人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6(心理学 / Psychology 500)犯罪心理特論Advanced Lecture in Criminal Psychology
越智 啓太
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0522 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
Read papers on profiling and discuss its contents
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業の目的:
この授業では、犯罪心理学の計量的な研究(とくにプロファイリングに関する論文)を集中して読解し、現在の研究水準を理解する。本年度はとくに大量殺人とスクールシューティングの論文を読解する。
授業の概要:
本講義では、高度な多変量解析技法を用いた犯罪心理学研究を中心として、最先端の研究論文を集中して読解する。なるべくたくさんの論文を読むことを目的とするため、英語(犯罪心理学の英語専門論文を読解する能力)、数学(多重応答分析などのMDS系手法、ロジスティック回帰分析)、心理学、犯罪者プロファイリングに関する基礎的な知識については習得ずみであるという前提で授業を進める。
心理学以外の専攻の方の受講もその専攻が許せば可能であるが、とくに他専攻であることは考慮しないで授業を進行するので、実質的に単位取得は極めて困難であることを了解して受講されたし。
到達目標Goal
各自が専門とする分野(犯罪心理学)についての専門論文(英文)を20本以上程度読解して、時間内に効果的に発表する。
各自が専門とする分野に関する最先端の研究の現在の到達水準について説明できるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各自の専門分野に関連した、海外の専門論文を各自が1論文30分程度で要約して説明し、ディスカッションを10分程度行う。毎回、2~5論文を読解し、合計50論文を読むことを目的とする。ひとつの論文は、10~40ページ程度の英文である。リアクションペーパーや授業内の意見については毎回授業の初めに説明するとともに個別に解説してフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オリエンテーション、犯罪捜査への心理学の応用
(以下、例えば大量殺人を専門とする場合の例を示す)
オリエンテーション、プロファイリング研究の現状についての講義
2:大量殺人:大量殺人についてのレビュー論文1
論文の読解と議論
3:大量殺人:大量殺人についてのレビュー論文2
論文の読解と議論
4:大量殺人:大量殺人の動機についての研究論文1
論文の読解と議論
5:大量殺人:大量殺人の動機についての研究論文2
論文の読解と議論
6:大量殺人:大量殺人犯人の行動パターンについての研究1
論文の読解と議論
7:大量殺人:大量殺人犯人の行動パターンについての研究2
論文の読解と議論
8:大量殺人:大量殺人犯人の行動パターンについてのMDS研究1
論文の読解と議論
9:大量殺人:大量殺人犯人の行動パターンについてのMDS研究2
論文の読解と議論
10:学会参加とその内容についてのレポート
学会参加
11:大量殺人:ロジスティック回帰分析などを用いた行動予測研究1
論文の読解と議論
12:大量殺人:ロジスティック回帰分析などを用いた行動予測研究
論文の読解と議論
13:大量殺人:マルチレベル分析を用いた行動予測研究
論文の読解と議論
14:大量殺人:年間読解論文のまとめ
論文の読解と議論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎週2~5本の英語論文を読んでいく。受講者の人数によるが、基本的に毎週1本程度の論文を読解し、レジュメを作成することが必要となる。毎週、上記のテーマにしたがった論文を探して準備し、十分に精読してレジュメを作成してくること。
テキスト(教科書)Textbooks
すべて専門雑誌論文を使用する。基本的に各分野の基盤ジャーナルを中心として論文を選択する。
参考書References
犯罪心理学についての専門雑誌論文を参照する。具体的には授業時に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1)授業での発表
論文を正確に読み解き、要点をまとめて適切にレジュメ化し、手際よく発表する能力について、それぞれ評価する(25%)
(2)発表論文の選択
多数の論文の中から、興味深い論文を選択できたかどうか評価する(20%)
(3)授業の参加
授業時における質疑、応答の量と質を評価する(15%)。自発的な発言がないと点数を与えない。
(4)レポ-ト
授業期間内に自分の読んだ(授業内外)論文のレジュメを提出するその量と質で評価(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
プロファイリングについての最新の知識を習得できるのは日本の大学ではこの授業が唯一であり、受講者の意欲と満足度は非常に高い。
その他の重要事項Others
警視庁科学捜査研究所等における実務経験があるので、その経験なども含めて指導する。
担当教員の専門分野等
専門領域 犯罪心理学、社会心理学
研究テーマ 犯罪捜査への心理学的手法の応用
主要研究業績 越智啓太 2015 ワードマップ 犯罪捜査の心理学;越智啓太 2015 恋愛の科学 実務教育出版;越智啓太 2014 ケースで学ぶ犯罪心理学 北大路書房;越智啓太 2008 犯罪捜査の心理学 化学同人;越智啓太ほか 2008 自伝的記憶の心理学 北大路書房