経営学部Faculty of Business Administration
MAN300FB(経営学 / Management 300)原価計算論ⅡCost Accounting II
福田 淳児Junji FUKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4384 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
The purposes of this module are to develop students' understanding on what roles cost information provided through a cost accounting system play in implementing cost management and short-term profit planning in an organization.It also explain the way activity-based costing, proposed in 1980s based on the observation of practices in the U.S.A, allocated indirect cost to products and the effects of ABC information on management decision making with reference to traditional cost allocation mechanisms.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
原価計算論Ⅱでは、原価計算システムを通じて提供される原価情報が、企業における原価管理および短期利益計画において果たす役割を理解することを目的とします。また、1980年代に実務の観察に基づいて提唱されたactivity-based costingの計算メカニズムまたそれが経営意思決定にもたらす影響を伝統的な製造間接費の配賦方法との対比で理解することを目的とします。
到達目標Goal
原価計算論Ⅱでは、原価計算システムが経営管理目的に有用な情報を提供できることを理解することを目標とします。具体的には、経営管理目的での原価計算としての標準原価計算や直接原価計算が提供する情報の役立ちを説明できること、さらに1980年代に登場したActivity-Based Costingの基本的なメカニズムを説明できることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-2」、「DP4」に関連が特に強い
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原価計算論Ⅱはオンデマンドでの授業を予定しています。毎回、テキストと事前に配布した資料を利用して、重要な概念および理論的な解説を行います。そのうえで、例題を解いたり、実際の企業の実例を紹介することで理解を深めてもらいます。本講義では、原価管理目的に有用な原価計算である標準原価計算、短期的な利益管理目的に有用な直接原価計算ならびにCVP分析、さらにActivity-Based Costingと伝統的な製造間接費の配賦方法との比較について学習を行います。必要に応じて課題を提示します。課題の解説と解答また質問や議論は学習支援システムの授業内掲示板を利用して行います。特に間違いの多かった問題については誤りの多かった解答例を紹介するとともに,その理由を含め詳しく解説を行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:講義の概要紹介
原価計算論Ⅱで取り扱うテーマの概要についての紹介を行う。
2:標準原価計算の意義及びその諸目的
標準原価計算の意義とその目的について、原価管理目的への役立ちを中心に説明する。また、歴史的な経緯も説明する。
3:標準原価計算における原価標準の設定
標準直接材料費、標準直接労務費および製造間接費標準の設定方法を説明する。
4:標準原価計算における原価差異分析(四分法を中心に)
製造直接費および製造間接費の差異分析について説明する。なお、製造間接費の差異分析については四分法を中心に詳しく説明する。
5:標準原価計算の現代的な意義
現在の製造環境のもとでの標準原価計算による原価管理目的への有用性について、いくつかの文献を手掛かりに議論を行う。
6:CVP分析の意義
C・V・P分析の意義、ならびに貢献利益(限界利益)の意味を中心に説明する。
7:CVP分析の例題
C・V・P分析にかかわる様々な問題(一定の利益を達成するために必要な売上高など)を解く。
8:直接原価計算の意義とその目的
全部原価計算との対比で直接原価計算の意義および短期利益計画目的での有用性について説明する。
9:直接原価計算および全部原価計算による損益計算書の作成
直接原価計算に基づく損益計算書の作成について、全部原価計算に基づく損益計算書の作成との対比で、例題を交えながら説明する。
10:直接原価計算と全部原価計算における営業利益の比較
直接原価計算と全部原価計算に基づく損益計算書において営業利益に差異が生じる状況とその原因およびそれが経営者の意思決定に及ぼす可能性のある影響を中心に議論する。
11:ABCの基礎的な概念
ABCが生成した歴史的背景および基本的な用語や概念について説明する。
12:ABCと伝統的な製造間接費の配賦との比較
ABCと伝統的な製造間接費の配賦方法との違いをその相違点に焦点を当てて説明する。また、その相違が経営意思決定に及ぼす影響も説明する。いくつかの実例も紹介する。
13:ABMおよびTBABC
ABCで得られた情報を原価管理目的で利用する手順やそれによるメリットを考察する。さらに,時間主導型のABCについても例題を交え説明を行います。
14:講義のまとめ
原価計算論Ⅱで学習した内容を総括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義を受ける前に、各回の指定されたテーマについて該当箇所のテキストを読むとともに、授業支援システムを通じて事前に配布された資料に必ず目を通しておくこと。さらに、テキストの例題を自分なりに解いてみて、わからない箇所を明確にして講義に望むこと。また,必要に応じて、講義の終了時点で各回に学習した内容の復習およびそれに関連した発展的な問題を課題として提示します。次の講義ではこの問題を解くことで前回の講義の振り返りを行いますので必ず問題を解いてみてください。なお,本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
山北晴雄・福田淳児『ファーストステップ原価計算を学ぶ』中央経済社2016年 (2400円税別)
参考書References
参考文献また推薦図書については、講義の中で必要に応じて適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験の結果(80%)に宿題(課題)の提出状況(20%)を加味して評価を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容が難しいというコメントがある一方で、簡単であるというコメントも見られます。両者を満足させることは難しいのですが、授業ではできるだけ基本的なところから説明を行い、発展的な問題については課題などで補足し,解説を加えていきたいと考えています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事前配布資料は授業支援システムを通じて配布します。