人文科学研究科Graduate School of Humanities
OTR600B7(その他 / Others 600)国際日本学演習ⅠSeminar: International Japan Studies I
米家 志乃布
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1034 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-必修科目 |
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Outline (in English)
Writing a paper on historical geography (1)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
歴史地理学の論文の作成方法(1)
到達目標Goal
歴史地理学の論文を作成するための先行研究の読み方やデータの収集方法・分析方法について把握することを目標とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1.歴史地理学の論文を読み、筆者の主張や学史における位置づけを読みとる訓練を行う。
2.歴史地理学的研究を行ううえでの史料収集の方法や史料読解の技術を身につけるため、実際の史料を読む練習を行い、該当分野のテキストを読んで学習する。
3.歴史地理学の論文内でのデータの利用方法や処理の仕方を学習する。
4.具体的な史料やデータを用いて、歴史地理学的な論理構成を考える訓練を行う。
対面授業とオンライン授業を組み合わせて行います。資料類はすべて学習支援システムにアップするようにします。紙での配布は行いません。提出されたレジュメにコメントをつけて返送し、疑問点などをやりとりします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス
出席者の確認、授業の概要について説明する。発表の順番を決める。
2:歴史地理学の論文の収集方法
テキストを読みながら、歴史地理学的テーマとは何かを把握し、それらに関連する論文の収集方法について学ぶ。
3:歴史地理学の論文の読み方①
論文の著者の主張について十分に理解する。
4:歴史地理学の論文の読み方②
論文中での図表の効果的な扱い方について、先行研究をもとに学ぶ。
5:歴史地理学の論文の読み方③
統計資料や行政の報告書類を用いた研究方法について、先行研究をもとに議論する。
6:史料の収集方法①
図書館における史料収集の方法を学ぶ。
7:史料の収集方法②
地方の文書館や博物館における史料収集の方法を学ぶ。
8:史料の読解練習①
古地図の読解方法について学ぶ。
9:史料の読解練習②
文書史料の読解方法について学ぶ。
10:データの処理方法①
史料をもとに、どのようなデータが論文作成に必要か学ぶ。
11:データの処理方法②
歴史地理学的な研究テーマに即した効果的なグラフや表を作成する。
12:データの処理と論文構成①
先行研究をもとに、収集・処理したデータと論文構成の関係について分析する。
13:データの処理と論文構成②
先行研究をもとに、データと論旨の関係について把握する。
14:データの処理と論文構成③
自分の研究テーマに即したデータの処理方法と構成について議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。自分の発表前には、図書館における事前の文献調査は十分に行うようにしてください。また、テキストなどのわからない(読めない)専門用語などは事前に各自で調べてから授業に参加してください。
テキスト(教科書)Textbooks
有薗正一郎ほか『歴史地理調査ハンドブック』、古今書院、2007年。授業で使う該当部分を各自でコピーしていただきます。適宜授業内で指示します。
参考書References
授業内において適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表50%、平常点30%、討論への参加20%
評価基準:平常点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オリジナリティの高い論文が作成できるように、一人ずつ丁寧に指導するようにします。
その他の重要事項Others
歴史地理学分野で修士論文(学術論文)を作成する受講生向きの演習です。大学院および学部の人文地理学・歴史地理学分野の関連科目(講義等)は事前に履修するか、合わせて履修するなど、基礎的な知識や方法は学んでおいてください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>歴史地理学 地図史研究
<研究テーマ>日本北方の歴史地理学、日本・ロシアの地図史研究 江戸東京の名所研究
<主要研究業績>
「人びとにとっての近世日本のかたち」(田中優子編『日本人は日本をどうみてきたか』笠間書院、2015年)
「近世日本図の北辺・『蝦夷地』表象」『文学』2015年
「近代の名所図会にみる江戸イメージ」『法政地理』51号2020年予定など