人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）言語心理学特殊講義Lecture: Advanced Research in Language Psychology
福田 由紀
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0561 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to learn the process of reader's emotions during reading. Students will be expected to make a presentation about the reader's emotions during reading by individual literature study and deepen their comprehension of it.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
私たちが文章を読んでいる際，様々な認知活動は行われている。従来，書かれた情報がどのように理解されるかについて研究が多く行われていたが，最近，感情に焦点化した研究が増えてきた。その感情喚起プロセスについて，本授業で
取り上げる。授業の目的は最新の感情喚起プロセスについて学ぶ。その際，博士後期課程の院生に求められている英語力を上げるために，取り上げる論文はすべて英文とする。また，得られた知識を分かりやすく伝えるためにどうすればよいかについても体験を通して学ぶ。
到達目標Goal
①読解中に読み手の感情や読み手による感情推論に関する最近の知見を得る。
②得られた情報を元に，自分なりの感情と読みの知見を再構成する。
③②について，異なった知識量を持った人々に効果的に伝えられるようになる。
④英語論文の読解力が高くなる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
受講生による発表が中心である。発表の形式は各自工夫すること。ただし，どのような方法で発表する場合でも，配付資料は用意すること。また，提出された課題のフィードバックは，授業中ないしは授業支援システムを通して行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：オリエンテーション
授業の目的と方法の確認
第2回：KW論文発表１
用意された読みと感情に関する論文を発表
第3回：KW論文発表１
用意された読みと感情に関する論文を発表
第4回：発展論文発表１
KW論文発表を受けて，それを発展させる論文を検索し，発表
第5回：発展論文発表２
KW論文発表を受けて，それを発展させる論文を検索し，発表
第6回：自分の研究と関連した論文発表１
今までの発表と自分の研究をリンクさせる論文を検索し，発表
第7回：自分の研究と関連した論文発表２
今までの発表と自分の研究をリンクさせる論文を検索し，発表
第8回：感情と読みに関するまとめ発表１
院生による発表
第9回：感情と読みに関するまとめ発表２
院生による発表
第10回：大学生向け模擬授業１
大学生を対象に，感情と読みをテーマにした模擬授業をおこなう
第11回：大学生向け模擬授業２
大学生を対象に，感情と読みをテーマにした模擬授業をおこなう
第12回：高校生向け模擬授業１
高校生を対象に，感情と読みをテーマにした模擬授業をおこなう
第13回：高校生向け模擬授業２
高校生を対象に，感情と読みをテーマにした模擬授業をおこなう
第14回：総括
感情と読みをテーマにした模擬授業をおこなう
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第1回～第8回 発表の準備
第9回～第12回 模擬授業の準備
第13回 自分の知識変化や自他の発表に関する自己評価
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません
参考書References
O'Brien et al.(Eds.) (2015). Inferences during Reading. Cambridge University.
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中の発表50%とディスカッション時の発言50%で評価します。準備をして授業に参加することが重要な科目になっています。そのため，4回以上欠席した場合は単位は修得できません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
新規授業のために記述する内容はありません。
その他の重要事項Others
受講希望者は初回の授業に必ず出席をしてください。
担当教員の専門分野等
本授業担当の福田の専門領域は言語心理学である。言語心理学の知見を生かし，国語教育に応用する教育心理学的な研究も行っている。研究テーマは，文章理解における浅い処理に関する研究，コミュニケーションにおける言語活動の役割である。主要研究業績は以下の通りである。
＊福田由紀・蘒原遥・菊池理紗(印刷中). 言語心理学で何を学べるか？―言語学との学問イメージ比較― 法政大学文学部紀要.
＊福田由紀・佐藤志保(2017). ポジティブな文章を読むと気分が良くなるのか？読書科学，59,161-171.
＊福田由紀・土清水咲菜・荒井弘和(2016).状況モデルの更新回数は物語の面白さを促進するのか？法政大学文学部紀要，73,99-108.
＊福田由紀・楢原拓也(2015). 朗読をすると気分がよくなるのか？―音読と比較して― 読書科学，57,23-34.
＊福田由紀・内山和希(2015). 表示媒体は校正読みにおける誤字脱字検出数と内容理解に影響するか？―印刷物とタブレット，パソコンディスプレイの比較― 法政大学文学部紀要，70,89-100.
＊福田由紀・青山喜乃(2014). 手書き文字の筆跡と表記の親近性が自他の名前判断に及ぼす影響 法政大学文学部紀要，69,75-86.
＊福田由紀(2014). 暗唱の言語心理学的検討－行動指標と脳神経学的指標を用いて－ 野間教育研究所紀要第54集，1-166.