社会学研究科Graduate School of Sociology
SOC500E1-1203(社会学 / Sociology 500)理論社会学4(ベーシックインカム研究)Theoretical Sociology 4
岡野内 正
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学研究科Graduate School of Sociology |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X6005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
A seminar class for students who wish to understand the outline of Karl Marx's study on Capital. In this advanced class, the texts of "Capital" Vol.Ⅱ and Vol.Ⅲ will be read and discussed with attention to David Harvey's "A Companion to Marx's Capital: The Complete Edition"(Verso: London & New York, 2018).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ベーシックインカム研究の前提となる社会理論として、マルクスの資本研究の概要をつかむ。この授業では、『資本論』第1巻の読了を前提に、第2巻、第3巻を読み、その内容を理解できるようにする。そこでは、第1巻に比して、より具体的な流通過程論、再生産過程論、利潤論、信用論、地代論などを踏まえた階級分析の基礎が展開されている。
到達目標Goal
テクストの基本的な内容を理解し、批判的な読解力を身に着ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は、ZOOMを利用して、オンラインで実施する。いわゆる読書会形式で、担当者を決めてテキストを読み、要約と疑問点、論点を出し合い、議論しつつ解決していきます。授業支援システムの掲示板に、毎回の授業の箇所について、①わかったこと、②わからなかったこと、③調べてみたこと、④議論したい論点、を書き込んでいきます。
課題などへのフィードバックは、授業内で行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の進め方についての打ち合わせ。この授業テーマに関する自由討論による授業に取り組むうえでの問題意識の明確化。
第2回:資本論第1巻の内容について
第1巻の内容の概要に関する報告と討論。
第3回:資本論第2・3巻。資本循環論。
テーマに関する報告と討論。
第4回:資本循環の三つの形態について
テーマに関する報告と討論。
第5回:固定資本について
テーマに関する報告と討論。
第6回 :商人資本論
テーマに関する報告と討論。
第7回:利子、信用、金融について
テーマに関する報告と討論。
第8回:信用制度論
テーマに関する報告と討論。
第9回:信用・銀行制度の役割論
テーマに関する報告と討論。
第10回:資本にかかわる時間と空間の理論
テーマに関する報告と討論。
第11回:資本の循環と回転について
テーマに関する報告と討論。
第12回:資本の再生産論
テーマに関する報告と討論。
第13回:固定資本と生産拡張の理論
テーマに関する報告と討論。
第14回:地代論
テーマに関する報告と討論。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業支援システムの掲示板に、毎回の授業についての書き込みをする必要があります。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
カール・マルクス『資本論』第2巻、第3巻。(いくつか翻訳があり、どれでも大丈夫です。インターネットで、無料で見れるサイト「英和訳資本論」のサイトもあります。https://sites.google.com/site/heyizibenlun/ いつでも見れるし、英語版もあり、ドイツ語、フランス語へのリンクもあって便利です。本になっているものでは、新しい翻訳のほうがわかりやすいので、古い訳の岩波文庫などは、避けた方がいいかもしれません。)
参考書References
デヴィッド・ハーヴェイ『<資本論>第2巻・第3巻入門』作品社、2016年。その他、図書館に行くと、多くの解説本があります。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業参加と、毎回の授業についての書き込みの4つの論点について、25点ずつ合計100点で採点します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
掲示板を用いて、公開で議論を進めるやり方が役に立ったという意見に基づいて、引き続き進めます。
担当教員の専門分野等
<専門領域>社会理論、国際政治経済学
<研究テーマ>グローバル・ベーシック・インカム研究
<主要研究業績>岡野内正『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』法律文化社、2021年(7月刊行予定)など。