法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)演習演習
浜村 彰Akira HAMAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0163 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This seminar aims at acquiring the ability to solve problems of labor law through case studies and theme research,on the premise that you have acquired the basic knowledge of labor law. We will explore issues from a professional point of view about various problems of labor law in enterprise society .
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
労働法の基礎的知識を修得していることを前提に、事例問題・判例研究・労働法のテーマ研究などを通じて、労働法の課題探求・理論の応用・問題解決能力を獲得させることを目的とする。これらの3つの課題を消化することを通じて、労働法の様々な問題について、企業などの社会において専門的見地から課題を探求し、問題を解決する能力を獲得できるようにする。本演習は、主として企業・経営と法コース(労働法中心)に属する少人数ゼミナールである。
到達目標Goal
・労働法の基本理論を習得して、具体的な事例に適用し、適切な解を見つけ出すことができる。
・具体的な事例を通して、その主要な論点を析出し、その論点について適用される条文、解釈理論をリサーチすることができる。
・リサーチした解釈理論を理解・整理し、そこからもっとも適切な解決方式を見出すことができる。
・自分の見出した解釈理論を論理的に再構成し、説得力ある形で表現し、コミュニケーションできる。
・労働法の政策的課題を発見し、課題解決のための論文・資料をリサーチして再構成し、積極的な提案をすることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を基本として開講する予定であるが、状況に応じてハイフレックス型またはハイブリット型授業を行うこととする。授業計画の変更については、学習支援システムでその都度提示する。
労働法をめぐる最近の法的問題について事例問題を使った模擬裁判と最近の判例を素材にしたケース・スタディを行う。事例・模擬裁判としては、教員が作成したケースにつき、労働者側チームと使用者側チームの2グループに分けて、相手方を論破し、または譲歩を引き出すまで徹底的な議論を行う。模擬裁判方式で対面的議論を行い、相手方主張の正確な理解、その問題点の発見、それに基づく自己理論の構築、相手方との正確なコミュニケーション能力などを培う。判例研究では、具体的なケースを素材として、争点・論点の正確な把握と整理、判例理論の正確な理解と意義付け、当該ケースの理論課題の発見と自己理論の展開・構築などの作業を通じて、労働法理論の応用能力を修得させる。労働法のテーマ研究では、最新の労働法制上の課題を素材に、労働法の立法論を学習し、政策立案能力を養成する。判例研究としては、ここ2、3年の間に出された最高裁判決を中心に新しい理論テーマを取り上げて検討することにする。また、労働法のテーマ研究では、労働契約法などの最近の立法論上の課題を取り上げ、労働法の政策的課題を研究する。
大体このくらいでというところにとどまらず、一歩でも先に進んで勉強を深めてほしい。
・授業の初めに,前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ,全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ゼミのオリエンテーション
・1年間のゼミ目標の共有化
・ゼミ長ほかゼミ各種委員の選出、1年間の計画、ゼミ全体および各ゼミ員の1年間の目標設定など。
第2回:模擬裁判(1)
・労働法の対面的議論における自己理論の構築とコミュニケーション能力の獲得
・事例問題について、使用者側グループと労働者側グループでそれぞれ自己の見解を主張し、相手方の主張の問題点を批判しながら、当該問題の最も妥当な解決策を探求する。模擬裁判の1回目は、4年生が模範的な模擬裁判を行う。
第3回:判例研究(1)
・裁判例の読み方と判例研究の方法を習得すること
・最近の労働法の裁判例を使って、裁判例の読み方、争点整理の仕方、裁判例の意義付け、その問題点の報告の仕方を学習する。判例研究の1回目は4年生が模範的な報告を行う。
第4回:新入生歓迎合宿
・ゼミ新入生向けの労働法の基礎知識の学習
