人文科学研究科Graduate School of Humanities
CUA500B7（文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 500）国際日本学特殊講義ＣⅠLecture: International Japanese Studies C I
ヤナ・ウルバノヴァー
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X1171 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(博士後期課程) |
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Outline (in English)
This course focuses on the characteristics of Japanese and Okinawan approach mainly in classical poetry, prose and culture. The topic will be further highlighted by discussing differences in Eastern and Western world views, and by encouraging students to develop and present their own ideas on importance and position of Japanese traditional culture in the global world.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本の古典文学と和歌、沖縄の琉歌から読み取れる日本の伝統文化について考えていきます。日本の文学と沖縄の文学の比較だけでなく、東洋と西洋の文学、文化、考え方も紹介し、それぞれの特徴について学びます。グローバル世界に置かれている日本の伝統文化の位置付けに関する意識を深め、考察力を促します。
到達目標Goal
この授業を通じて次のスキルが獲得できます
1．代表的な文学作品、表現、修辞法について学ぶことで、その文化や歴史な背景に関する理解が深まります
2．日本と沖縄、また東洋と西洋の文化、文学、世界観の特徴に関する知見を養うことができます
3．学んだことや気付いたことについて各自が意見交換、議論、プレゼンテーションすることによって幅広い考察力を身に付けることができます
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
プリントや映像資料を使用した講義形式での授業を基本としますが、コースの後半において、受講生には、各自が学んだ知識を最大限に活用し、関心のある関連分野について考察した成果を発表してもらう機会を設けます。また、最終回には授業で取り上げたテーマに関してのエッセイを提出して頂きます。
課題に対する説明やコメント等は授業の最後に行います。そこでは受講生からの質問も受け付けます。
この授業はリアルタイムのオンライン形式で行います。コロナの感染状況が落ち着いたら、皆さんと相談の上、対面の授業形式に変更することを検討します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
授業の概略、受講の心構え、成績評価の方法、発表の日程についての説明
第2回：日本文学の概要
奈良時代と平安時代を中心とした日本古典文学の代表的な作品やその時代背景の紹介
第3回：日本人の自然観
自然を愛する日本人、四季の意味、陰陽思想。自然に見る日本および西洋の文化・考え方の違い
第4回：日本美意識における主要な概念
兼好法師による『徒然草』から読み取れる日本文化や文学における美意識の四つの主要な概念
第5回：日本の神話世界
『古事記』に見られる古代日本の世界観。日本の神話、ギリシャ神話、聖書から伝わるそれぞれの世界観の特徴と比較
第6回：和歌の修辞法
和歌の序詞、枕詞、掛詞の役割。日本の歌と西洋の詩における伝統技法の特徴
第7回：物語の世界
作り物語（『竹取物語』）と歌物語（『伊勢物語』）を中心に物語というジャンルの紹介
第8回：沖縄の言葉①
琉球列島の言葉と文化の発達。琉球語の中にある沖縄語
第9回：沖縄の言葉②
沖縄本島の言葉の特徴、琉歌の言葉と表記法について
第10回：琉歌の世界
琉歌の特徴（言葉、形式、作者、伴奏等）、古典音楽と民謡
第11回：恩納なべと吉屋つる
琉歌の伝説的な二人の女流歌人の生涯と代表的な琉歌の紹介
第12回：和歌と琉歌の表現に見られる類似点
和歌から影響を受けた琉歌における表現、和歌の改作琉歌
第13回：和歌と琉歌の表現に見られる特徴
和歌と琉歌に共通する表現におけるそれぞれの観念の違い。たとえば「雪」について
第14回：まとめ
これまでの授業で取り上げたテーマの議論。エッセイの提出
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
前回の授業で学んだことを復習し、授業内に行われる発表および最後に提出するエッセイを書くための十分な考察を進めて頂きたい。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは指定せず、プリントを使用します。
参考書References
他の参考書については授業の進行にそって、そのつど紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（授業への参加、毎時提出するリアクションペーパー等、約30%）、発表（40%）、エッセイ（30%）により評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
＜研究テーマ＞
＜主要研究業績＞
＜専門領域＞
日本文学、沖縄の文学、和歌、琉歌、オモロ
＜研究テーマ＞
琉歌の表現研究―和歌やオモロとの比較
＜主要研究業績＞
●「琉歌における「雪」について（下）」（『沖縄文化』123号（第52巻1号）、沖縄文化協会、2019年6月）
●「琉歌における「雪」について（中）」（『沖縄文化』122号（第51巻2号）、沖縄文化協会、2018年3月）
●「琉歌における「雪」について（上）」（『沖縄文化』121号（第51巻1号）、沖縄文化協会、2017年8月）
●The Four Seasons in Okinawan Ryūka Poetry – Comparison with Classical Waka Poetry and Old Okinawan Omoro Songs.（「沖縄の歌である琉歌における四季について－古典の和歌と沖縄のオモロとの比較－」）（『Studia Orientalia Slovaca (SOS) （スロバキアの東洋研究）』第15巻1号、Comenius University, Department of East Asian Studies（コメニウス大学東アジア研究学科）、2016年）
●『琉歌の表現研究―和歌・オモロとの比較から―』（森話社、2015年）
●「オモロと琉歌における「大和」のイメージ」（田中優子編『日本人は日本をどうみてきたか―江戸から見る自意識の変遷』笠間書院、2015年）