人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL600B1（哲学 / Philosophy 600）科学哲学研究Ⅱ－２Study on Philosophy of Science II - 2
安孫子 信
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0027 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(修士課程)-専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
We will learn the thought of Alan (1868-1951) about human beings. We will consider "Propos" of Alan as discussions about human beings conducted from the standpoint of deeply scientific reason.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
■アランの科学の精神を学びます.
アラン(Alain 1868-1951)の短文形式の「プロポ」を、科学の精神、理性の立場から行われた人間についての議論とみなして検討していきます．
■とくにアラン『人間論』を学びます．
到達目標Goal
a.アランのフランス語原文を正確に日本語に訳せるようになる．
b.アランの一つ一つの議論を，各プロポでの論理的一貫性の中で正確に捉えられるようになる．
c.アランによる、深く科学的な精神からの一つ一つの議論を，今日の文明と社会の問題，さらには自分自身の問題と結びつけて解釈できるようになる．
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
※基本的に対面で行います.
前もって訳を準備をしてきた参加者が，順に一文一文を担当し，輪読の形で訳読を進めます．その際，一文一文で，訳について，解釈について，必要な議論を行っていきます．一つのプロポを3回に分けて読んでいきます．なお,授業内での発表,また,授業外でのレポートがすぐれている場合には,それらは続く授業で行われる解説で積極的に活かされて行きます.
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：導入
授業の進め方を確認し，アランの人と思想について説明を行います.
第2回：外的秩序と人間的秩序
(1)
訳解と討論
第3回：外的秩序と人間的秩序
(2)
訳解と討論
第4回：外的秩序と人間的秩序
(3)
訳解と討論
第5回：ダーウィンの魔力
(1)
訳解と討論
第6回：ダーウィンの魔力
(2)
訳解と討論
第7回：ダーウィンの魔力
(3)
訳解と討論
第8回：救いにもなる必然性
(1)
訳解と討論
第9回：救いにもなる必然性
(2)
訳解と討論
第10回：救いにもなる必然性
(3)
訳解と討論
第11回：思考なき麻痺状態
(1)
訳解と討論
第12回：思考なき麻痺状態
(2)
訳解と討論
第13回：思考なき麻痺状態
(3)
訳解と討論
第14回：総括
参加者からの問題提起を受けて，全体で総括の討論を行います.
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎回の授業に先立って，当該テキスト箇所の訳の作成と，その箇所での語学的・哲学的問題の検討を準備として行います．
テキスト（教科書）Textbooks
Alain, Propos 1 (1956, Gallimard, Bibliothèque de la pléiade)
（授業ではコピーを用意します）
参考書References
アラン『人間論』（原亨吉訳，1978，白水社）
アンドレ・モロワ『アラン』（佐貫健訳，1964，みすず書房）
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業での訳の準備（50％）と議論への参加（25％），および数回のレジュメ発表（25％）で 評価します．到達目標達成度との関係では、3つの評価方法のそれぞれで，語学力50％，テキストの内的理解25％，テキストの外的コンテクストからの理解25％の割合で勘案を行います．
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
哲学の問題以上に，語学の問題にこだわって読んでいきます．良い意味でフランス語の授業にしていくことができればと思います．
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
-フランス哲学
〈研究テーマ〉
-科学に対する哲学の側からの抵抗の問題の検討を、オーギュスト・コントからベルクソンに至るフランス19世紀思想史を材料にして行っています.
〈主要研究業績〉
-『ベルクソン読本』（編著, 2006年, 法政大学出版局）
-Dissémination de l'évolution créatrice de Bergson(編著, 2012年, OLMS)
-Annales bergsoniennes（編著, 2013年, PUF）
-Tout ouvert :l'évolution créatrice en tous sens(編著, 2015年, OLMS)
-『ベルクソン「物質と記憶」を解剖する』（編著, 2016年, 書肆心水）
-Considérations inactuelles : Bergson et la philosophie française du XIXe siècle(編著, 2016年, 書肆心水)
-『ベルクソン「物質と記憶」を診断する』（編著, 2017年, 書肆心水）
-Mécanique et mystique (編著, 2018年, OLMS)
-『ベルクソン「物質と記憶」を再起動する』（編著, 2018年, 書肆心水）