法学部Faculty of Law
BSP100AB(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)法学入門法学入門
沼田 雅之Masayuki NUMATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0140 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The objective of this course is to lecture fundamental terms and concepts of jurisprudence for freshman of the Department of Law.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は、これから法律学を学ぶ学生のための入門科目です。全てのコースに属しています。憲法や民法、刑法などを学習するうえで、最低限必要となる法に関する知識や専門用語を学びながら、法律制度を体系的に理解するとともに、法律の条文や裁判例の読み方などの基本的技術を身につけることを目的としています。また、その国の文化や社会・経済システムの在り方が法制度にどのような影響を与えているか、という学際的視点からも、法学を学んでいきます。
到達目標Goal
・法律制度の全体像を体系的に理解することができる。
・それぞれの分野の法律の意義と特徴を把握できる。
・さまざまな法律に共通する基礎知識や概念、専門用語を修得する。
・六法を参照しながら、法律文献を正確に読むことができる。
・裁判所の判決文の読み方を習得し、自分で裁判資料をリサーチして判旨の内容を理解することができる。
・新聞等に掲載された法律に関する事件や記事を興味を持って読むことができる。
・法律の相談を受けたときに、それがどの分野の法律に関わることであり、どのような条文と文献を読めばいいのか、助言することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
※履修登録前に、学習支援システムにて必ず最新情報を確認すること※
・本講義は、ハイフレックス授業とする。
※新型コロナウイルス感染症の状況によってはオンライン授業になる場合がある。オンライン授業となった場合は、Zoomを使用する。
・初回講義時(2021年4月13日)は、Zoomにてオンラインで実施する。
・講義は、PowerPointを用いながら講義形式で授業を進める。
・何らかのチャットアプリ(執筆時点ではLINEオープンチャットを利用予定)を用いて、双方向型の講義とする予定である。
・授業に関する質問等についてはチャットアプリにて、試験については学習支援システム(採点基準や成績分布等の情報提供)を通じてフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業全体の説明と授業に臨むにあたって準備すべきことを理解する。
第2回:法とは何か-法は国家によって強制される
法と社会規範・道徳の違い、法と国家的サンクションについて学ぶ。
第3回:紛争解決ルールとしての法源-成文法、慣習法、慣習、判例法、条理など
紛争とその法的解決のルールについて、その根拠となる法源とは何かを学び、裁判規範と行為規範の違いも理解する。
第4回:制定法はいろいろ-法の種類と全体構造
憲法と制定法の関係、制定法の性格と役割を整理しながら、日本法の全体構造を概観する。
第5回:法は正義を実現する-法哲学と実定法およびその解釈の関係
正義とは何か、法の理念・原理とは何かを現代法哲学の議論を参考にしながら学習し、実定法のあり方やその解釈との関係を検証する。
第6回:法の継受とボアソナード-日本法のルーツはどこにあるのか
日本近代法のルーツを探りながら、日本近代法の生みの親ともいえるボアソナードと法政大学の由来を考える。
第7回:権利と義務-法的関係の基本
紛争解決のルールとしての法的権利と義務の意味や法律要件と効果について学習する。
第8回:紛争解決と裁判制度
法的権利や義務の実現による紛争解決の仕組みを裁判制度を中心に学ぶとともに、紛争解決制度の多様性を理解する。
第9回:法の適用と裁判過程①-法学における三段階論法とリアリズム法学
法の解釈とは何か、解釈方法論の基本とリアリズム法学について学ぶ。
第10回:法の適用と裁判過程②-一般条項の意義
法の解釈を通じた裁判官の法創造について一般条項を題材に学ぶ。
第11回:法の解釈と条文の基本的ルール-法の技術的基礎知識を学ぶ
法の規定の種類と条文構造の基本ルール、判例法の性格と役割、裁判例の読み方を学習する。
第12回:法のホット・イッシュー①
最近の注目すべき最高裁判決を題材に法の今日的問題を探る。
第13回:法のホット・イッシュー②
最近の注目すべき最高裁判決を題材に法の今日的問題を探る。
第14回:法学問題の答案の書き方
これまでの授業をまとめたうえで、記述式問題に解答してもらう。そのうで、法学問題の解答の仕方をレクチャーする。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業の毎回のテーマごとに事前に配布されるプリントや授業支援システムにアップされた資料を読んでくること。
・本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
配布プリントを使用します。
参考書References
・道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に【第2版】』(弘文堂、2017年)
・横田明美『カフェパウゼで法学を――対話で見つける<学び方>』(弘文堂、2017年)
・五十嵐清『法学入門【第4版新装版】』(日本評論社、2017年)
・田中成明著『法学入門【新版】』(有斐閣、2016年)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
【レポート試験】
・中間試験としてレポート課題を提出していただきます。概要は学習支援システム上で案内します。(30%)
【期末試験】
・期末試験として、筆記試験を実施します。(50%)
【Web小テスト】
・講義ごとに実施するWeb小テスト(学習支援システムを利用します)の点数を20点満点に換算して評価します。(20%)
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、期末試験をレポート試験に変更する場合があります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーを複数回配布し、そこで記載された意見や要望を常時取り入れることにする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムを必ず確認すること。
その他の重要事項Others
六法は必ず持参すること。タブレット・スマホ等でもよいが、授業中の私用による利用は厳禁。
専門領域と研究業績
<専門領域> 社会法(社会保障法・労働法)
<研究テーマ> 非正規労働者の社会保障法、労働法上の課題
<主要研究業績>
「日本のクラウドソーシングの現状と労働法上の課題」(労働法律旬報1903=1904号、2018年)、「日本の労働立法政策と人権・基本権論ー労働市場政策における人権・基本権アプローチの可能性ー」(日本労働法学会誌129号、2017年)、「公契約規整の到達点と社会的価値実現の可能性」(法学志林113号、2016年)、(共著)「労働契約法20条の研究」(労働法律旬報1853号、2015年)、「事業主の届出義務懈怠の私法上の責任と過失相殺 : 労働者の確認請求不行使を中心にして」(賃金と社会保障1645号、2015年)ほか