経営学部Faculty of Business Administration
ECN300FD(経済学 / Economics 300)応用経済学Ⅰ応用経済学Ⅰ
宮澤 信二郎Shinjiro MIYAZAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4497 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
In this class, you will learn various applications of basic ideas of microeconomics on corporate management regarding (i) production and sales, (ii) personnel and organization, and (iii) corporate finance.
You will also learn the basics of optimization theory, game theory, informational economics, and contracting theory.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
企業の経営者あるいは部門の責任者は,どのようなことに注意して,どのように行動したら良いのでしょうか。自社の製品をどのぐらい,どのように生産したら良いでしょうか。そのとき製品の価格はどうなるのでしょうか。どのような人を雇って,どのように処遇したら良いでしょうか。必要となるお金はどのように調達したら良いでしょうか。この授業では,ミクロ経済学の考え方を企業の生産・販売,人事・組織,財務に関するさまざまな問題に当てはめる(応用する),いわゆる,「企業の経済学」,「経営の経済学」について,その初歩を学びます。
同時に,最適化理論,ゲーム理論,情報の経済学,契約理論といった理論の基礎を学びます。
到達目標Goal
以下の3点をこの授業の到達目標とします。
1)企業の生産・販売,人事・組織,財務に関して,どのようなことに注意して,どのような決定をすればよいのかについて自分の頭で考えられるようになる。
2)関連する経済学の考え方,つまり,最適化,ゲーム,契約の理論に関して,その基本を押さえ,具体的な状況に当てはめて考えられるようになる。
3)複雑な状況の本質を押さえて,より論理的に考えられるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-3」と「DP4」に関連が特に強い
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では,各テーマについて,具体的な状況の例を挙げながら,基本的な考え方を説明します。説明にあたっては,概念図や簡単なグラフなどを用い,なるべく直観的に理解できるようにします。質疑・応答の時間を十分に取り,必要に応じて,簡単な例題を出題するなどして,受講者の理解度を確認しながら進めます。受講者は,毎回,授業内容の復習をすることが求められます。
この授業は,当面の間,Zoomによる双方向オンラインで実施します。具体的なオンライン授業の方法などは,開講日までに,学習支援システムに提示します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅰ 春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
企業の経営に関して,より深く考える必要があることについて考えます。
2:個人と企業の意思決定(1)便益と費用
様々な意思決定の場面における便益と費用を確認し,望ましい意思決定のあり方について学びます。
3:個人と企業の意思決定(2)時間とリスク
現在の結果と将来の結果の関係について学びます。また,将来の結果が不確実である場合の考え方について学びます。
4:個人と企業の意思決定(3)ゲーム理論
ほかの人たちの動きを考慮したときに望ましい意思決定のあり方と,そのときにどのような結果が実現することになるのかについて学びます。
5:取引と交渉
どのようなときに取引をするのか,取引は何をもたらすのかについて学びます。
6:取引と情報
相手が知っていることを自分が知らなかったり,自分が知っていることを相手が知らなかったりすることが取引にどのような影響をおよぼすのかについて学びます。
7:取引と組織
どのような取引をどのような相手とするとどのようなことが起こるのかを検討することを通じて,組織のあり方について学びます。
8:採用(1)シグナリング
学歴評価を例に,労働者の能力に関する情報の問題と採用上の工夫について学びます。
9:採用(2)スクリーニング
コース別採用を例に,労働者の能力に関する情報の問題と採用上の工夫について学びます。
10:人材(1)インセンティブ契約
成果給の仕組みを例に,労働者の努力に関する情報の問題と待遇上の工夫について学びます。
11:人材(2)人的資本投資
能力開発における企業と労働者との利害関係と待遇上の工夫について学びます。
12:資金調達(1)負債
企業が必要な資金を調達する手段として負債を選ぶとき,どのような問題が起こり得るのかについて学びます。
13:資金調達(2)株式
企業が必要な資金を調達する手段として株式を選ぶとき,どのような問題が起こり得るのかについて学びます。
14:倒産と企業再建
企業が財務危機についてどのように考え,対応したらよいのかについて学びます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回,授業内容の復習をしてください。それ以外では,他の授業の復習や新聞を読んだりニュースを聞いたりする中で,この授業で扱っている内容と関連がある話を探し,当てはめて考える訓練をしてみてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しません。
参考書References
伊藤秀史『ひたすら読むエコノミクス』有斐閣(2012年)
神戸伸輔『入門ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社(2004年)
柳川範之『契約と組織の経済学』東洋経済新報社(2000年)
などです。必要に応じて授業中に追加分を紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(2回)100%で評価します。ただし,出席を前提として授業を進めますので,リアクションペーパーの提出がなかったり,実質的に授業へ参加していなかったりした場合には,成績評価の対象から外すことがあります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(同様科目の)昨年度までの授業中に回収したリアクションペーパーの記載内容を踏まえ,学生が興味を持つような内容を,より丁寧に説明しようと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業であるため,PCあるいはスマートフォン・タブレット等が必要となります。また,資料配布・課題提出に学習支援システムを利用します。
その他の重要事項Others
1)今年度から,「応用経済学Ⅰ/Ⅱ」が「経営のための経済学」(旧カリキュラムの学生の場合は「応用経済学Ⅰ」に読み替え)に科目名が変わりました。変更に合わせて,扱う内容を絞るとともに,より直感的な理解を重視するような内容に変更する予定です。
2)専門入門科目の「経済学入門」と「ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ」(旧カリキュラムの学生の場合は専門基礎科目A群の「ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ」)を履修していることが望ましいですが,履修していなくても理解できるように配慮します。
3)関連する専門科目として,「産業組織論」,「組織経済学」,「コーポレートファイナンス入門」(旧「企業財務論」),「金融論」,「日本経済論」,「国際経済論」などがあります。
4)担当者は銀行において貸出業務に従事した実務経験を有しています。これに関連して,企業の資金調達(銀行借入を含む)に関する授業を行います。