人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B7(史学 / History 500)古文書から読む江戸社会・入門編ⅠIntroduction to Reading Historical Documents on Edo Society I
松本 剣志郎
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1128 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
This course deals with the historical documents of early modern Japan. It also enhances the development of student's skill in decipherment of cursive-style writing.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近世史研究において、くずし字の解読能力を身につけていることは、研究の幅を大きく広げると同時に、学問をより深めるものとなる。本授業は、基礎的な読解能力を養成することを目的とする。あわせて基本的な近世文書の種類を覚えていってもらいたい。
到達目標Goal
①くずし字の読解能力を身につける。
②基本的な近世文書の種類を覚える。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義と演習を併用するかたちをとる。古文書のコピーHoppiiにアップするので、まずは自力で解読に取り組む(教室でプリントは配布しない)。授業時に割り当てるので、学生はこれを板書し、答え合わせをする。教師は当該古文書について解説する(課題に対するフィードバック)。対面授業である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
くずし字の辞典について
第2回:古文書解読入門
近世史料学講義
第3回:検地帳読解(1)
数字を覚えよう
第4回:検地帳読解(2)
単位を覚えよう
第5回:武家屋敷組合名簿読解(1)
名前を覚えよう
第6回:武家屋敷組合名簿読解(2)
通称を覚えよう
第7回:領地宛行状読解
大名家領の安堵
第8回:年貢割付状読解
年貢請求書
第9回:年貢皆済目録読解
年貢領収書
第10回:宗門人別改帳読解
江戸時代の家族
第11回:五人組帳前書読解
百姓への規制
第12回:変体仮名読解
俳句をよむ
第13回:金子借用証文読解
年貢滞納
第14回:試験とまとめ
解説とも
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に、配布された古文書のコピーを辞書を引きながら予習すること。事後には、読めなかった字を必ず復習すること。とにかく古文書をながめる時間をたくさんとること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。
参考書References
『新編古文書解読字典』(柏書房)
『くずし字用例辞典』(東京堂出版)など
辞書は必須。毎回持参のこと。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(90%)、平常点(10%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
まずは自分で辞書をひきながら読むことが大事です。
その他の重要事項Others
学部合同科目である。本授業担当者は学芸員の実務経験を有しており、古文書を中心とした史料の整理や活用に一定の実践経験をもつ。このことを活かして実際の古文書の取り扱いや保存管理等についての情報も織り交ぜながら授業を展開する。