人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6(心理学 / Psychology 500)心理学英語論文作成指導Lecture: Writing Psychological Research Papers in English
田嶋 圭一
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0559 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期集中 |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
In this course, students will learn and develop skills to write a publishable-quality English research paper in the field of psychology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
心理学分野で高水準の英語論文を自分で執筆するための知識やスキルを学ぶ。
到達目標Goal
1.論文の着想から投稿・査読・採択までの具体的な流れを把握する。2.日本語論文との比較を通して英語論文の特徴をつかむ。3.英語学術雑誌に投稿可能な高水準の論文を執筆するためのノウハウを習得する。4.論文にふさわしい英語表現のレパートリーを可能な限り蓄積する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には講義より学生による演習およびグループまたは全体でのディスカッション,教員からのフィードバックを中心に授業を進める。講義では,論文執筆のプロセス,英語論文の特徴や具体的な書き方などについて解説を行う。演習では,受講生に英語表現や論文執筆に関する課題に取り組んでもらう。時間があれば,実際に受講生が執筆中あるいは執筆準備中の論文に取り組んでもらうことも考えられる。英語論文作成の経験量や熟達度は個人差があることが予想されるため,受講生の進度に応じた指導を行う予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期集中
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入
授業の目的と計画の説明,受講生の英語レベルの確認
第2回:英語論文の特徴
論文とは,英語論文の特徴,着想から投稿・採択まで,英語論文作成のメリット
第3回:英語表現演習(1)
機能語と内容語
第4回:英語表現演習(2)
表現英訳,全文英訳
第5回:英語タイトルの特徴
英文タイトルの特徴
第6回:英語タイトル表現演習
英語タイトル課題の復習
第7回:英語アブストラクトの特徴
英語アブストラクトの特徴,読み方
第8回:英語アブストラクト表現演習(1)
導入・方法の英訳
第9回:英語アブストラクト表現演習(2)
結果・考察の英訳
第10回:英語アブストラクト表現演習(3)
演習問題に関するディスカッション・フィードバック
第11回:自分の研究の英語表現演習(1)
自分の研究を日本語で表現
第12回:自分の研究の英語表現演習(2)
自分の研究を英語で表現
第13回:自分の研究の英語表現演習(3)
自分の研究を英語で表現,演習問題に関するディスカッション・フィードバック
第14回:授業の総括
授業全体のまとめ,フィードバック
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、計4時間を標準とする。毎回の授業で指定された課題に取り組み,次の授業に備えること。
テキスト(教科書)Textbooks
英語論文作成に関しては多数の書籍が出版されている。心理学に特化したものもあればより一般的なものもある。以下にその一部を記載する。本授業では特に1番の書籍を参考に講義を行う予定である。購入は必須ではないが,今後の研究活動に役立つ可能性があるという意味では買っておいて損はないかもしれない。
1.坂本真士,大平英樹(2013).心理学論文道場―基礎から始める英語論文執筆 世界思想社.
2.羽生和紀(2014).心理学のための英語論文の書き方・考え方 朝倉書店.
3.高橋雅治,デイビッドシュワーブ,バーバラ・シュワーブ(2013).心理学のための英語論文の基本表現 朝倉書店.
4.崎村耕二(1991).英語論文によく使う表現 創元社.
5.安原和也(2013).基本例文200で学ぶ英語論文表現―アウトプット練習問題集 三修社.
6.エディテージ(著),熊沢美穂子(訳)(2016).英文校正会社が教える英語論文のミス100 ジャパンタイムズ.
参考書References
【テキスト(教科書)】の項目を参照。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点40%,課題60%の割合で評価する予定。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
博士課程の集中講義だったが,2018年度に独自にアンケートを実施したので気づきを以下に記す。
回答者4名中3名が「履修してよかったか」「工夫されていたか」「理解できたか」という問に「4」「5」で回答してくれました。自分の研究に英語アブストラクトを書く作業を中心に,文法・体裁・内容の相互チェックや教員によるライブ添削を行いました。色々と各自が疑問に思っていたことが解決できたという肯定的なコメントもありましたが,一方で3日間の集中講義形式には限界があり,仮に今後もこの授業形態を維持しつつも論文本体の執筆にも取り組むのであれば,事前に受講希望者の熟達度チェックや課題などを導入する必要があるかも知れないことに気づきました。
その他の重要事項Others
集中講義をより充実した内容にするために事前課題を課す可能性がある。詳細は適宜学習支援システムや大学院MLなどでお知らせする予定。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 言語学・音声学・認知科学
<研究テーマ> 音声言語の知覚・産出・学習に関する実証的研究
<主要研究業績>
北原真冬・田嶋圭一・田中邦佳 (2017). 『音声学を学ぶ人のためのPraat入門』ひつじ書房.
田嶋圭一・川上紗代子 (2010). 「依頼に対する回答の仕方が話し手の性格印象に与える影響:回答表現の直接性と間の取り方に注目して」『法政大学文学部紀要』, 69, 147-158.
Tajima, K., Kato, H., Rothwell, A., Akahane-Yamada, R., and Munhall, K. G. (2008). Training English listeners to perceive phonemic length contrasts in Japanese. Journal of the Acoustical Society of America, 123:397-413.