経営学部Faculty of Business Administration
MAN300FB(経営学 / Management 300)情報と職業Information and Profession
寺本 卓史Takuji TERAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4392 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
This Lecture is for thinking about what the essence of career planning based upon ICT is. Rapid changes in working situation are mainly caused by ICT. Also, it is said that workers have to change and adapt with new situation such as development of AI. It seems our working condition is changing in deep level.
Of course, we cannot ignore the impact of ICT or AI on changing of business processes. We should know well about the characteristics of computer, that means advantages and disadvantages of it.
At the same time, our recognition on career has diversity and we don’t have to abandon all of them. "Human Communication" is still the basic ability for business process and ICT does not completely change these ways.
Thus, this lecture series will try to make apparent that what will change and not change on working process to develop career planning on today’s ICT condition.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、非正規雇用者の割合が上昇するなど、正規雇用に辿り着けない若者の増加が社会問題化している。さらに、正規雇用の職を獲得しても、いわゆる「七五三問題」と呼ばれる新卒就業におけるミスマッチも問題として指摘されるようになっている。こうした雇用とその後のキャリアにおける問題について考察し、職業に関するキャリアに対する考え方を受講者とともに考察するのが本授業のテーマである。
上記のような職業に関する問題は一方で、情報通信技術(ICT)の進化に起因する考え方もある。近年見られる情報化による産業構造の変化とは、単なる新技術の導入による既存プロセスの効率化にとどまらず、プロセス自体や組織構造の変革、新しい産業の隆盛や起業の活性化、求められる人材像の変化などまで、きわめて広範囲に及ぶものである。こうした変化が雇用形態の変化に及ぼす影響の大きさは、今日の雇用状況に関する指標などからも確認可能である。
その一方で留意しなければならないのは、情報化によってこれまでの労働及び労働観が完全に変化する訳ではないことである。情報化社会においても、成員同士のコミュニケーションが労働を含めた社会的活動の基本であり、これまでの労働や職業のあり方が根本から変化してしまうわけではない。
こうした雇用の変化と産業構造の変化がどのように関連しているかを明らかにし、またこうした状況が労働自体の何を変化させ、何が変化しないのかについての考察を試みる。
到達目標Goal
本授業では、情報化に対して考え行動できるようになるために、以下の3点の理解・構築を授業目標として設定する。
1.雇用形態と産業構造の関連から成立する「働く形」の変化について知ること
2.「職業観」に関して、情報化による影響を受ける部分と受けない部分について理解すること
3.「情報」の本質に関しての考察を通して、「知識労働」について学ぶこと
これらの理解を通して、就職活動期を迎えつつある受講者各人が、情報化社会における「働く意味」を戦略的に確立してもらうことを到達目標とする。この目的の実現のため、単に受け身の授業ではなく、受講者一人一人に「考える」ことを要請する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-4」、「社会情報学」と「DP5」に関連が特に強く、「DP1-1」、「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は7つのセクションに分けて行う。
・ガイダンス(1回)
本授業の内容を概観し、受講の意義と到達目標を明確にする。
・現代における職業(3回)
雇用形態と産業構造の現状を、「非正規雇用」と「情報化」の二つをキーワードにその変化と現状を分析する。
・情報の特性(2回)
情報の特性を考察し、それによって今日進展している情報化社会の本質を明らかにする。
・職業観の歴史と変遷(2回)
職業観がどのように変遷を遂げたかを、主に西洋社会をテーマに取り上げ、古代、ローマ教会下、プロテスタンティズム、そして今日のリナックスイズムをそれぞれの代表的な論考を参考にしながら、辿って行く。
・情報化によるプロセスの変化(2回)
情報化によって、産業構造における労働プロセスにどのような変化が生じているのか、経営情報論を引用しながら明らかにする。
・求められる能力とリテラシー(3回)
これまで取り上げてきた、情報の特性、職業観、産業構造のプロセス変化より、どのような能力及びリテラシーが今日の職業に求められているか分析する。
・まとめ(1回)
これまでの授業を総括し、成果と課題について考察する。
単なる一方通行の講義ではなく、獲得した知識を活用する能力を養うことを企図している。参加人数によって異なるが、具体的には、ディスカッションやグループによる作業、メールもしくは授業支援システムやレポートを利用した意見や考察の表明などを求める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス
「情報と職業」を受講するにあたって
2:現代における職業(1)
非正規雇用と情報化の関係
3:現代における職業(2)
情報化と雇用・産業構造の現状
4:現代における職業(3)
情報化の職業に与えたインパクトとは何か?
5:情報の特性(1)
情報の意味とは何かー「基礎情報学」から考える
6:情報の特性(2)
情報と知識の関係性―知識創造理論から考える
7:職業観の歴史と変遷(1)
前近代・近代の職業観―M.ウェーバー、H.アレントから考える
8:職業観の歴史と変遷(2)
現代の職業観―リーナス・トーバルズ、レイモンド・エリックから考える
9:情報化によるプロセスの変化(1)
産業の情報化-効率化と戦略性
10:情報化によるプロセスの変化(2)
情報の産業化-情報産業の出現
11:求められる能力とリテラシー(1)
情報化による職業における役割変化
12:求められる能力とリテラシー(2)
職業人のキャリア形成
13:求められる能力とリテラシー(3)
知識創造と職業
14:おわりに
戦略的な職業観の確立に向けて
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業支援システムを用いたレポート課題を毎週課す(選択回答式。全授業を通じて3回以上提出すること)。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない(参考書を参照)。
参考書References
近藤勲編著『情報と職業』丸善 ISBN:4-621-07091-6
山崎信雄『情報と職業 ― 情報産業で働くための必要知識 ― 』ISBN:4-944-02492-4
ハンナ・アレント『人間の条件』ちくま学芸文庫 ISBN:4-480-08156-9
ペッカ・ヒマネン、リーナス・トーバルズ、マニュエル・カステル『リナックスの革命』ISBN:4-309-24245-3
レイモンド・エリック『伽藍とバザール』青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000029/card227.html
城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』光文社 ISBN:4-334-03370-9
その他の参考書は授業中に必要に応じて紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加状況(平常点)(10%)、課題レポート(30%)、期末試験(60%)による総合評価とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業支援システムによる課題レポートの提出、毎回の授業冒頭での紹介を行う。ただし、提出されたレポートを、これまで通りレジュメ上で紹介するか、他の方法を用いるかに関しては再検討する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムを用いた課題レポート提出を課す。課題レポートは当該授業参加者についてのみ受け付けることとする。
その他の重要事項Others
受講者に考えてもらう授業とするため、極力欠席しないことを要請する。
関連科目:
情報と倫理(春学期)と連続して履修が望ましい(順序は問わない)
経営情報論Ⅰ/Ⅱ、経営社会学Ⅰ/Ⅱと合わせての履修が望ましい(順序は問わない)
オフィス・アワー
質問がある場合はE-mailで受け付ける。
メールアドレスは初回授業、Web掲示板でお知らせします。