人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL600B1（哲学 / Philosophy 600）現象学研究Ⅰ-２Study on Phenomenology I-2
君嶋 泰明
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0053 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
We will read Martin Heidegger’s lecture of 1930, On the Essence of Truth, and lecture course of the same name of 1931/32, in the German original. The former lecture is extremely important, because it is looked back on by Heidegger as the one which gets to the "fundamental experience" of his thought. By reading these texts we will get to the putative origin of Heidegger's thought.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
春学期に引き続き、マルティン・ハイデガーが1931/32年冬学期に行った講義「真理の本質について」をドイツ語原文で読む。ハイデガーは1930年に行った同名の講演を、自分の思索の「根本経験」に迫るものとして回顧している。授業ではこの講演の内容を踏まえ、講義の読解を通じてハイデガーの思索の原点に迫る。
到達目標Goal
①ハイデガーの真理観を理解する。
③ハイデガーの思索の「根本経験」とは何かを理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
担当者は、テキストの割り当てられた箇所を音読し、日本語訳を述べ、解釈が必要な点については自分の解釈を提示する。参加者はこれに基づき全員で議論し、内容についての理解を深める。別途課題を課した場合、それへのフィードバックは次回授業初めに行う。
講義「真理の本質について」は全集第34巻に収められている。
なお、以下の授業計画に記したページ数はあくまで目安であり、進度に応じて適宜変更する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：イントロダクション
春学期の振り返りと概要の説明
第2回：講義「真理の本質について」①
報告と討議（41-45頁）
第3回：講義「真理の本質について」②
報告と討議（46-50頁）
第4回：講義「真理の本質について」③
報告と討議（51-55頁）
第5回：講義「真理の本質について」④
報告と討議（56-60頁）
第6回：講義「真理の本質について」⑤
報告と討議（61-65頁）
第7回：講義「真理の本質について」⑥
報告と討議（66-70頁）
第8回：講義「真理の本質について」⑦
報告と討議（71-75頁）
第9回：講義「真理の本質について」⑧
報告と討議（76-80頁）
第10回：講義「真理の本質について」⑨
報告と討議（81-85頁）
第11回：講義「真理の本質について」⑩
報告と討議（86-90頁）
第12回：講義「真理の本質について」⑪
報告と討議（91-95頁）
第13回：講義「真理の本質について」⑫
報告と討議（96-100頁）
第14回：講義「真理の本質について」⑬
報告と討議（101-105頁）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。担当者は、テキストの割り当てられた箇所の音読、日本語訳、解釈を準備して授業に臨む。参加者は該当箇所を熟読してくる。
テキスト（教科書）Textbooks
Martin Heidegger, Vom Wesen der Wahrheit: Zu Platons Höhlengleichnis und Theätet, Gesamtausgabe Bd. 34, Vittorio Klostermann, 1988.
希望者には該当箇所のコピーを配布する。
参考書References
M．ハイデガー著・細川亮一・I．ブフハイム訳、『真理の本質について――プラトンの洞窟の比喩と『テアイテトス』』、創文社、1995年
上記テキストの翻訳。その他の参考書は適宜授業中に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
担当者としての評価が60%、参加者としての評価が40%。前者は報告の内容と討議での応答を、後者は討議への積極的な参加とそこでの発言を評価の対象とする。そのさい、上記の到達目標がどれだけ達成されているかが主な評価基準となる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の理解度を配慮しながら適宜解説を加えつつ授業を進める。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
現象学・解釈学
＜研究テーマ＞
ハイデガーの西洋哲学史観の批判的検討
＜主要研究業績＞
・「信仰と哲学――ハイデガーのアウグスティヌス解釈について」, 『アルケー』26号, 2018年.
・「ハイデガーのデカルト解釈について」, 『哲学論叢』41号, 2014年.
・「不断の逸れに抗して真正な道を歩むこと――ハイデガー初期フライブルク講義に見る「形式的告示」が持つ含意」, 『アルケー』20号, 2012年.