより、「自分と違う考え方を知れてよかった。理解が深まった」という意見も多数見られたので、これからも、この点を充実させてゆくつもりである。