経営学部Faculty of Business Administration
MAN300FD(経営学 / Management 300)非営利組織経営論ⅡNonprofit Organaization Management II
湧口 清隆Kiyotaka YUGUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4492 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
Why does the non-profit and cooperative sector become providers of quasi-public goods and/or merit goods as alternatives to public sector and private firms? What are the characteristics and problems of this sector from the economic and managerial viewpoints?
This lecture makes clear these questions. The specific characteristics of the non-profit organizations will be explained from the human resource management and financial viewpoints.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
【授業概要】
非営利組織は非営利である点で営利企業とは異なり、組織である点で個人のボランティアとは異なる。どのように資金を調達し、どのような目的、どのような組織体制の下で活動しているのか、また、制度的にどのように位置づけられているのかを、マネジメントの観点から「NPO法人」などの非営利組織を理解する。
【授業の目的・意義】
学生が、非営利組織の社会・経済上の位置づけとマネジメントの範囲・方法を理解することにより、どのような事業を非営利組織がどのように担うべきかを具体的に論じられるようになることを目的とする。
到達目標Goal
学生が、非営利組織が現代社会で果たす役割の大きさを理解する一方で、営利企業や行政と比較しながら非営利組織の特徴を把握し、非営利組織は個別事業の担い手としては代替的な組織形態の一つに過ぎないことを認識する。そのうえで、学生が、非営利組織がどのような事業を担い、どのように運営していくべきなのかを考え、しくみづくりができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP1-3」、「DP5」に関連が特に強く、「DP2-2」と「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
Hoppii上で毎回、事前に(授業日の直前の金曜日を目途に)教材を配付するので、毎回テスト/アンケートから1週間以内(概ね授業日のある週の金曜日まで)「自習用確認問題」に解答する。教材と併せて、各回の授業のエッセンスをまとめた5~10分程度の動画も掲載する。
Hoppiiの授業掲示板を活用して、教員と受講者間、受講者相互間でやりとりできるように、毎回テーマを挙げて書き込みやディスカッションできるようにする。また、月曜日9時~9時半頃に任意参加型のZoomミーティング使った質疑応答時間(30分程度)をほぼ毎回設定する。詳細は各回ごとの教材を参考にしてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
春学期試験の正解確認と秋学期授業の概要紹介を行う
2:NPOのマネジメントの必要性と特徴
自発的に活動する組織になぜマネジメントが必要かを考える
3:ボランティア・マネジメント
ボランティアを採用し、活用する術を学ぶ
4:理事会のマネジメント
理事会にもマネジメントが必要な理由と内容を学ぶ
5:ファンド・レイジング
寄附や補助金・助成金を必要とする理由を知り、獲得のための方法を学ぶ
6:NPOの予算
非営利組織の予算の立て方を学ぶ
7:プログラム・プランニング
非営利組織における事業計画の意味を理解する
8:プログラム・プランニングの具体的手法
非営利組織における事業計画の立て方を学ぶ
9:戦略計画
戦略計画の意味や策定方法を知る
10:リスク・マネジメント
リスク管理のあり方や方法を学ぶ
11:NPOの活動事例(広義の非営利組織)
いくつかの非営利組織(広義)の活動内容や組織を紹介する
12:NPOの活動事例(狭義の非営利組織)
いくつかの非営利組織(狭義)の活動内容や組織を紹介する
13:NPOの制度と政策
非営利組織の運営や税に関する制度を学ぶ
14:秋学期の学習の総括
春学期の授業を総括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
非営利組織や行政のウェブ・サイトを適宜紹介するので、学生が各自で閲覧してその組織の活動を調べたり、資料をダウンロードし分析することを求める。広義の非営利組織に含まれる(学校法人)法政大学をしばしば例として挙げるので、学生が大学のサイト上にある建学の精神、沿革、事業計画書、事業報告書などの情報をはじめ、学内にあるパネル、学報なども確認してもらいたい。これらの予習、復習に毎回平均4時間程度充てることを前提とする。
テキスト(教科書)Textbooks
参考書に挙げる柏木宏著『NPOマネジメントハンドブック―組織と事業の戦略的発想と手法』(明石書店、2004年。ISBN:978-4750319513)に沿って授業を進めるが、図表や具体的事例を追加した資料とレジュメを教材としてHoppii上で配付するので、事前にダウンロードすること。
参考書References
柏木宏、『NPOマネジメントハンドブック―組織と事業の戦略的発想と手法』、明石書店、2004年。
山内直人、『NPO入門』第2版、日経文庫、日本経済新聞社、2004年。
山内直人、『ノンプロフィットエコノミー―NPOとフィランソロピーの経済学』、日本評論社、1997年。
内閣府NPOホームページ:https://www.npo-homepage.go.jp/
成績評価の方法と基準Grading criteria
「自習用確認問題」の一部(あらかじめ指定する5回分)を小テストとして活用、50点分の成績とし、期末試験(50点満点)はHoppiiの課題サイトからレポートとして提出してもらう。期末試験の解答期間は3週間程度設ける予定である。
掲示板への書き込みは内容に応じて、オマケとして得点を加算する。
【重要】小テストの受験が3回以上あることを期末試験採点の条件とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
賛否両論あるが、双方向授業を心がけている。対面授業では、受講生全体に対し挙手回答や学生を指名して発言を求めることも多い。Zoomミーティングを活用した2020年度の授業でも挙手してもらって発言してもらった。理解を深める上で、このような他人の声を聞くことは重要である。学生からの反響も大変良かった。
今回、オンデマンド授業で他の学生の声は聞けないので、代わりに掲示板を活用する。他の学生の声を踏まえて、自分の意見を書き込んで欲しい。
また、リアルなコミュニケーションを求める人は、Zoomミーティングを活用した任意参加型の質疑応答に参加して欲しい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Hoppiiに毎週アクセスして教材をダウンロードし、アンケートから「自習用確認問題」(一部は小テスト)に解答できるような機器を準備すること。また、期末試験もHoppiiの課題サイトからword(拡張子:doc、docx)又はPDFで提出してもらうので、対応できる機器を準備すること。
その他の重要事項Others
制度上、法政大学も非営利組織に分類される。学生にとって最も身近な法政大学についても十分に理解されたい(例えば建学の精神の意味)。
本科目は、「ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ」、「マーケティング論Ⅰ/Ⅱ」、「経営学総論Ⅰ/Ⅱ」などで学習したことの応用(理論に対して実務的な部分)であり、行政が提供すべき財・サービスを代替的に供給する主体の一つが非営利組織であることを考慮すると、「財政論Ⅰ/Ⅱ」との関連も深い。また、サービスの供給という点に着目すると、「サービス・マネジメント論Ⅰ/Ⅱ」との関連もあろう。
オフィス・アワー
Hoppiiの掲示板の専用スレッドへの記入や、Zoomミーティングを活用した質疑応答時間を活用してください。必要に応じて専用のZoomによるオフィス・アワーを設定します。