人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL600B1（哲学 / Philosophy 600）実践哲学研究Ⅰ－１Study on Practical Philosophy I - 1
山口 誠一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0018 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to provide students with Nietzsche's and Hegel's critic of christianity, with texts drawn from German, Japanese and English.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ニーチェとヘーゲル―キリスト教批判の行為論的考察
到達目標Goal
ニーチェとヘーゲルは、通常対立させられるが、両者は、ヨーロッパ人の生存を左右するキリスト教への批判という点で重なり合っている。
そこで、両者の重なり合いを、イエス論を中心に検討する。そして、その検討を通して哲学と宗教との関係について論述できるようにする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
ニーチェの『アンティ・クリスト』のイエス論を講読してから、へーゲルの『キリスト教の精神とその運命』のイエス論を対面授業で講読する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：総説
ニーチェとヘーゲルの関係についての案内
第2回：ニーチェ総説
ニーチェのキリスト教批判についての案内
第3回：ヘーゲル総説
ヘーゲルのキリスト教批判についての案内
第4回：ニヒリズムとしてのキリスト教批判
『反キリスト者』第１節から第６節の検討
第5回：同情の宗教としてのキリスト教
『反キリスト者』第７節から第８節の検討
第6回：僧侶的類型としての近代哲学者
『反キリスト者』第９節から第１４節の検討
第7回：唯一のキリスト者としてのイエス
『反キリスト者』第２７節から第３２節の検討
第8回：へーゲルのユダヤ教批判
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第9回：イエスの登場
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第10回：イエスの運命
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第11回：市民法と道徳律
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第12回：罪と罰
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第13回：運命としての罰
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
第14回：キリスト教会への批判
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』関連箇所の検討
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストの下調べと参考文献の熟読。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
F. Niettzsche, Der Antichrist. In: F. Nietzsche, Kritische Studienausgabe. Hrsg. v. G. Colli u. M. Montinari, Deutscher Taschenbuch Verlag/de Gruyter, 1999, Berlin/New York.
ニーチェ『偶像の黄昏/アンティ・クリスト』、西尾幹二訳、白水社
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』、伴博訳、平凡社ライブラリー（資料形式で配布予定）
参考書References
山口誠一『クリエートする哲学―新行為論入門』、弘文堂、２００７年
渡邊二郎編『ニーチェ・セレクション』、平凡社ライブラリー、２００５年
成績評価の方法と基準Grading criteria
ニーチェとへーゲルのキリスト教批判に関するゼミでの発表・訳読・研究発表(60%)、質疑応答(40%)を基準とする平常点評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当事項なし
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
ニーチェとヘーゲルを中心とするドイツ近現代哲学、新プラトン主義の影響史的解明、日本における西洋哲学受容の解明
＜研究テーマ＞
ニーチェとヘーゲルとの行為論的関係、ヘーゲル『精神現象学』「序説」の註解、ヘーゲル日本語文献目録国際版の編集、現代日本におけるニヒリズムの解明など
＜主要研究業績＞
『ヘーゲルのギリシア哲学論』、創文社、１９９８年
『ヘーゲル《新プラトン主義哲学》註解』、知泉書館、２００５年
『ニーチェとヘーゲル―ディオニュソス哲学の地下通路』、法政大学出版局、２０１０年
『ニーチェ《古代レトリック講義》訳解』、知泉書館、２０１１年