経営学部Faculty of Business Administration
ECN300HA(経済学 / Economics 300)国際経済協力論ⅡInternational Economic Cooperation II
武貞 稔彦Naruhiko TAKESADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A5409 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 特殊講義 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) |
選択 特殊講義 |
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Outline (in English)
This is the second part of the course on economic cooperation for developing countries putting an emphasis on Japanese Official Development Assistance (ODA). Students will be able to understand basic knowledge and background of economic cooperation for developing countries including contemporary topics in the international society regarding Sustainable Development Goals (SDGs).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
グローバリゼーションが進展する世界において、国と国の間に所得だけではなく様々な格差が広がっている。経済協力は、そういった格差を是正し、新しい国や社会さらには世界を、共に築き上げていく手段の一つである。人々がより善く生きることができる社会の構築に受講生が関わるために、この講義では国際経済協力に関する基礎的な知識の習得を目的とする。
到達目標Goal
本講義を通じて獲得する基礎的な知識は、具体的には、経済協力の歴史、仕組み、その背景にある途上国開発の理論、これまでの経済協力の成果や影響、近年の新たな課題と取組みを含む。これら基礎的知識をもとに、日本が国際社会で果たす役割、一人ひとりがなし得ることについて,受講生は自分なりの意見や考えを持てるようになることが期待される。加えて「持続可能な開発目標(SDGs)」におけるパートナーシップの意義についても説明できるようになることが期待される。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
国際経済協力論Ⅱにおいては、国際経済協力の取り組みにおいて近年注目を浴びているテーマについてより深く解説する。特に、誰が、なぜ経済協力を行うのか、経済協力の目的とされている「開発」とは一体何を意味するのか、という点を中心に各テーマにアプローチする。
必要に応じて映像教材を活用し、多くの学生にとってなじみのない開発途上国の人々の暮らしや問題について、言葉だけでは語りつくせないイメージを得る一助とする。
またリアクションペーパー(教員からの簡単な質問への回答と、学生からの質問やコメントを記入するもの)を配布、時間内に記入のうえ回収することがある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション:国際経済協力論Ⅰの復習と国際経済協力をめぐる課題の俯瞰
春学期講義の簡単な概括とあわせ、秋学期にとりあげるテーマについて「持続可能な開発目標(SDGs)」とあわせて全体像を紹介する。
第2回:開発と文化:経済協力の目的を問い直す視点
開発の目標がいかに歴史的に形作られてきたかを知り、多様な文化/社会と開発の関係を概観する。
第3回:新たな主体による開発協力(1)NGO(NPO)と市民社会
近年、開発協力において主たるアクターとなっているNGO(NPO)の活動について概観する。
第4回:新たな主体による開発協力(2)民間企業
一般に営利を追求すると思われている民間企業が、開発協力の分野で行っている活動を紹介し、その背景を概観する。
第5回:開発とジェンダー/マイクロクレジットという試み
ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行(バングラデシュ)を事例に、開発とジェンダーの関係について概観する。
第6回:人間の安全保障と開発協力
近年注目される「人間の安全保障」という考え方を知り、国際社会による「人間の安全保障」実現に向けた行動を概観する。
第7回:紛争と平和構築:テロとの戦いと脆弱国家の復興支援
開発協力と紛争/平和の関係について、近年の新たな取り組みをもとに考える。
第8回:アフリカ(1):アフリカの苦悩 激しい貧困と機能しない国家
アフリカ諸国とそこに暮らす人々がおかれている厳しい状況について概観する。
第9回:アフリカ(2):アフリカに対して何ができるのか
これまでのアフリカ支援の評価と今後の課題について概観する。
第10回:フェア・トレード(1):なぜ今、フェア・トレードが重要か?
フェア・トレードとよばれる取り組みがなぜ必要とされているのかについて理解する。
第11回:フェア・トレード(2):フェア・トレードの試みとその評価
具体的なフェア・トレードの取り組みを紹介し、その課題や現状について概観する。
第12回:国際経済協力や開発による自然・社会環境への影響
開発による環境への影響はどのようなものか概観し、環境への影響を回避/最小限にするためにとられる対策について理解する。
第13回:地球環境問題と経済協力:気候変動(地球温暖化)を中心に
気候変動(地球温暖化)を事例に、国際社会における環境と開発のバランスの議論を概観する。
第14回:まとめ:持続可能な開発目標(SDGs)と支援、パートナーシップ
さまざまな国際協力の課題や現状を踏まえて、これからの支援やパートナーシップのあり方について概観する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
受講生は各回に指定される参考文献および参考図書の該当部分を、講義の事前/事後に適宜参照し、講義内容の理解を深めることが必要である。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は利用せず、担当教員が作成した印刷物を授業にて配布する。
参考書References
斎藤文彦(2005年)『国際開発論』(日本評論社)
勝間靖編著(2012年)『テキスト国際開発論:貧困をなくすミレニアム開発目標へのアプローチ』(ミネルヴァ書房)
牧田東一編著(2013年)『国際協力のレッスン:地球市民の国際協力論入門』(学陽書房)
外務省(毎年発行)『日本の国際協力』(ODA白書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート(20%)と期末試験(80%)による。リアクションペーパーは加点要素とする場合がある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が記入したリアクションペーパーに対する、教員からのコメントなどの対応の充実を目指す。また、提供される情報が多いため、理解しやすい形でメリハリをつけることが求められているところ授業運営に引き続き留意したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義ではスライドを主に利用する。講義資料として配布したものやスライドなどは、授業支援システム上に掲示する。
関連の深いコース
履修の手引き「7.3 専門科目およびコース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
担当者は、途上国への経済協力に携わっていた経験がある。本講義においては、途上国駐在も含めた経済協力実務で得られた知見が活用されている。