法学部Faculty of Law
POL100AD(政治学 / Politics 100)国際政治学特講Ⅰ国際政治学特講Ⅰ
浅見 靖仁Yasuhito ASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0665 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course introduces students to various theories on economic and social development and their political implications. The discourse on development has changed significantly in the past several decades. This course aims to strengthen students' understanding of the complicated relations between socio-economic development and political changes by critically reviewing the trajectory of development theories.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済開発や社会開発と政治体制との関係についてのさまざまな学説を紹介することによって、開発と援助の問題に関する理解を深めることを目的とします。この授業では、個別の国の実態よりも、理論的な考察に重点を置きます。
到達目標Goal
経済発展における非市場メカニズムの重要性についての理解を深め、経済開発や社会開発と政治的変化の関係についての理解を深めることを目指します。それによって、開発や援助について自分なりの考えを持つことができるようになることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義形式で行います。受講生の理解度を確認するために、毎回の授業後に簡単な小テストを行います。小テストの解答へのコメントはメールで送ります。初回の授業は、Zoomを使ってオンラインで行います。Zoomのmeeting IDやpasscodeなどは「学習支援システム」に記載するので、第1回授業までに「学習支援システム」に「仮登録」してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
開発論を概観し、今後の授業の進め方について説明します。
第2回:「開発」の4つのイメージと社会開発論
経済開発論と社会開発論の相互関係について説明します。
第3回:「開発」と「近代化」とナショナリズム
自分たちの国が「遅れている」という認識とナショナリズムとの間の複雑な関係について日本の事例にも触れながら考察します。
第4回:経済開発論と援助論の変遷
経済開発論と援助論の失敗の歴史を振り返り、過去の教訓から何を学ぶべきかについて考えます。
第5回:従属論とその挫折
途上国の貧困の原因は先進国との関係にあり、先進国との関係の変革なしには途上国は発展できないと主張する従属論とその問題点について考えます。
第6回:制度論と取引費用
経済発展における非市場的要素の重要性を指摘した制度論について説明します。
第7回:制度論とレント・シーキング
汚職や既得権益を守るための規制など経済成長を阻害する慣行がなぜ生じるのか、国や時代によってその度合いに違いが生じるのはなぜかについて考えます。
第8回:集合行為論とコミュニティー開発
多くの途上国で農民たちの所得が低いのはなぜか、農民たちの生活水準を向上させるには何が必要かについて考えます。
第9回:集合行為論と市場経済
途上国において、何をどこまで市場経済化するのが誰にとってどのように望ましいのかについて考察します。
第10回:ソーシャル・キャピタル論
国家でも市場でもないものの役割に注目するソーシャル・キャピタル論を紹介し、それが途上国の開発に対して持つ意味について考えます。
第11回:ソーシャル・キャピタル論と国家の役割
開発における国家の役割について、ソーシャル・キャピタル論の観点から考察します。
第12回:エンパワーメントと参加型開発
エンパワーメントという概念を紹介し、それが途上国の開発にとって持つ意味と問題点について考えます。
第13回:開発におけるNGOの役割
途上国の開発におけるNGOの役割について考察します。
第14回:授業のまとめ
授業全体のまとめを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用しません。
参考書References
菊地京子『開発学を学ぶ人のために』世界思想社、2001年/西川潤編『社会開発:経済成長から人間中心型発展へ』有斐閣、1997年/Myron Weiner & Samuel P. Huntington (eds.) Understanding Political Development, Boston: Little Brown, 1985/ダグラス・C・ノース『制度、制度変化、経済成果』晃洋書房、1994年/マンサー・オルソン『集合行為論:公共財と集団理論』ミネルヴァ書房、1983年/佐藤寛編『援助と社会関係 資本:ソーシャルキャピタル論の可能性』アジア経済研究所、2001年/ジョン・フリードマン『市民・政府・NGO:「力の剥奪」からエンパワーメントへ』新評論、1995年/宮川公男・大守隆編『ソーシャル・キャピタル:現代経済社会のガバナンスの基礎』東洋経済新報社、2004 年/ロバート・チェンバース著・野田直人他訳『参加型開発と国際協力:変わるのはわたし たち』明石書店、2000年
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業のあとの小テストが10%、授業中の発言が10%、期末テストが80%のウェイトで成績評価を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
この授業は今年度初めて開講する授業ですので、「学生の意見等からの気づき」はまだありません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
小テストは学習支援システムを使って行います。レジメもPDFファイルを学習支援システムを通じて配布するので、学習支援システムを利用するための機器(スマホではなくPCが望ましい)が必要です。
その他の重要事項Others
秋学期に開講する「国際政治学特講II」とは内容的に関係ありませんし、授業の形態も異なります。「国際政治学特講II」は履修せずに、「国際政治学特講I」だけを履修しても全く問題ありません。「国際政治学特講II」とは違って、「国際政治学特講I」では事前に課題文献を読んでから授業に出席することは求めません。「国際政治学特講II」は期末試験を行いませんが、「国際政治学特講I」は期末試験を行います。