生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
BLS200YB（生物科学 / Biological science 200）細胞構造機能学 ＩＩCell Science II
山本 健太郎Kentaro YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | H7563 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生：教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜生命科学部＞Category | 学部共通科目 |
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Outline (in English)
As the cell is the smallest and fundamental unit of any organisms, understanding its basic structure and function is essential for the study of any biological phenomena. The aim of this lecture is to learn the structure of a cell and cell membrane, transporting substrates by proteins, sorting and transport its proteins, cell motility, cytoskeletons, and diseases relating to them as well as approaches to study them. Develop the ability to think scientifically with various perspectives so that it is not just cramming of knowledge.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
細胞は生物の基本単位であり，その機能と構造を理解することは生命機能の研究に必須である．本講義では，細胞・細胞膜の構造，タンパク質による物質の輸送，タンパク質の選別とその輸送，細胞運動，細胞骨格，それらに関連した疾病・生命現象，また細胞研究の手法について学ぶ．
到達目標Goal
生命の基本となる細胞の構造と機能，特に細胞膜と細胞における空間的な自己組織化について，タンパク質の選別と輸送，動態の面から理解する．具体的には，１）細胞膜における脂質の性質と境界としての役目，２）タンパク質による物質輸送が担う生体維持の仕組み，３）合成されたタンパク質の適切な輸送と局在，内部構造の配置・再編の仕組み，４）これらに関連した疾病とその機序，５）様々な研究手法がどのように生命科学の発展に寄与したか，について理解する．
また，知識の詰込みのみにならないよう，得た知識を元に様々な視点から科学的に考える力を身につける．
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
特定の教科書は用いず，毎回配布する資料を元に講義として授業を行う．各講義では理解度確認のために簡単な演習を行い，次回の講義で解説する．
基本的には各回ごとに系統立てて講義を進めるが，完全には分けていない．特に関連疾病や研究手法などはまとめずに各講義回に織り交ぜ解説していく．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1：細胞膜と生体エネルギー
細胞膜の構造とエネルギー代謝に関する概説，細胞の物理化学的解釈
2：タンパク質による物質輸送-1
境界としての細胞膜，膜を横断する物質の輸送，一次性・二次性能動輸送
3：タンパク質による物質輸送-2
物質の輸送体としてのタンパク質の役割，ポンプと細菌の薬剤耐性化
4：タンパク質の選別とその輸送-1
細胞のコンパートメント，タンパク質の選別シグナルと輸送の仕組み
5：タンパク質の選別とその輸送-2
ウイルスの膜構造，ミトコンドリアのタンパク質輸送と膜への挿入
6：中間テスト
これまでの講義内容の理解度の確認
7：中間テストおよび講義の復習
中間テストの解説，重要ポイントの確認・復習（細胞膜，タンパク質の選別と輸送の総括）
8：タンパク質の選別とその輸送-3
分子シャペロンと品質管理機構，小胞体におけるタンパク質輸送，エンドサイトーシス
9：タンパク質の選別とその輸送-4
小胞輸送と膜融合，ゴルジ体におけるタンパク質輸送，糖鎖修飾，オートファジー
10：真核生物の細胞骨格と運動-1
細胞骨格と運動：アクチンフィラメント，微小管，中間径フィラメント
11：真核生物の細胞骨格と運動-2
分子モーター：ミオシン，キネシン，ダイニン，鞭毛と繊毛
12：バクテリアの細胞骨格と運動
原核生物の細胞構造（細胞膜・細胞壁・骨格）と運動，細胞内寄生体と新興再興感染症
13：タンパク質の動態とヒトの疾病
タンパク質輸送や細胞骨格・運動に関連した疾病とその機序
14：細胞研究手法
細胞生物学的，生物物理学的，生化学的，分子生物学的，疫学的な研究手法・アプローチ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】授業中に指示する内容について，参考書や原著論文等で復習し，理解を深める．
テキスト（教科書）Textbooks
教科書使用なし．
参考書References
・THE CELL 細胞の分子生物学 第６版
・細胞の物理生物学 第３版
・リッピンコット イラストレイテッド生化学 第７版
成績評価の方法と基準Grading criteria
＜評価方法＞
中間テスト(45%)・期末テスト(45%)成績を総合し，平常点（10%）を加味して総合的に評価する．
＜評価基準＞細胞を形作る仕組み，タンパク質の選別と輸送，細胞の運動，それらが生体・生命の維持にどのように関与しているか，また細胞研究法について理解しているか．よく分からない点について自ら積極的に学び，考察できるか．
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
適宜資料を配付する．ノートを取る時間に配慮する．
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業に関係する連絡などに授業支援システムを利用する．
その他の重要事項Others
講義内容に関する質問・感想・要望を随時受け付けるとともに，教員からも質問を投げかけるなどして双方向的な授業を目指す．授業の進め方は，理解度等を元に調整する．
細胞構造機能学I，蛋白質構造機能学I，ゲノム構造機能学Iで学んだ内容を踏まえ，講義を進行する．
大学，民間企業，国立研究所における研究経験を活かし，身近な生活やキャリアに役立つ講義を行う．