人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY700B6(心理学 / Psychology 700)心理学特殊研究ⅠSeminar: Advanced Research Methods in Psychology I
藤田 哲也
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0547 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The goal of this class is to improve the various powers necessary for graduate students of Doctoral Course to be able to carry out their own research. For that purpose, students will acquire the PDCA cycle to plan and execute research activities, self-evaluate results, and make use of it in the next plan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
主として博士後期課程の院生が,各自で研究を遂行できるようになるために必要な諸々の力を向上させることが授業の目的である。そのために必要な研究活動を自分自身で計画し,実行し,成果を自己評価して,次の計画に活かすというPDCAサイクルを体得する。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で,以下の各要素を身につけていることが,授業の具体的な到達目標となる。
a.的確に自分自身の研究能力を現状分析できること。
b.博士後期課程全体の目標,各年度での中期目標,セメスター単位での小目標を合理的に立案できる。
c.上記a,bの内容をふまえて,具体的な行動計画および達成指標を考案できる。
d.上記a,b,cの内容をふまえて,実際に行動する。
e.上記a,b,c,dの内容をふまえて,セメスター単位での到達度を適正に自己評価できる。
f.上記eの自己評価を,次の目標設定に活かすことができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まず最初に,博士後期課程を通じての自分自身の目標を,複数の観点から立てる。次に,その全体目標を達成するための中目標として,当該学年での目標を立てる。さらに,小目標として当該学期(セメスター)での目標を立てる。何をどのようにすれば各レベルの目標が達成できるのかを考えること自体が課題である。
発表は3種類の趣旨のものになる。1.現状分析と目標設定,2,目標を達成するために各自が設定した課題(2回),3.目標達成度に対する自己評価と今後の改善策。
授業ではそれぞれの発表に対して全員で意見交換をして,自己評価基準の適正化を図る。
各課題に対する評価は,学習支援システムを通じてフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の概要および各自課題の説明
第2回:目標設定の発表
学位論文作成に向け,現状分析を踏まえた春学期の各自の目標
第3回:各自課題1-1
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の1巡目の第1回
第4回:各自課題1-2
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の1巡目の第2回
第5回:各自課題1-3
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の1巡目の第3回
第6回:中間振り返り1
春学期の目標達成に向けて各自が設定した1巡目の課題に関する振り返り
第7回:各自課題2-1
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の2巡目の第1回
第8回:各自課題2-2
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の2巡目の第2回
第9回:各自課題2-3
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の2巡目の第3回
第10回:中間振り返り2
春学期の目標達成に向けて各自が設定した2巡目の課題に関する振り返り
第11回:各自課題3-1
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の3巡目の第1回
第12回:各自課題3-2
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の3巡目の第2回
第13回:各自課題3-3
春学期の目標達成に向けて各自が設定した課題に関する発表の3巡目の第3回
第14回:目標達成度の自己評価
達成指標に基づいた目標達成度の自己評価と改善案の発表
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は,各2時間を標準とする。より具体的には,3 種類の発表について以下の通りに授業前の準備と授業後の復習をすることを求める。
「現状分析と目標設定」については,発表後に授業時間内の議論を踏まえて修正を加え,提出する。
「各自課題」は,各自が目標を達成するために発表課題を設定し,発表の準備をするとともに,発表後に課題の修正を行う。
「目標達成度に対する自己評価と今後の改善策」は事前の発表準備に加え,授業後に修正版を作成し提出する。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定しない。授業は配付プリントに沿って行う。
参考書References
藤田哲也(編)(2006). 大学基礎講座 改増版-充実した大学生活
をおくるために- 北大路書房
そのほか,各回の授業内容に関連した書籍や論文を授業内で紹介
する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点40%…授業へ出席し,討論に参加していること自体を評価対象とする。
各自課題30%…発表の仕方(プレゼン技術),発表の内容,発表資料の質を評価対象とする。
目標設定発表20%…発表の仕方,目標設定の水準および適切さ,目標の実現可能性,現状分析の適 切さを評価対象とする。
自己評価発表10%…発表の仕方,期末の自己評価の妥当性を評価対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
博士後期課程向け授業のため,アンケートは未実施でした。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明を行うとともに,発表の割り当てを行うので,受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。
心理学専攻以外の所属で受講を希望する者は,必ず事前に相談すること。
この授業は,複数年度にわたって重複履修することが可能である。
2021年度は国内研究期間中のため,オフィスアワーは設定しないが,対応はするので,相談がある場合には個別に連絡のこと。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
認知心理学,教育心理学
<研究テーマ>
単なる経験則に終わらない,研究技能の獲得と研究成果の伝達を目指す。
<主要研究業績>
藤田哲也(編)(2006).大学基礎講座 改増版-充実した大学生活をおくるために- 北大路書房
藤田哲也(2006).心理学を活かした教育実践のために 井上智義(編)視聴覚メディアと教育方法ver.2 認知心理学とコンピュータ科学の応用実践のために 8 章 北大路書房,pp.135-155.
藤田哲也(2010).記憶過程と学習 三宮真智子(編)教育心理学 2 章 学文社,pp.22-37