法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)保険法Ⅰ保険法Ⅰ
神谷 高保Takayasu KAMIYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0241 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The Study of Insurance Contract Law: Non-life insurance.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義のテーマ(主題・題目)は、「保険法」であり、学生諸君の到達目標は、「新しく制定された『保険法』の内容を含む『保険(契約)法の基礎』を正確に理解し習得すること」です。
保険法Ⅰでは概論と損害保険契約について講義します。
秋学期に保険法Ⅱを履修することは、春学期の保険法Ⅰの履修の条件ではありません。他学部生の聴講については認めたいと考えています。
保険法は、将来、保険・銀行・証券・海運・商社などを中心とした保険取引や保険募集に携わる業界に就職する方に極めて有益です。
また、その他の業種に勤めるつもりの方にとっても、いずれは、自分自身が生命・自動車・医療・年金などの保険を購入して保険契約者の立場に立つのですから、真剣に学んでおいて後悔しない法分野です。
法律家志望の方にとっても保険関係訴訟は増加しているので、法律実務に従事する上で、とても役立つものです。
カリキュラム・ポリシーとの関係では、本講義は、特に①「裁判と法コース」、「企業・経営と法コース(商法中心)(労働法中心)」、「国際社会と法コース」を選択する学生にとって有益な能力を身につけることができます。のみならず、②ソクラティック・メソッドによって議論することにより、問題を検討する能力を身につけることもできます。
法律学科の学生には、3・4年次の開講、また、政治学科の学生が法
律学科の科目を履修する際には、受講年次は法律学科生と同一です。国
際政治学科の学生が法律学科の科目を履修する際には、入学年度によっ
て受講年次が異なり、2017 年度以降入学者: 3~4 年次、2016 年度以
前入学者: 2~4 年次、となっています。
到達目標Goal
学生諸君の到達目標は、上記のように、「新しく制定された『保険法』の内容を含む『保険(契約)法の基礎』を正確に理解し習得すること」です。
具体的には、保険法の基礎を学ぶための最適な教科書の一つである、江頭憲治郎『商取引法第7版』(弘文堂)の保険の前半の部分(417頁から495頁)の内容を正確に理解すること、および、『保険法判例百選』の中にある基本的な判例を理解することを目標とします(取り上げる判例は、事前に伝えます)。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この講義は、アメリカのロー・スクールで行われているような対話形式[ソクラティック・メソッド]-講義形式ではありません-で進めます。具体的には、毎回、教科書の範囲を指定し、予め読んでくる判例(毎回1件)を配布します。毎回出席を取ります。
授業では、判例の事実関係、当事者の主張、争点は何か、判示の法律構成・理由付け・射程距離といった問題について、出席者に答えてもらった上で、全員で討議します。そして、最後に私が、教科書に書かれていることの要点と判例の評価をまとめる、という形式で行います。最新の保険法の判例についての検討も行います。
また、教員は原則として授業開始の10分前に教室に到着しており、この10分間を利用して受講者の質問に答えています。この時間で足りない場合には、別途、質問に答える時間を用意します。
講義を修了したときに、保険に対する理解が一変した‥と皆さんが感じてくれるようになることが担当教員の夢です。
オフィス・アワーも用意しています。別途、掲示でお伝えします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション。
授業内容の説明。教科書の紹介。保険法判例百選の紹介。次週のテーマの説明など。
第2回:保険制度と保険業。
教科書の(以下同じ)417頁から423頁。
第3回:保険契約。
423頁から428頁。
第4回:損害保険契約の内容(1)。
428頁から435頁。
第5回:損害保険契約の内容(2)。
435頁から441頁。
第6回:損害保険契約の成立(1)。
441頁から446頁。
第7回:損害保険契約の成立(2)。
446頁から453頁。
第8回:損害保険関係の変動。
453頁から460頁。
第9回:損害保険事故の発生および損害の発生(1)。
460頁から466頁。
第10回:損害保険事故の発生および損害の発生(2)。
466頁から473頁。
第11回:損害保険事故の発生および損害の発生(3)。
473頁から478頁。
第12回:損害保険事故の発生および損害の発生(4)。
478頁から484頁。
第13回:保険者の代位(1)。
484頁から490頁。
第14回:保険者の代位(2)。
490頁から495頁。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
「法学部生のための履修の手引き」にも記載されているように、毎週1回の講義に出席するためには、いささか「自習」が必要です。テキストを読み、準備した上で、出席して下さい。私は充分に準備した上で授業に臨みます。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
江頭憲治郎『商取引法第8版』(弘文堂、2018)(4,460円)の保険の前半の部分(417頁から495頁)と山下友信・洲崎博史編『保険法判例百選』(有斐閣、2010)(2,592円)を用います。
重要な判例の判決文や評釈は、学習支援システムで配布します。
参考書References
山下友信・竹濱修・須崎博史・山本哲生『保険法 第3版補訂版』〈有斐閣アルマ〉(有斐閣、2015)(2,268円)。
山下友信『保険法』(有斐閣、2005)(4,999円)。
田中英夫編著『実定法学入門 第3版』(東京大学出版会、2013)(3,024円)。
中野次雄編『判例とその読み方[三訂版]』(有斐閣、2009)(3,240円)。
大庭コティさち子『考える・まとめる・表現する』(NTT出版、2009)(2,376円)。
弥永真生『法律学習マニュアル[第4版]』(有斐閣、2015)(2,160円)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価100点満点の内、「討議への貢献度」に28点を配点します。
残る72点は事例問題2問の「期末試験」または後述の「レポートの提出」への配点となります。
事例問題2問は、全て授業中に検討した判例(全13件)の中から二つ出題されます。受験者は、その事件の重要な事実および法律上の争点を指摘し、その争点についての学説や自己の見解と法律構成を述べた上で、その事件についての結論を示してください。
ただし、「レポートの提出」をこの「期末試験に代える」ことがあります。具体的には、悪疫の状況や受講者数などを考慮して、授業中に検討した判例についてのレポートを提出するという「期末試験の代替措置」を採用する場合があります。レポートの課題は、授業中に検討した判例(全13件)の中から一つを出題します。
なお、これまでそのような事例はありませんでしたが、もしも採点結果に不満があった場合には採点の内容について個別に詳しく説明します。
S、A、B、C、Dの評価となります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業評価(多摩大学の様式を使用したもの)では、全体的な教育効果は、7段階評価(「全く効果的でない」を1、「一応効果的だ」を4、「きわめて効果的である」を7と評価する。)のもとで、4の評価が10%、5の評価が20%、6の評価が30%、7の評価が40%です(2018年度の数字。)
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
使用しません。そのかわり、教科書を、眼光紙背に徹するという心構えで、事前に読んできて下さい。
その他の重要事項Others
オフィス・アワーも用意しています。別途、掲示でお伝えします。