経営学部Faculty of Business Administration
ECN200FA(経済学 / Economics 200)ミクロ経済学入門Ⅰ(2019年度以降入学者)Introduction to Microeconomics I
宮澤 信二郎Shinjiro MIYAZAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4311 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※ クラス指定があります。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 専門入門科目200番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) |
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Outline (in English)
Economics is interested in all economic phenomena of human society, which includes business administration. Microeconomics analyzes how companies and consumers make decisions and how those decisions affect the economy. Taking this course enables you to use the perspective of economics and the economic way of thinking. You will be able to analyze economic phenomena in a more multilayered way.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済学は人間社会のすべての経済現象に関心があり、その分析対象には、経営学の関心対象である「経営」も含まれます。ミクロ経済学は、消費者や企業がどのように意思決定をするのか、そしてその決定が経済全体にどのような影響を与えるのかを分析します。経済学のモノの見方を用いて「経営」を分析した結果と経営学のモノの見方を用いたときの結果を比較検討することにより、より重層的に分析することができるようになることを目指します。
到達目標Goal
ミクロ経済学の基本的な理論を理解し、それを応用した現実のビジネスや消費者行動の事例分析ができるようになることを目標とします。身近なトピックを通じて人生のいろいろな場面で役立つミクロ経済学の知識を身につけ、ミクロ経済学的な視点から消費者行動や企業活動を論理的に考える力を鍛えます。
経営学と経済学は、非常に密接に関係している学問分野です。この科目では、今後、経済学系の科目だけでなく、経営学系の科目を履修する上でもとても大事な内容を学びます。
また、公務員試験や各種資格試験に出題されるミクロ経済学分野の問題に対応できる力を身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-3」に関連が特に強く、「DP1-1」、「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回の授業ではスライドを用いた解説動画を配信します。学習支援システムにリンクやファイルを掲載します。また、オンライン教材を用い、毎週数問の簡単なクイズを宿題として出題します。復習を習慣づけることで、知識の定着を図ります。
春学期のミクロ経済学入門Ⅰでは、需要、供給、価格、余剰などミクロ経済学で必要になる基本的なコンセプトを一通り紹介します。理想的な競争状況である完全競争と、その対極にある独占市場について詳しく紹介します。
授業の中で、公務員試験などで実際に出題された問題の解説も行います。
学習支援システム上の掲示板や、オフィスアワーによって、受講生とのインタラクションの機会を確保します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅰ 春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
この授業のテーマについて説明します。また、宿題の提出方法などこの授業の進め方について詳しく説明します。また、ミクロ経済学の全体像について説明し、経済学入門で学んだ内容とのリンクを取ります。
2:需要と供給
モノやサービスの買い手の思考(需要)と売り手の思考(供給):安く買いたい!高く売りたい!
たばこの需要量を減らす方法とは?
3:市場均衡(1)
需要と供給の一致:市場が「落ち着く」ところを探す。
猛暑でアイスが売れ、台風でさとうきびが取れなくなったら、アイスの値段はどうなる?
4:消費者・生産者・市場の効率性
今のモノの価格で売り手と買い手はどのくらい満足している?
臓器を売買する市場は存在すべき?
5:政府の政策とその費用
政府の出番はどこにある?
消費税率アップは私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか?
6:弾力性とその応用
値段が上がったら、どのくらいモノが売れなくなる?
麻薬の禁止は麻薬に関係する犯罪を減らすか、増やすか?
7:中間試験
6回目までの授業内容から出題します。終了後、解説を行います。
8:外部性
他者のせいで迷惑を被っている影響や恩恵を受けている影響をどう評価する?
なぜガソリンには重税が課せられるのか?
9:生産の費用(1)
費用とは何か?生産にかかる様々な費用について学ぶ、。
10:生産と費用(2)
短期の費用と長期の費用との関係を整理する。
規模に関する収穫とは何か?
11:競争市場における企業(1)
競争的な市場において、企業はどのような意思決定を行うのか?
利潤の最大化をどのように分析するか?
12:競争市場における企業(2)
費用と供給曲線はどのように関係しているのか?短期と長期の市場供給はどのように異なるのか?
13:独占(1)
独占企業と競争に晒される企業は何が違うだろうか?
独占企業はどのように意思決定を行うのか?
14:独占(2)
春学期のまとめ
独占に対してどのような政策を採るべきか?
春学期の内容をまとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業の復習に重点を置いてください。各回の授業は相互に関連していますので、宿題などの復習を通じてそれまで学んだ内容を定着させることが新しい内容への予習につながります。本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
マンキュー(足立ほか訳)『マンキュー経済学 ミクロ編(第四版)』東洋経済新報社 2019年
宿題や復習に、この教科書に準拠したオンライン教材を使用します。オンライン教材使用にあたり手続きが必要ですので、必ず第1回授業内の指示に従ってください。(4月上旬に手続きを締め切ります)
参考書References
適宜以下の文献も活用します。参考にした際に改めて書名を紹介します。
伊藤元重 『ミクロ経済学 (第3版)』日本評論社 2018年
伊藤元重・下井直毅『ミクロ経済学パーフェクトマスター』日本評論社 2007年
安藤至大『ミクロ経済学の第一歩』 有斐閣 2013年
神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社 2014年
神取道宏『ミクロ経済学の技』日本評論社 2018年
成績評価の方法と基準Grading criteria
・宿題:50%(ほぼ毎回出題します。授業時間内の問題演習という位置づけです)
・中間試験:10%
・期末試験:40%
中間・期末試験の詳細については、決定次第、学習支援システムまた授業動画内で詳細の説明をしますので、頻繁にチェックしてください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の皆さんの理解度や感想をなるべく反映して授業を進めていきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業動画や資料は、学習支援システム上に掲載します。
また宿題の提出はオンラインで行います。(教科書準拠のオンライン教材を使用)
学習支援システムへの頻繁なアクセスや、オンラインでの動画の視聴や宿題の提出が出来る環境が必要になります。
その他の重要事項Others
宿題を提出するためには、オンライン教材の利用手続きが必要です。必ず第1回の授業をその日に受講し、きちんと手続きをしてください。
ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱは続けて履修することを前提にしています。必ず春学期に「ミクロ経済学入門Ⅰ」を履修した上で、秋学期の「ミクロ経済学入門Ⅱ」を履修してください。
この授業は、2年次以降の経済学関連科目(たとえば、「日本経済論Ⅰ/Ⅱ」や「産業組織論Ⅰ/Ⅱ」「経営のための経済学」「国際経済論Ⅰ/Ⅱ」)の基礎となるものです。この授業によって、ミクロ経済学の基礎を自分のものにすることで、今後の経済学関連科目の学習が格段に楽に、そして楽しくなります。
関連科目
「日本経済論Ⅰ/Ⅱ」「産業組織論Ⅰ/Ⅱ」「経営のための経済学」「国際経済論Ⅰ/Ⅱ」