人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIN600B3(言語学 / Linguistics 600)言語学特殊研究(理論言語学・認知科学)ATopics in Linguistics A
石川 潔
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0213 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 英文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
An introduction to word and sentence processing.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
心理言語学のうち、単語処理および文処理の入門レベルの知識を学びます。「単語」および「文」とは、言語表現のサイズの分類であり、どちらの処理にも、音・文法・意味の両方が関わるので、それぞれの処理についての知識を得ることになります。
<講義題目>言語科学の下位分野の例(音声知覚、統語理論、文処理)
到達目標Goal
単語処理や文処理について、どのような実験手法によってどのような知見が既に得られているのかという入門レベルの知識を得ること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に輪読形式を予定しています。発表に対してのコメントという形でのフィードバックを与えます。
なお、以下の授業計画は、学生のニーズおよび理解度などに応じて柔軟に変更します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入
授業全体の紹介
第2回:過去またはこれからの研究の発表
前年度までに各自が行なった研究またはこれからの研究の予定の発表
第3回:単語の心的な表現
音節、形態素、など
第4回:語彙意味論1:単語同士の間の関係
意味ネットワーク
第5回:語彙意味論2:意味ネットワークのせいで生じる現象
プライミング
第6回:記号の接地問題
「意味」って何?
第7回:単語認知
様々な処理モデル
第8回:語彙レベルの曖昧性の解消
曖昧性の解消に文脈がどのように利用されるか
第9回:文処理の研究の必要性
構文解析の必要性
第10回:文処理のモデル1:2段階モデル
統語処理が終わった後に意味処理……という2段階モデル
第11回:文処理のモデル2:制約モデル
統語的な制約、意味的な制約、などが並列で働く、というモデル
第12回:文処理研究で知られている諸事実
どのようなモデルでも説明が必要とされる諸事実
第13回:文処理のモデル3:その他のモデル
もっと新しい諸モデル
第14回:新たなテーマの発表
これからの研究テーマ(予定)の発表
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
講読の発表では、書かれた内容の把握だけでなく、著者への批判または疑問も考えてください。
自分の研究(テーマ)の発表では、「相手は自分の発表なんか聞きたくない」という前提で準備をしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
Traxler, M. J. 2012. Introduction to Psycholinguistics. (Wiley-Blackwell.)
入手の仕方については、授業でお話しします。
参考書References
必要に応じて授業内で指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点 50%、発表点 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度は久しぶりの開講でしたが、以前と同様にアンケート非実施科目だったので、N/A。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムには自分が普段アクセスするメールアドレスを登録(または法政 gmail で、自分が普段アクセスするメールアドレスへの自動転送を設定)してください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>理論言語学(統語論、意味論)、心理言語学(音声知覚、文理解)
<研究テーマ>音声知覚の単位と様式、アスペクトの実時間処理、黙読時の音韻処理
<主要研究業績>http://www.i.hosei.ac.jp/~kiyoshi/research.html を参照。