教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei)
SEE100LC(科学教育・(教育工学) / Science education/ Educational technology 100)教育原理Principles of Education
川津 貴司Takashi KAWATSU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | H0502 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The History of education, in the relationship of politics, economy, society family. Some basic concepts of education, some educational thoughts.
Active learning; group discussion about today’s educational issues
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
第1回で教育原理を学ぶことの意義を説明したうえで、序盤・中盤は順に歴史を追って、政治・経済・社会・家族と教育との関係を確認しながら、基礎的概念を修得し、代表的な教育思想について理解します。終盤は現代社会における教育的諸課題を、小グループでの議論を初めとした相互的・双方向的なやりとりをとおして、教育の基礎的概念や思想・理念を応用しつつ考察する力を磨きます。
到達目標Goal
教育は日常的な営みであるため、日ごろ用いている卑近な言葉で何気なく考え語ってしまいます。しかし、そうした言葉――「発達」「個性」「教育」「学校」「教師」「家族」「子供」「知識」「わかる」など――が意味するところを根本的に考察し、教育の本質や理念に迫ろうとした人びとがいます。そのような思想家や理論家は何と言っているのでしょうか。
また私たちは、いまある教育を「あたりまえ」と考えがちですが、過去からあるいは未来から見れば、私たちが過去の教育を見て「どうして?」と疑問を抱くことがあるように、必ずしも「あたりまえ」ではないのです。なぜでしょうか。
この授業では、教育の基本的諸概念を正確に修得し、教育の本質や理念を歴史的・社会的・思想的変化と関連づけながら理解します。この作業をとおして、現実の教育や学校の営みを、その変遷をも踏まえつつ、深く掘り下げて考察する力を磨きます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
前週の内容に関する「振り返り」と、毎回のテーマにそくした「講義」、学生どうしグループを作っての「話し合い」の三部構成で進めていきます。
フィードバックの方法としては、毎回の「話し合い」の記録をとってもらい、それらを編集しプリント化して配布します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション:教育の理念・歴史・思想を学ぶことの意義
教育の理念・歴史・思想を学ぶことの意義
第2回:古代の教育、近代以前の教育(1)教育と教育思想の発祥
なぜ教育は支配階級のためにしか存在しなかったのか?
第3回:中世の教育(1):近代以前の教育(2)「学校」の諸形態
修道院・修道僧が「学校」「教師」のモデルになったのはなぜか?
第4回:中世の教育(2):近代以前の教育(3)「こども」とは
中世に「こども」はいなかった?
第5回:近代の教育(1):市民社会と教育思想
絶対王政に対抗する市民社会で生まれた教育思想はどのようなものか?
第6回:近代の教育(2):産業革命と教育思想
産業革命による社会変化は教育観・方法論にどのような影響をもたらしたか?
第7回:現代の教育(1):近代公教育制度の成立と展開、およびその教育思想
帝国主義はなぜ・どのように近代公教育制度の成立を促したか?
第8回:現代の教育(2):現代教育・学校の諸問題と制度・教育改革
「児童の世紀」と「児童中心主義」が生まれてきた社会的背景はどのようなものか?
第9回:発達と学習
エリック・エリクソンを下敷きに
第10回:公教育・家庭・地域社会の関係
公教育と家庭・養育の関係性とその歴史的変遷
第11回:教科指導・生徒指導の諸理論
児童中心主義とカリキュラムの中心統合理論との融合
第12回:個性・能力・学力と教育思想
「その子の個性・能力」を見極め育てることの困難
第13回:高度知識社会における学校・教員・教科書の役割
高度知識社会のける人間性の発達
第14回:総まとめ:教育の理念・歴史・思想についてのふりかえり
教育の基本的諸概念に関するミニ・クイズを解いて理解度を確認する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】学生は、授業のなかで紹介した本やデータや映像などに自分でも触れてください。
テキスト(教科書)Textbooks
指定なし。毎回プリントを配布します。
参考書References
・筒井美紀・遠藤野ゆり(2013)『教育を原理する――自己にたち返る学び』法政大学出版局・筒井美紀(2014)『大学選びより100倍大切なこと』ジャパンマシニスト社
・中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(本文、解説、資料)(最新版、文部科学省)
→文部科学省ホームページよりダウンロードできます。http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
成績評価の方法と基準Grading criteria
教育の本質や理念を歴史的・社会的・思想的変化と関連づけながら理解したか、という観点から評価を行います。
毎回の話し合いへの参加(平常点)(30%)、中間レポート(30%)、学期末レポート(40%)を総合して評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の皆さんのさまざまな意見を紹介していきたいと思っています。
その他の重要事項Others
この授業の内容・進め方については、受講する学生と相談のうえ、最終的に決定します。初回授業には必ず出席してください。
また、学生どうしの「話し合い」を取り入れる授業ですので、協力をお願いします。