人文科学研究科Graduate School of Humanities
BSP500B2(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 500)日本文学・国際日本学論文作成基礎実習Academic Writing for Japanese and Japanese Studies
金子 広幸
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1077 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
You can clarify your own research issues by browsing previous research, and learn methods, procedures, and presentation methods in your research activities. At the same time, you can draw solutions for your Japanese language usage problems from the process.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
先行研究の閲覧から自らの研究課題の明確化を行い、
研究活動における手法・手順・発表などを学ぶことができる。
あわせてその過程から自らの日本語の問題点についての解決策を導くことができる。
到達目標Goal
1.研究の方向性を明確化することができる。具体的には、その研究課題について、何を明らかにするかを表明できるようになる。
2.研究の手法・手順を学び、日本語の能力向上と併せて、進めることができるようになる。
3.自らの研究課題などを研究言語である日本語で他者に明確に伝えることができるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
9月17日(金曜日)からクラスが行われる。
教育支援システム(グーグルクラスルームやズームなど)を使用する。
1.研究課題・計画を精緻化し明文化する作業を共同で行う。
2.先行研究の文献・研究手法についての模擬的な発表をする。
3.必要なら学期中に「ミニ調査(パイロット調査)」を行い、方向性を探る材料とする。
4.後半日程には、研究の進度について成果の発表を行う。
5.完成した論文がどのようなものになるのか想定する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
参加者の研究の課題を確認、学期全体の進め方とスケジュールを決める。
第2回:私の研究課題1
それまでに構築した研究課題をクラスで共有・検討する
第3回:私の研究課題2
それまでに構築した研究課題をクラスで共有・検討する。
【自らの日本語の問題点を探る】
第4回:私の研究課題3
研究課題を振りかえって何が学べたかを総括する。
【発表時に必要な日本語について模索する】【参考文献の引用などの扱い方、発表レジュメの書式などを学ぶ】
第5回:研究手法1
研究の過程で必要な手法について学ぶ。
第6回:研究手法2
研究の過程で必要な手法について学ぶ。
【研究・調査時に必要な日本語について学ぶ。連絡のメールや、調査依頼など】
第7回:研究手法3
研究の過程で必要な手法について学ぶ。【ミニ調査のガイダンス】
第8回:先行研究発表1
各自が探した先行研究について発表する。
【要旨をまとめる時の日本語の使い方を学ぶ】
第9回:先行研究発表2
各自が探した先行研究について発表する。
【スライドの作り方を学ぶ】
第10回:先行研究発表3
各自が探した先行研究について発表する。
【ミニ調査の進捗状況・テーマを確認する】
第11回:先行研究発表4
各自が探した先行研究について発表する。
【調査報告書への反映】
第12回:先行研究発表5
各自が探した先行研究について発表する。
【スライドの作り方を学ぶ】
第13回:成果発表1
本調査・ミニ調査の結果発表及び本調査での進捗状況を報告する。【研究論文の目次を作ってみる】これは最終課題となる。
第14回:成果発表2
今後の課題を明確化する
本調査・ミニ調査の結果発表及び本調査での進捗状況を報告する。
【前週に発表が終わっているものは反映点を明らかにする】
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、1回の講義に対して、以下のことを行うにあたって、各2時間を標準とします。
1.研究の方向性を明確にするために、常に文献を探し、クラスで簡単に発表できるよう要点をまとめておくこと。
2.クラスでは問題を共有し、積極的に手法等について工夫を重ねること。
3.日本語能力については、とくにスタイルや表現の選択を中心とした、「研究時に必要な日本語」を究明すること。
4.発表がある場合には必ず「スライド」と「レジュメ」をその都度提出・配付すること。
5.日本語使用者としての自覚に基づいて、クラスでの課題を作成・提出すること。
6.発表や課題提出の時などは、あらかじめクラスメイト同士相互にチェックすること。
テキスト(教科書)Textbooks
研究課題明確化が主目的なので教科書は使用しません。
参考書References
金子広幸(2014)『初級が終わったら始めよう 新・にほんご敬語トレーング』
https://www.ask-books.com/978-4-87217-856-2/
研究活動を行うにあたってはメールで依頼する、調査時の使用言語など、敬語が必要です。敬語に関する知識・練習が足りない人は自主学習として使用してください。
成績評価の方法と基準Grading criteria
提出物(研究計画書 発表時のレジュメ 他メール文例作成など日本語に関する宿題など)30%
発表参加20%
発表完成度20%
日本語小試験(2回程度実施)10%
平常点20%
成績評価は100点満点で採点。60点以上が合格。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
参加者の皆さんへ。
●毎回参加者の発表があり、それについての教師のコメントや参加者の参加討議でクラスが進みます。準備をお願いします。
●参加人数にもよりますが、1学期あたり、4回程度の発表があります。他にもスライドやレジュメの作成、先行研究を探すことなど、様々な課題があります。
●準備してきた資料を読むだけでは、いい発表にはなりません。準備をさらに充実させて、視覚資料を使ったり、わかりやすく研究テーマを説明できるよう、教師といっしょに方法を探しましょう。もちろん自宅で発表の練習を「十分に」してください。
●これからの学術の世界を考える時、国際学術会議などでのオンライン発表は重要な鍵となります。対面クラスになっても、このオンライン発表などにぜひチャレンジしてください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
● ZOOM・グーグルクラスルームなどが使える機器・ネット環境の準備をお願いします。
その他の重要事項Others
●日本語が不十分であることを恥じることはありませんが、しっかりと挑戦してください。
●オフィスワークの時間を2020年度から多くしました。以下の時間帯から「予約をとって」ZOOMで会いましょう。
「火曜日の14時から15時」
「金曜日の16時30分から17時30分」
連絡はメールでお願いします。
hiroyuki.kaneko.75@hosei.ac.jp
担当者の研究背景
<専門領域>日本語教育学 社会言語学 地理学 歴史学 日本文化
<研究テーマ>敬語など待遇表現 日本語クラス活動 地域日本語支援 留学生相談業務 日中言語比較
<主要研究業績>
①『初級が終わったら始めよう にほんご敬語トレーニング』(アスク 2006年)
②『初級が終わったら始めよう 新・にほんご敬語トレーニング』(アスク2014年)
③『人と人とをつなぐ日本語クラスアクティビティ50』(アスク 2005年)
④「日中漢字音対照研究の成果と今後の教学応用への可能性の模索」基礎研究その1 (『日中学院紀要教学』 2008年)
⑤「初級日本語クラスで使用する絵の要素の分析」(桜美林大学大学院言語教育研究科日本語教育専攻修士論文 2012年)
担当者の出演番組
日本語教育関係のNHKの番組「しごとのにほんご」に出演・監修しています。(2023年まで以下で視聴可能)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/easyjapaneseforwork/