理工学部Faculty of Science and Engineering
ECN300XF(経済学 / Economics 300)金融政策論Monetary policy
高橋 豊治Toyoharu TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | H6817 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
経営システム工学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
This course introduces how to implement monetary policy to students taking this course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
金融市場に影響を与える政策を金融政策と呼ぶ。機械的にはIS-LMモデルにおいて、LM曲線を変化させる政策と言える。本講義は、金融政策を理論的・実証的に論ずる。具体的には、代表的な経済モデルを紹介するとともに、それらを使って、金融政策の歴史的変遷を解説し、その効果と限界を理論的・実証的に論じることで、日本の金融政策を評価する。
到達目標Goal
金融政策と経済活動との関係を分析する技術と能力を習得する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まずは主要な金融政策の1つ1つを事実に即して解説する。続いて、その理論的・実証的効果を経済モデルを使って分析し評価する。さらに、政策の歴史的変遷を説明し、今日までの日本の金融政策を評価する。『春学期の少なくとも前半はオンラインでの開講となる。それにともなう各回の授業計画の変更については、学習支援システムでその都度提示する。』
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講義の概要、進行方法、評価方法
第2回:生産物市場の分析(1)
「有効需要の原理」の考え方
(グループディスカッション:「景気」とは何だろう)
第3回:生産物市場の分析(2)
財政政策の効果
第4回:貨幣市場の分析(1)
「流動性選好説」の考え方
第5回:貨幣市場の分析(2)
金融政策の効果
第6回:IS-LM分析(1)
IS曲線,LM曲線の導出
第7回:IS-LM分析(2)
IS-LM分析による財政・金融政策の効果分析
第8回:総需要・総供給分析(1)
総需要・総供給曲線の導出
第9回:総需要・総供給分析(2)
総需要・総供給分析による財政・金融政策の効果分析
第10回:国際経済・開放経済を考える(1)
開放経済モデルの考え方
第11回:国際経済・開放経済を考える(2)
開放経済モデルでの財政・金融政策
第12回:日本銀行の政策(1)
テイラー・ルール
第13回:日本銀行の政策(2)
非伝統的金融政策
(グループディスカッション::非伝統的金融政策とはどのようなものだろう)
第14回:全体のまとめ
日本銀行の政策と世界各国の金融政策の比較(グループディスカッション:世界各国の金融政策の特徴)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
TVなどの経済ニュースを注意してみていると講義に興味が湧くと同時に、理解が深まります(特にテレビ東京,BSテレ東の経済ニュースがおすすめです)。
テキスト(教科書)Textbooks
N・G・マンキュー著/足立 英之訳/地主 敏樹訳/中谷 武訳/柳川 隆訳
マンキュー マクロ経済学I 入門篇(第4版)
東洋経済新報社 ISBN:9784492315040 2017年
このほか必要に応じて,学習支援システムを通じて資料を配布します。
参考書References
福田慎一著 『金融論 - 市場と経済政策の有効性』有斐閣(2020年)
このほか必要に応じて,授業中に紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終試験の成績70%(評価基準:講義内容を理解し,各モデルでの金融政策の効果の比較,政策的提言ができているかについて評価します)と、授業時間内での発言・質問等の授業への貢献と小テストへの取り組み30%(評価基準:授業内容を理解し,より良い授業となるための質問・提案ができているか)を総合して評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
より良い授業となるための質問・提案については,適宜紹介するとともに,授業にフィードバックします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出等のために学習支援システム等を利用します。インターネット接続環境を確保してください。
その他の重要事項Others
この講義の理解を深めるには、「社会システム概論」、「経済学I,II」、「計量経済学」、「統計学」、「国際経営論」、「公共経済学」、「金融政策論」などの経済学関連講義を数多く履修すること、また、微積・線形代数・統計学も履修することが必要です。私の実務経験(金融機関向けシステム開発,データ提供等)からすると、経済学には必ずと言っていいほど、行列・ベクトル・偏微分・全微分さらに多重積分、微分・差分方程式が必要で、しかも、世界経済に関する最新の知識が必要となるので、それらをすべて網羅した授業構成をとっていると考えてください。