法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)政治学特殊講義Ⅱ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)政治学特殊講義Ⅱ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)
金子 元Hajime KANEKO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0920 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course examines the relationship between moral thought and political thought in modern Japan. In particular, we will focus on the period from the prewar Showa period to the present.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代社会において、道徳的なことがらは個人の内面にかかわるものとして、政治といったん切り離すべきであるという考えが根強くある。しかし戦前の日本では、そのような考えは十分に確立していたとはいえなかった。この講義では、道徳と政治、権威と権力の関係について、近現代日本でどのように捉えられていたのか、またどのような可能性があったのかを、主に昭和戦前期から現代にかけての知識人の言説を対象として考察を深める。
到達目標Goal
・近代日本における道徳思想と政治思想についての知識を獲得し、深めることができる。
・道徳と政治の関係について、自分なりの視点で考察することができる。
・近現代史に関する史料の探索、読解の方法を身につけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。リアクションペーパーのうち興味深いものは授業内で紹介し、考察を深める材料とします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の概要、進行方法、成績評価などを説明する。
第2回:道徳と政治の問題圏・再論
本講義の問題意識の確認と明治・大正期の道徳・政治の関係について概観
第3回:昭和戦前・戦中期の道徳と政治
『国体の本義』『臣民の道』などを中心に昭和前半期の道徳と政治の問題について考察する。
第4回:戦後道徳教育の出発点
教育基本法成立前後の道徳教育を政治思想の観点から考察する。
第5回:丸山眞男1
「超国家主義の論理と心理」から『日本の思想』までの丸山の問題意識から道徳と政治の関係について考察する。
第6回:加藤周一
加藤周一の一連の雑種文化論や文学論等から日本文化と政治の問題について考える。
第7回:戦後日本とアジアの国々
竹内好らの所説を手がかりに日本の知識人がアジア諸国をどのように位置づけていたかを考える。
第8回:全共闘時代の戦後民主主義批判
吉本隆明らの所説を中心に戦後民主主義批判の言説を検討する。
第9回:藤田省三
高度成長以降の政治・社会状況を藤田省三の所説を手がかりに読み解く。
第10回:丸山眞男2
「古層論」や「正統と異端」研究会を手がかりに晩年の丸山が日本社会の課題をどのように捉えなおしたのかを考える。
第11回:新自由主義の台頭と道徳・政治問題
新自由主義的な思潮が台頭するなかで「愛国」教育や国際貢献論がどのように語られてきたのかを考察する。
第12回:象徴天皇制度
戦後、天皇に対する国民の意識がどのように変容し、近年天皇制度に関しどのような問題が浮上してきているかを考える。
第13回:〈道徳〉と〈政治〉のゆくえ
道徳と政治に関する現代的な諸問題とその展望について、近代日本の経験を手がかりに考察する。
第14回:試験・まとめと解説
授業内試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で指定・配布する史料を授業内容に即して正確に理解するこに加えて、自分なりの視点で読んで意見をまとめることを推奨します。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。必要なレジュメ・史資料類は配布します。
参考書References
苅部直・片岡龍(編)『日本思想史ハンドブック』新書館、2008年
原武史『日本政治思想史』放送大学教材、2017年
貝塚茂樹(監修)『日本道徳教育論争史』Ⅰ~Ⅲ期全15巻、2012~2015年
成績評価の方法と基準Grading criteria
テスト(70%)、小テスト・コメントペーパー(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし(教育活動レベルによってweb接続が可能なPCが必要となります)。
その他の重要事項Others
・必須ではありませんが春学期と秋学期を連続して履修することにより問題の見通しがよくなるでしょう。
・日本政治思想史Ⅰ・Ⅱの事前あるいは同時履修によってさらに理解が深まると思います。