人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL500B1(哲学 / Philosophy 500)哲学ドイツ語研究 2Study on Philosophical German Language 2
笠原 賢介
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0043 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 哲学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
Study on philosophical German language. Key words: grasping grammatical structure of German language; broadening basic competence for academic research in the field of philosophy.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ドイツ語で書かれた原典や研究文献を読むことを目指して、ドイツ語の基礎を学び、基礎的文法の全体を捉えます。それを踏まえて、ドイツ語で書かれた原典読解の基礎的な演習を行います。それらによって研究の前提となる基礎力を養うことを目標とします。ドイツ語の未習者、および、既習者で知識を深めたいと思う者を対象とします。
到達目標Goal
ドイツ語の文法の基礎を学び、文法の全体を把握し、身につけることを目指す。それを踏まえて、ドイツ語で書かれた原典の読解の初歩を目指す。読解の際のテクストは、ニーチェのアフォリズムを用いる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
『新訂・岩崎・平尾・初歩ドイツ文法(新正書法対応)』(同学社)を教科書として用います。毎回、文法の説明の後、練習問題によって理解を確認します。復習のための練習問題を参加者に課し、学習支援システムを用いて提出、次回にプリントの形でフィードバックします。文法の学習の終了の後は、ニーチェの短いアフォリズムを輪読形式で読みます。テクストはコピーで配布します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス、春学期の復習。第十四課「形容詞と副詞の比較・形容詞の補足成分・語構成(2)」
春学期の学習の要点を復習します。それを踏まえて、形容詞と副詞の比較を学びます。以下の進度は目安です。
第2回:第十四課(続き)
前回の形容詞と副詞の比較を復習します。形容詞の補足成分とドイツ語の語構成について学びます。
第3回:第十五課「指示代名詞・再帰代名詞・再帰動詞」
第十四課の内容の復習を行い、指示代名詞、再帰代名詞、再帰動詞について学びます。
第4回:第十六課「関係代名詞・単一文と複合文」
第十五課の内容を復習し、関係代名詞、単一文と複合文の違いについて学びます。
第5回:第十七課「非人称動詞・受動態・配語法(4)」
第十六課の内容を復習し、非人称動詞、受動態を学び、配語法をまとめます。
第6回:第十八課「話法について・命令法・接続法の形態」
第十七課の内容を復習し、話法の概念、命令法と接続法の形態について学びます。
第7回:第十九課「接続法の時称・接続法の用法(1)」
第十八課の内容を復習し、接続法の時称と用法の基礎を学びます。
第8回:第二十課「接続法の用法(2)」
第十九課の内容を復習し、接続法の用法を学びます。
第9回:学習内容のまとめと補足。
春学期から学んできたドイツ語の文法の要点を振り返り、学び残された点を補います。
第10回:ニーチェのアフォリズムによる読解演習(1)
ニーチェの『人間的、あまりに人間的』からいくつかのアフォリズムを選んで輪読します。
第11回:ニーチェのアフォリズムによる読解演習(2)
引き続き『人間的、あまりに人間的』からいくつかのアフォリズムを選んで輪読します。
第12回:ニーチェのアフォリズムによる読解演習(3)
ニーチェの『曙光』からいくつかのアフォリズムを選んで輪読します。
第13回:ニーチェのアフォリズムによる読解演習(4)
ニーチェの『悦ばしき知恵』からいくつかのアフォリズムを選んで輪読します。
第14回:まとめ
輪読したテクストを振り返り、原文を読むことの意義を確認します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。毎回、予習と復習を行ってください。
テキスト(教科書)Textbooks
『新訂・岩崎・平尾・初歩ドイツ文法(新正書法対応)』同学社、2016年(2000円)を教科書として用います。
参考書References
橋本文夫『詳解ドイツ大文法』三修社、2002年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
到達目標を基準にして平常点50%、課題への取り組み50%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回、予習と復習を欠かさないこと。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
市販のいずれかの独和辞典を持参のこと。
Zoomで接続可能な機器が必要である。
その他の重要事項Others
担当教員の専門分野等
<専門領域>ドイツ思想史、ドイツ現代思想・哲学、比較文学比較文化
<研究テーマ>啓蒙の比較思想史、近代ヨーロッパ哲学・思想は非ヨーロッパ世界をどのようにとらえたか、ニーチェと現代思想、感性論・芸術論。
<主要研究業績>アドルノ『本来性という隠語-ドイツ的なイデオロギーについて』(訳書)、未來社、ポイエーシス叢書、1992年。『社会思想史』(共著)、法政大学通信教育部、2010年。カッシーラー『象徴形式の形而上学』(共訳書)、法政大学出版局、2010年。「和辻哲郎『風土』とヘルダー」(論文)、『思想』2016年5月号。『ドイツ啓蒙と非ヨーロッパ世界-クニッゲ、レッシング、ヘルダー』(著書)、未來社、2017年。「レッシング『賢者ナータン』再読」(論文)、『思想』2018年2月号。「ニーチェとプラトン」(論文)、『法政大学文学部紀要』第79号、2019年。「多声的思考の系譜―レッシング、ヘルダーからカントへ」『日本カント研究』第21巻、2020年。