・大学セミナーハウスで4年生が新入生向けの労働法の基礎知識を択一問題を使って教授する。
第5回:模擬裁判(2)
・労働法の対面的議論における自己理論の構築とコミュニケーション能力の獲得
・事例問題について、使用者側グループと労働者側グループでそれぞれ自己の見解を主張し、相手方の主張の問題点を批判しながら、当該問題の最も妥当な解決策を探求する。
第6回:模擬裁判(3)
同上
第7回:模擬裁判(4)
同上
第8回:判例研究(2)
・具体的な裁判例を素材に実際に判例研究を行って、争点・論点の正確な把握と整理、判例理論の正確な理解と意義付け、当該ケースの理論課題の発見と自己理論の展開・構築を行う力をつけること
・この2年間に出された最高裁労働判例を素材に、各グループに判例研究報告をさせ、ゼミで議論をする。担当グループは、①事実関係の正確な把握、②争点・論点の抽出と整理、③判旨の要約、④本判決の位置づけ、⑤本判決の問題点と検討の作業を行って、ゼミで報告し、ほかのグループは、報告をもとに質問、議論して、労働法の判例理論の理解を深める。
第9回:判例研究(3)
同上
第10回:判例研究(4)
同上
第11回:判例研究(5)
同上
第12回:すぐやる事例問題(1)
・事例問題について、その場で法的問題点を抽出して、解決策を見出す力をつけること
・授業の当日に、教員の作成した事例問題を読み、ゼミ全体の議論の中で、法的論点を摘出して、その問題を解決する方法を探究させる。
第13回:特定テーマ研究(1)
・最新の労働法制上の課題を素材に、労働法の立法論を学習し、政策立案能力を養成する。
第14回:特定テーマ研究(2)
同上
第15回:特定テーマ研究(3)
同上
第16回:特定テーマ研究(4)
同上
第17回:模擬裁判(5)
第5回と同様
第18回:模擬裁判(6)
同上
第19回:判例研究(6)
第8回と同様
第20回:判例研究(7)
同上
第21回:判例研究(8)
同上
第22回:判例研究(9)
同上
第23回:すぐやる事例問題(2)
第12回と同様
第24回:模擬裁判(7)
第5回と同様
第25回:模擬裁判(8)
同上
第26回:判例研究(10)
第8回と同様
第27回:判例研究(11)
同上
第28回:判例研究(12)
同上
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とする。
・全体的には「ベーシック労働法(第8版)」をはじめとした労働法の基本テキストを読んで理解してくること。
・模擬裁判については、事例問題の事前の争点の発見・整理と自己の主張を理論構築するために、労働法のテキストだけではなく、当該テーマを論じた論文・資料などを調べて共同学習すること。
・判例研究については、報告担当グループは、教材の裁判例とそれに関連したテキストと論文を事前に読み、論点を整理し、それ以外のグループは、当該判決と関連論文を事前に読み、疑問点を整理してくること。
・特定テーマ研究については、担当グループは当該特定テーマに関連する論文、資料を整理して報告すること、それ以外は主要論文を読んでくること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。事例問題や裁判例をプリントして配布する。ただし、ゼミに参加する前提として、浜村編著の「ベーシック労働法(第8版)」(有斐閣、2020年)を読破していることが最低限必要。
参考書References
ジュリスト増刊新・法律学シリーズ7労働法の争点
ジュリスト増刊労働判例百選(第9版)
『新版労働法重要判例を読むⅠ・Ⅱ』(日本評論社、2013年)など
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常授業での報告や議論に際しての参加度・貢献度により評価(平常点100%)
なお、成績評価と直接関係ないが、ゼミ生は必ず「労働組合法」の講義を履修すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートの対象ではない
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・報告グループは、報告レジュメを図解入りでパワーポイントを用いてプレゼンテーションを行う。
・授業支援システムを通じて毎回の課題やその準備のための資料を配布する。
その他の重要事項Others
なし
専門領域と研究業績
<専門領域>労働法
<研究テーマ>従業員代表制、労働契約法、労働時間法
<主要研究業績>
『ベーシック労働法第8版』(有斐閣、2020年)、『ライフステージと法(第8版)』(有斐閣、2020年)、「改正労働者派遣法による派遣労働者の均等・均衡待遇」季労268号(2020年)、「最高裁判例法理の再検討⑥秋北バス事件-就業規則の法的性質」労旬1957号(2020年)、「プラットホームエコノミーと就労者の法的保護」労委労協762号(2020年)、「タクシー乗務員の歩合給からの残業手当相当額の控除」ジュリスト令和2年度重要判例解説(2021年)
聴講について
可