教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei)
SEE200LC(科学教育・(教育工学) / Science education/ Educational technology 200)道徳教育指導論Method of Moral Education
五十嵐 由和Yoshikazu IGARASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | H0518 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
This class aims to understand the goals and contents of moral education at a school and further discusses moral education through whole school educational activities as well as curriculum and instruction of moral education. Details are to explore ①the current situation and issues of moral education, ②the essence of morality, ③the history of moral education, ④ the goals and main contents of moral education in the National Courses of Study, ⑤how to design lesson plans of moral education, and ⑥the simulated lessons and their reflection.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は道徳の本質を問い直し、そのうえで今後の道徳教育のあり方についての展望を与えることを目指すものである。道徳教育をめぐっては、道徳が「特別の教科」に変更されたことに伴い、そのあり方をめぐって議論が進められているが、そうした転換期にあって、「そもそも道徳とは何か?」「道徳教育は可能なのか?」「道徳教育はいかになされるべきか?」といった根本的な問いに向き合うことは不可欠であろう。本講義ではそうした原理的な問いに立ち返りつつ、今後の道徳教育のあり方を問うべく、道徳教育の歴史、現状、課題について概説する。そしてそのうえで優れた道徳教育の実践を紹介し、履修者自らが授業を構成していくための知識の修得を目指す。
到達目標Goal
道徳の意義や原理等に基づき、学校における道徳教育の目標や内容を理解できる。
学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解できる。
①道徳教育の現状と課題について問題意識を持つ、説明できる。
②道徳の本質を説明できる。
③道徳教育の歴史について理解できる。
④学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容を理解できる。
⑤自ら「道徳」の授業を組み立て学習指導案を作成することができる。
⑥模擬授業の実施とそのふりかえりを通して、授業改善の視点を身につけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
主体的、対話的で深い学びのある授業になるように、学習課題を明確にし、問題意識を持ち、ペアやグループ・全体での話し合い活動、振り返り活動を基本に授業を進める。授業の振り返りでは、学びを深めるためにコメントシートを書き、提出する。
演習として、学習指導案の作成・模擬授業を行う。教材は、学習指導要領解説を基本に、スライド・プリント資料をもとに進める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:道徳教育を学ぶ意義について
14回の授業の概要についてのガイダンス、道徳の本質と学校における道徳教育の意義、人格形成に果たす役割、生きる力と道徳教育本講義での学び方及び学習の見通しと課題
第2回:道徳教育の歴史
道徳教育の歴史、戦前、戦後の道徳教育の変遷から、現状と課題と道徳科に求められている課題の考察
第3回:道徳教育の現状と課題-「道徳の教科化」とその学習評価
道徳教育・道徳科に求められている課題の考察、道徳科の目標と評価
第4回:心の教育について—学習指導要領における「心の教育」
心の教育と道徳教育の構造と役割を、道徳教育と道徳科の関係の考察、実践例から学ぶ
第5回:いのちの教育について—学習指導要領における「いのちの教育」
道徳教育の目標及び内容項目といのちの教育の実際
第6回:人権教育について—学習指導要領における「人権教育」
道徳教育における人権教育をどう進めるか、道徳教育の全体計画と道徳科の年間指導計画
第7回:道徳性の発達理論
道徳科の目標
道徳性の発達理論の理解(ピアジェ、コールバーグ理論)
学習指導要領における道徳性
第8回:師範授業と道徳授業論
師範授業と学習指導要領解説に示された授業の進め方、授業理論
道徳教育についての提示されたレポートを提出する。提出されたレポートは、評価・コメントして返却する。
第9回:道徳科の学習指導案の書き方及び発問の仕方モラルジレンマ型教材
学習指導案の内容と作成手順、資料吟味と発問の仕方
検定教科書の使用について
第10回:学習指導案とシティズンシップ教育
資料吟味をもとにした学習指導案の作成・演習、作成した指導案による模擬授業の協議
シティズンシップ教育について
第11回:模擬授業の実施および「道徳」の実践例の紹介
各グループによる模擬授業の発表、実践例の検証
第12回:学習指導案の作成
資料吟味と学習指導案の作成、発問構成と生徒の反応
第13回:学習指導案の完成
学習指導案の完成とプレゼンと相互評価
提出された学習指導案は、評価・コメントして返却する。
第14回:学級担任と道徳教育、
全体の振り返りとまとめ
学級担任による道徳教育の進め方及び14回のテーマ・内容の振り返り、道徳教育、道徳科の授業の意義や内容のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】 各時間のテーマ・内容を確認し、中学校学習指導要領解説編・特別の教科 道徳編を活用して、準備学習・予習を行うこと。復習・宿題については、授業の最後に指示する。特に、復習として毎時間のノートを整理し学びの内容を確認しておくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳 文部科学省
教育出版 156円+税
参考書References
中学校学習指導要領解説 総則編
中学生の道徳 明日への扉 文部科学省検定済教科書 学研
授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業におけるコメントシート(30%)、学習指導案(20%)、14回目に行う達成度テスト(50%)の点数を合わせて総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
具体的な道徳授業の進め方、学習指導案の作成、現役教師の授業動画の視聴、実践事例により、道徳教育、道徳授業を実践敵に理解することができたとの評価があり、本年度の講座では理論とともに、実践事例をもとにした講義や学習指導案の作成、授業動画、模擬授業などの演習を進め、教育実習、教育現場の実践に役立つように授業を進める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノート、配布資料をままとめるファイル等、2B以上の濃い鉛筆を
その他の重要事項Others
道徳教育の内容は、生涯かけて追い求めていくもので、人間として、自らの生き方の課題として道徳教育を考えていくことが大切です。生徒とともに共に人間としての生き方を考える教師として誠意と自覚をもって積極的に受講してください。