法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)政治学特殊講義Ⅰ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)政治学特殊講義Ⅰ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)
金子 元Hajime KANEKO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0919 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course examines the relationship between moral thought and political thought in modern Japan. In particular, we will focus on the period from the Meiji era to the Taisho era.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代社会において、道徳的なことがらは、個人の内面にかかわるものとして、政治といったん切り離すべきであるという考えが根強くある。しかし明治憲法体制下の日本では、そのような考えは十分に確立していたとはいえなかった。この講義では、道徳と政治、権威と権力の関係について、近代日本でどのように捉えられていたのか、またどのような可能性があったのかを、主に明治期から大正期にかけての知識人の言説を対象として考察を深める。
到達目標Goal
・近代日本における道徳思想と政治思想についての知識を獲得し、深めることができる。
・道徳と政治の関係について、自分なりの視点で考察することができる。
・近現代史に関する史料の探索、読解の方法を身につけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。リアクションペーパーのうち興味深いものは授業内で紹介し、考察を深める材料とします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の概要、進行方法、成績評価などを説明する。
第2回:道徳と政治の問題圏
政治思想史・政治理論における道徳の取り扱いについて概観する。
第3回:江戸時代における道徳と政治
朱子学・徂徠学・国学における政治と道徳の関係について整理する。
第4回:幕末・維新期における道徳と政治
佐久間象山・横井小楠における儒教道徳と西洋の位置づけについて検討する。
第5回:モラル・フィロソフィ―受容の諸相1
福沢諭吉による西洋のモラル・フィロソフィ―受容の意義について検討する。
第6回:モラル・フィロソフィ―受容の諸相2
箕作麟祥による西洋のモラル・フィロソフィ―受容の意義について検討する。
第7回:自由民権運動における道徳と政治
植木枝盛、中江兆民らの政治思想における道徳の役割について検討する。
第8回:国民道徳論
西村茂樹を中心に儒教を基盤とした国民道徳論の実態について検討する。
第9回:教育勅語
教育勅語成立過程を中心に明治20年前後の道徳論の政治的な意味について検討する。
第10回:キリスト教の問題
キリスト者と明治期の政治・社会の問題について検討する。
第11回:社会進化論受容と道徳
日本における社会進化論と道徳の問題について検討する。
第12回:戦争と道徳
日清・日露戦争期の義戦論と反戦論について検討する。
第13回:大正期の政治と道徳
大正デモクラシー期の政治思想における道徳の位置づけを、主に吉野作造の思想を中心に探る。
第14回:試験・まとめと解説
授業内試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で指定・配布する史料を授業内容に即して正確に理解するこに加えて、自分なりの視点で読んで意見をまとめることを推奨します。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。必要なレジュメ・史資料類は配布します。
参考書References
苅部直・片岡龍(編)『日本思想史ハンドブック』新書館、2008年
原武史『日本政治思想史』放送大学教材、2017年
貝塚茂樹(監修)『日本道徳教育論争史』Ⅰ~Ⅲ期全15巻、2012~2015年
成績評価の方法と基準Grading criteria
テスト(70%)、小テスト・コメントペーパー(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし(教育活動レベルによってweb接続が可能なPCが必要となります)。
その他の重要事項Others
・必須ではありませんが春学期と秋学期を連続して履修することにより問題の見通しがよくなるでしょう。
・日本政治思想史Ⅰ・Ⅱの事前あるいは同時履修によってさらに理解が深まると思います。