法学部Faculty of Law
BSP100AB(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)法学入門演習法学入門演習
神谷 高保Takayasu KAMIYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0218 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Introduction to The Study of Positive Law.
- Source of Law, Construction of Law and Case.-
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この「法学入門演習」は、主として演習形式で行われる少人数クラスでの授業で、今年度も複数の教員により複数のクラスが開講されます。これから法律学科において系統的・総合的に法律学を学んでいくための最初の段階に位置付けられる専門科目ですので、できるだけ多くの1年生が履修することが期待されています。
法律学の基本的な考え方に対する理解を深めることが学生諸君の目標でありテーマです。
法学部を卒業した社会人(会社員や公務員であろうと法律専門職であろうと)として不可欠な能力を身につけることを目指しています。
(法律学をしっかり学ぶことができます。真剣に学びたいと考えている皆さんにとっては非常に有益な授業です。)
私のクラスで用いる田中英夫教授の『実定法学入門 第3版』は、一見古そうに見えますが、熟読すればするほど味のある教科書で、いまだに各大学で教材として用いられています。担当教員に、「この教科書を用い[た]授業‥[で]、『読む力』を身に付けることができたのが合格に結びついたと思っています」と便りを寄せた司法試験合格者の方もいます[もちろん、本演習を受講したからといって、司法試験・司法書士試験・公務員試験などの難しい試験の合格が保証されるわけではありません。あなた自身の人に優る努力が不可欠です]。
カリキュラム・ポリシーとの関係では、本演習は、①「裁判と法コース」、「行政・公共政策コース」、「企業・経営と法コース(商法中心)(労働法中心)」、「国際社会と法コース」、「文化・社会と法コース」のいずれのコースを選択する学生にとっても基礎となる能力を身につけるためのものです。②予習をすることが大前提です。予習をした上でソクラティック・メソッドによって議論することによって、問題を検討する能力を身につけることができます。③努力をいとわなければ、この教科書は視野を法律学以外の世界にも広げることのできる教科書です。
到達目標Goal
田中英夫教授の『実定法学入門 第3版』によって、法律家としての考え方の基本を会得することが学生諸君の目標です。あなたが努力することが不可欠の条件です。
この教科書のすべての問いに答えられるようになることが第一の目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この演習は、法学入門講義の補完として、公法・私法・刑事法の基本的な構造、それぞれの法解釈や裁判所の判例の読み方などについて理解を深めることを目的にしています。参加者は、法学入門の講義を受講中であることが条件となります。
(演習のみの受講は認められていません。)
授業の方法は、アメリカのロー・スクールでも行われているソクラティック・メソッド[対話形式]-講義形式ではありません-によって行います。発言に対してはコメントをいたします。毎回出席を取ります。
毎回、小型六法を持参すること。
教員は原則として授業開始の10分前に教室に到着しており、この10分間を利用して受講者の質問に答えています。この時間で足りない場合には、別途、質問に答える時間を用意します。
担当教員自身も1971年にこの教科書の旧版を用いたソクラティック・メソッドによる授業を受けました。
かつて親炙した故田中英夫教授の気持ちを引き継ぐつもりでこの授業に取り組みたいと考えています。予習を厭わない、意欲のある皆さんの参加を熱望しています。
オフィス・アワーも用意しています。別途、掲示でお伝えします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:教科書の使い方と法の定義。
教科書の(以下同じ)13頁までと、336頁から359頁まで。
第2回 :ある家屋引渡請求事件。
14頁から36頁。
第3回:法の強制の諸形態など。
37頁から59頁。
第4回:裁判と法源など。
59頁から83頁。
第5回:制定法の効力など。
84頁から105頁。
第6回:制定法の解釈(1)。
106頁から124頁。
第7回:制定法の解釈(2)。
125頁から148頁。
第8回:制定法の解釈(3)。
148頁から176頁。
第9回:判例。
176頁から199頁。
第10回:判例による法形成(1)。
200頁から225頁。
第11回:判例による法形成(2)。
225頁から244頁。
第12回:司法制度と法律家(1)。
244頁から267頁。
第13回:司法制度と法律家(2)。
268頁から288頁。
第14回:法律家の養成。
289頁から335頁。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、充分な時間をかけて予習をする必要があります。それなりの覚悟をして、毎週教科書23頁程度を予習し、教科書にある設問に答える用意をしてきて下さい。
田中英夫教授も、この教科書の中で、
「本書は、元来、一回正味1時間半程度の授業につき、学生に毎回約20頁(「法律家の養成」の章など資料の性質によってはそれ以上)を割当てて予習させることを目安にして、作られたものである。この約20頁(場合によってはそれ以上)という量は、アメリカのロー・スクールの学生が50分授業に本書より大判のケイスブックの約20頁を予習することが期待されていること、および、単位制のたてまえ上1時間の講義に予習復習合せて2時間を学生が費やすことが期待されていることからいって、決して無理な量とはいえないであろう。」と述べています。
テキスト(教科書)Textbooks
田中英夫編著『実定法学入門 第3版』(東京大学出版会、2013)(3,024円)【オン・デマンド版です。アマゾンなどからも入手できます。】。
参考書References
弥永真生『法律学習マニュアル[第4版]』(有斐閣、2015)(2,160円)と中野次雄編『判例とその読み方[三訂版]』(有斐閣、2009)(3,240円)を、まずはざっと読んでみて、法律学の勉強の仕方、判例の読み方、講義の聞き方、文献の調べ方などを、可能な範囲で理解してみて下さい。
(分からなくても、がっかりする必要はありません。演習が終わる頃には、教科書に書いてあることはおおよそ分かるようになっています。)
大庭コティさち子『考える・まとめる・表現する』(NTT出版、2009)(2,376円)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価100点満点の内、「討議への貢献度」に28点を配点します。「期末試験」または後述の「レポートの提出」の配点は72点で、試験問題は教科書中の問題2問です。その問題に答えるために必要な法律上の争点を指摘し、その争点についての判例の見解を検討した上で、自分の結論と理論構成を述べる必要があります。
ただし、「レポートの提出」をこの「期末試験に代える」ことがあります。具体的には、悪疫の状況や受講者数などを考慮して、授業中に検討した事項又は設問についてのレポートを提出するという「期末試験の代替措置」を採用する場合があります。S、A、B、C、Dの評価となります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
予習をして、すべての講義に出席するのが、上達の第一歩です。
授業評価(多摩大学の様式を使用したもの)では、全体的な教育効果は、7段階評価(「全く効果的でない」を1、「一応効果的だ」を4、「きわめて効果的である」を7と評価する。)のもとで、4の評価が27%、5の評価が13%、6の評価が27%、7の評価が33%です(%の小数点未満は四捨五入。2018年度の数字。)
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
使用しません。そのかわり、教科書を、眼光紙背に徹するという心構えで、事前に読んできて下さい。
その他の重要事項Others
オフィス・アワーも用意しています。別途、掲示でお伝えします。